人生の土台となる読書 ダメな人間でも、生き延びるための「本の効用」ベスト30
- ダイヤモンド社 (2021年11月18日発売)
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感想 : 87件
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784478111550
作品紹介・あらすじ
「生きるのがヘタな人」に送る、新しい読書案内。すごい人のすごい話より、ダメな人のダメな話を読んでみよう。
みんなの感想まとめ
多様な読書の楽しみ方を提案するこの本は、特に「生きるのがヘタな人」に向けた新しいブックガイドです。著者は、すぐに役立つ本とじっくり時間をかけて効く本の違いを明確にし、後者を重視することで、読者に深い学...
感想・レビュー・書評
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「読書には、2つの種類がある。【すぐに効く読書】と、【ゆっくり効く読書】だ。一見、すぐに効くほうがよさそうに思えるけど、そうとは限らない。時間はかかってしまうけれど、しかし確実に大きく人生を変えてくれる――そんな読書のやり方を紹介しようと思う。」prologueより
元・日本一有名なニート、phaさんによる、ダメな人間に贈るブックガイド本。
好きなことを語ると、どうしても語り口が熱くなってしまうものだが、phaさんのそれは、激しいことを書いていても常に一定で淡々としているように思える。
そこが逆に適温の白湯みたいでほっとする。
最初のほうに、歌人の穂村弘さんのエッセイと短歌指南書が紹介されていた。何でも、phaさんは穂村さんのエッセイがでたとき「共感しすぎて嫉妬してしま」ったんだそうだ。「僕の思っていることを、僕より上手に、僕よりも面白く書かれてしまったら、僕みたいな人間はいったいどうしたらいいんだ」と考えたそうだ。
また、『短歌という爆弾』に影響され、学生時代短歌を熱心に作っていた、と書かれている。
phaさんの短歌に関する指摘が的を得ていて、面白かった。
「短歌は【自分はこれを見てこう感じた】というのを主張するだけだ。それは自分が見たものや自分の感情を肯定することで、つまりは自己肯定の作業だ。 自分への疑いがない分、小説を書くより短歌を詠むことのほうが、自己中心的で不遜な行為じゃないかと思うことがある。」p51,52
ハッと目を開かされる思いがした。
あとは、中島らもさんや橋本治さんなど、なるほどなラインナップから、自分の内側や外側を掘る本まで、多彩な本が紹介されている。
ダメな人間が、何とか生きてくための工夫と心持ちを教えてくれる。
イケイケ(死語)な方が読むと、精彩を欠くのかもしれない。
でも、そう生きていくのがちょうどよい人もいるのだ。
読みたい本も、たっぷり出来てしまった。
phaさんが今まで本から学んできたであろう、確かな知性に貫かれた本。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読書には、2つの種類がある。
「すぐに効く読書」と、「ゆっくり効く読書」だ。
ゆっくり聞く読書を勧めた著者おすすめの本を紹介してくれる本。
読みたい本がめっちゃ増えて、あわあわしながらメモを取りました。
今後読む本の参考にします。 -
私はphaさんの魅力は客観性と主観性のバランスだと思う。
例えば物事に対してAとBという意見に分かれていたとき、phaさんは自分がどちら派か主張するのではなく、外からAとBそれぞれのメリットとデメリットを眺めて、周囲で迷っている人が各自で判断できるようにお手伝いをしてあげる立ち位置にいるような気がする。
だけど、常に客観的に理路整然と物事を見ているだけではなく、自分のことになると迷いが生じたり自信が無かったりして、そしてそれを包み隠さずに表現してくれる。
このバランスがたまらなく魅力的。
この本はまさにphaさんが客観的に本の内容を紹介する部分と、読書を通してphaさんが感じたことの両方を楽しめた。
phaさんのフィルターを通すとどの本にも興味が沸いてくるから不思議。
読みたい本がめちゃくちゃ増えたし、本の紹介本に留まらず読み物としてもとても面白かった。 -
葉脈のように興味が拡がっていく本紹介。まんまと読みたい本が増えて、読書欲が高まる一冊。次は何を読もうかな。
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読書には、2つの種類がある。
「すぐに効く読書」と、「ゆっくり効く読書」だ。
一見、すぐに効くほうがよさそうに思えるけれど、そうとは限らない。
時間はかかってしまうけれど、遅れてじわじわと、しかし確実に大きく人生を変えてくれる―そんな読書のやり方を紹介しようと思う。
そう始まる本書は、人生でしんどいことがあってもいつでも寄り添ってくれた本への揺るぎない信頼みたいなものが詰まっていて、読んでいて胸が熱くなりました。
淡々と語られる言葉が心地よく読みやすい。
登場する本や作者を知っていると旧友にあったような、知己にあったような、くすぐったい気持ちになりながら楽しく読み進めました。
教養に溢れる人はこうして興味関心に沿って本を読むんだろうなぁと最近は「すぐに効く読書」ばかりを手に取ってしまうだけに羨ましく思うと同時に、しんどい時に助けてくれた本、何度も読み返している本などを思い出すなどした、不思議と読んでいて懐かしくなる本でもありました。
紹介されていた本で読んでみたいものもたくさん。
1つは「ピダハン」
アマゾンに住む部族で、ピダハン語には数や色、遠い過去や未来や伝聞など、直接体験している「いま」以外を表す言葉がないらしい。「いま」だけを生きる幸福度の高い彼らについて書かれた本、ぜひ読んでみたい。
そして本書もまた読み返したい。 -
1.読書は大切だと思ってますが、人に説明する際にどうしても自分の熱意が伝わらないことが多いので買ってみました。
2.この本は、なぜ読書が必要なのかということを述べており、著者が読書によって出た効果を30コのべてます。また、著者が感銘を受けた本を各章で紹介しながら構成されております。
読書には、仕事術などのすぐ効くタイプと人生について考えるゆっくり効くタイプがあります。
どちらも大切で、自分の考え方を更新しながらも、自分が正しいと思うことに厚みを持たせることができます。また、様々なジャンルを読むことで自分の世界を広げることにもなります。
3.自分の読書習慣を振り返るとすぐ効く方に偏っていたことがわかりました。自分を振り返ることはあまり好きではなく、恥ずかしさだったり、嫌なことを思い出すことになります。しかし、それは逃げであり、なんの進歩もありません。
自分の過ちを認めて、言葉にした時に本当に成長できるのだと思います。そして、それには仲間が必要です。個人で頑張るだけで限界が来てしまうので、今年は支えてくれる仲間づくりをしようと思いました。 -
phaさんの本が好き。
図書館で借りたんだけど、期限までに読み切れなくて、またいつか借り直して読み直したい。 -
いろんな本が紹介されていて面白かった。橋本治と穂村弘の作品が気になった。あとアガサクリスティーと山田風太郎の人間臨終図鑑も気になる。
筆者の、「自己責任50%主義」の考え方がいいなと思った。そう考える理由を社会学の切り口からそうしているというのが面白い。今まで、自分の責任が100%!全て自分次第!と考えて生きてきたけど、どうしても苦しくなってくる時がある。なので、自己責任50%主義で、ゆとりをもって生きていきたい。
読書は色々な人がいると思わせてくれる、と改めて思った。人間が動物を性の対象とするズーと呼ばれる人がいたり、貝殻をお金の法定通過としている国があったり…
これからも、いろんな世界を覗いていきたい。 -
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読書には「すぐに効く読書」と「ゆっくり効く読書」の2種類がある。前者は実用書の類、後者は文芸や学術書やノンフィクションなど。人生の土台となる価値観や枠組みが得られるのは「ゆっくり効く読書」からであり本書では著者がこれまで読んできたそれらの本が漫画を含め数多く紹介される。
4章のうちとくに2章で紹介される社会学、脳科学、進化論の本が自分の従来持っていた価値観とは異質で興味を持った。
著者は述べる。
「自分にとって切実な問題、それは自分という存在のコアにあるものだから、決して手放してはいけない」
「幼い頃に感じたような、自分の中にある根源的な問題意識が自分の人生を作っていく」
社会で是とされているものへの疑念、死への恐怖、だるさの原因追求、そういうものが著者にとっての関心だろうか。自分にとっては何だろう? 異常なものへの関心は読書する大きな理由になっているが自分の生理に根ざした興味関心ってあるかな。
攻撃的なところのない淡々とした文章は読んでいて心地いい。
読んでみたい本が増えたのでAmazonのリストに入れた。近年読んだブックガイドとしては荻原魚雷『中年の本棚』と同じくらい充実している。 -
読書の効用とは「教養」、それを生かすのは読者次第
読書の効用はやはり教養「知識+社会の道理」を深める事だろうか。人と相談できれば尚良いが現代は紙の本(読書)以上にネット上の情報を選択して得る方が多い、だが、フェイク・デマも多くその選択と利用方法は本人次第だ。自分に必要な真の情報は「本」以上にその「人脈」、人間関係から得るのはとても重要だとつくづく思う。それは経験とその価値を如何に捉え自分のものにできるのか、によるからだ。 -
カバー袖の言葉に揺さぶられました。
『何度も読み返して
ボロボロになった本が、
あなたの心を守ってくれる。』
私は昔から、どうも現実に抱えきれないしんどさがあるときに、読書の世界に逃げ込む習性があるようで。
読んでいると、そういったことをふっと忘れて、物語を通して、自分を俯瞰してみている感覚が来るのだけど、それがなんとも言えず心地いい。
たしかに本に守ってもらっているのだなぁ。 -
言葉にしにくいけど確かに ゆっくり読むと得られるものがある
速読、飛ばし読みは効率的に技術的なことの習得には良い 多数、公約数 のような内容を掴むのに適してる 著者が言うすぐ効く読書
ゆっくり効く読書もあることは忘れないようにしたい
人生観、真理 は多読、速読反復の必要なし それでは得られない -
いろんな本が紹介されてました。読みたい本が増えました。
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phaさんの文体が好きなので、すんなり読むことができました。このての本を読むと、いかに自分の選書が偏っているかに気付きます。それ自体悪いことではないけれど、自分に色んな価値観や物の見方を内在させるためにも、普段手に取らないようなジャンルの本も今後は読んでみようと思います。
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おかげさまでここ最近はビジネス書とか、実用性重視で本を選んでいいたことに気づきました。
この本を参考に、価値観を揺さぶってくれるような、ゆっくり効いてくる本を読んでみたいと思います。
phaさんの本は、たまに読むと肩の力が抜ける感じがして好きです。 -
一番おもしろかったのは「06 いい読書はアイデンティティを奪うほど嫉妬させる」という章。
他人を見ていると「皆、なんて自然にいろいろなことができるんだろう。」と感じる。自分は、冬にコートを自然に着始めることができない。自然なタイミングがわからないから。皆、自然に衣替えができてすごいな、っていつも感じる。自然に生きてる人は、もう何度も生まれ変わっていて、何回目かの人生なんだと思う。自分だけは初めて人生に挑戦していて、なんとかここまで来たの偉いな、と思う。
世間に負けて「やったほうが良いのではないか。」でやってきたことがいくつもあるし、それをやらなければもっとおもしろくなれただろうか。かまいたちの漫才の「トトロ見たことない」を思い出した。
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