世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する 歴史思考

  • ダイヤモンド社 (2022年3月31日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784478112274

作品紹介・あらすじ

学生やビジネスパーソンの間で話題になっている

PODCAST番組「歴史を面白く学ぶコテンラジオ」。第1

回「JAPAN PODCAST AWARDS」で大賞・Spotify賞1

位、アップルポッドキャストでも1位という超人気音声番

組。

20~40代のビジネスパーソンを中心に、スタートアッ

プの経営者などにも圧倒的な人気を誇るのが、コテン

ラジオを主宰する株式会社コテン代表取締役・深井龍

之介さん。彼の初の書き下ろしです。

コテンラジオの人気の理由は、「歴史上の偉人や有名

な出来事について、知られざるエピソードを交えなが

ら、構造的に歴史のダイナミズムを学ぶことができる」と

いう部分。同時に長い時間軸で物事の考え方を捉え

直すことで、現代、直面する私たちの悩みがどうでもよ

くなるというのもコテンラジオが人気を集めている大き

な要因です。

実際、リスナーからの反響が大きいのが「聞くと悩みが

吹っ飛んだ」「思い込みから解放された」という声が多

数寄せられています。

本書で伝えるのもまさにこの点。歴史上の偉人や主要

な出来事を取り上げながら、長い歴史の中で、物事の

考え方や価値観を捉え直すことで、目の前の価値観

に振り回されない思考法を身に着けること。「現代の常

識」とされている枠組みを取り外して、自分の頭で考え

て、自分に合った価値観を選んでいく。歴史を活用し

た新しい物事の考え方、捉え方を提案する「歴史エン

ターテインメント・自己啓発本」です。

みんなの感想まとめ

歴史を学ぶことで、私たちの常識や価値観が相対的であることに気づき、悩みから解放される過程が描かれています。著者は、歴史上の偉人たちの生涯を通じて、現代人が抱える苦しみが時代や場所によって異なることを示...

感想・レビュー・書評

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  • 悩みの原因は社会にある常識や価値観。
    ところが、歴史を学ぶと我々を取り巻く常識や価値観が決して当たり前でないことに気づく。

    だから、歴史を知れば、悩みが吹っ飛ぶ!

    …という本。

    イエス・キリストや孔子、ガンディー、カーネル・サンダース、アン・サリヴァン(ヘレン・ケラーの家庭教師)、アリストテレス、ブッダらの人生に触れ、特定の価値観から自由になり「私」の範囲を広げるヒントを得ることができる。

    読めば、きっと人生が楽になる。

  • 深井龍之介さんは美声なのである。

    PotCastで、COTENRADIOという歴史トークの人気音声番組を放送している深井さん。
    たまにおうち仕事をやるとき聴いているのだが、深井さんの美声を聴いていると、ついつい聞き惚れてしまい、内容が頭にはいってこないときもある。
    本なら大丈夫かと思い開いてみると、恥ずかしいことに、出先にもかかわらず泣いてしまった。
    凝り固まった頭が解れた気分。
    いかに自分で自分の考えを縛っていたかが分かった。
    今の常識は昔からの常識ではないこと。
    そしてそれはこれからも変わってゆくであろうこと。
    それが歴史を学ぶことで分かってくる。
    ビジネスパーソン向けなんだろうけれど、他のいろんなひとに読んでほしい。
    アン・サリヴァンの章がいちばん感動したかな。

    『「存在すること」が何より大事』p134

    地球上に関係ない人なんていないのです。
    みんな誰かと関係している。
    そしてそのうちみんな歴史の一部となる。
    今生きている人は100年後、1000年後には誰も存在してないんですから。
    そんなことを思った。

  • ランニングや家事をしている時に聴いている「コテンラジオ」。そのパーソナリティを務める深井龍之介さん初めての著書。

    「歴史思考」とは、歴史を通して、自分を取り巻く状況を一歩引いて、客観的に見ること。
    そうすることで、あなたを苦しめている「当たり前」が当たり前ではないことに気づき、目の前の苦しみから解放されるとのこと。

    「コテンラジオ」でも取り上げられた歴史上の人物の生涯を通して、現代人が抱えている悩みを解放してくれます。


    現代人が抱えている悩みは、社会の常識や価値観からくるものが多いです。
    しかし、その常識や価値観は、時代、場所が違えば180度違うこともあります。
    例えば、昭和に入っても農村では「口減らし」として生まれたばかりの子どもを殺すことがあったり、世界的にみても男性間の性行為は一般的だったりしたそうです。
    今では考えられないことが、社会の常識や価値観だったのです。


    苦しんでいる時は、どうしても視野が狭くなってしまいます。そんな時こそ、一息つき、客観的な視点で問題と向き合いたいと思いました。

  • コテンラジオで深井さんが話している内容のうち、歴史思考(メタ認知)に関する内容が事例と共に分かりやすくまとめられていて、とても勉強になる本。
    コテンラジオを聴き始めて日は浅いけれど、自分の人生にとても影響を与えている。本編だけでなく番外編や別番組での深井さんのトークも拝聴し、この本の存在を知ってすぐに手に取り、深井さんの声で脳内再生しながら読み進めた。

    中身のこれ以上砕いたらもう粉々になってしまうのではないかというくらい嚙み砕かれた分かりやすさはもちろん、イラストや全体のカラー、中表紙も可愛らしく、手に取りやすくお勧めしやすいと感じたし、それをすごく意識して制作されたんだろうなとも思った。

    これは意識的にか分からないけれど、本書でもコテンラジオでも「めちゃめちゃ」とか「だから」とか、ラフな言葉を入れてくれることで、読者がとっつきやすい雰囲気を出してくれているのもありがたい。

    この一冊を読むだけで歴史の捉え方が変わるし、なんなら古典以外の読書ですら意味が変わってくる。
    歴史を勉強しなければならない中高生にも読んでほしいと思うし、悩んでいる仲間たちにもコテンラジオと合わせて紹介したい一冊。
    あとがきも深井さんっぽくてよかった。

    ・存在した時点で人生は99%成功
     イエスキリストや孔子のように、行為よりも存在が決定的な意味を持つ。その影響が良いか悪いかは分からないが、そもそも同じ現象について、ある時代では賞賛され、別の時代では非難されることもあるため、歴史的な出来事の良し悪しの判断は非常に難しいものである。

    ・様々な人の「存在」が影響しあって、奇跡が生まれる
     私たちがサポートしたり手助けした人が、巡り巡って奇跡を起こすかもしれず、私たちも「奇跡の人」の一人になるかもしれない。だから「存在すること」が何よりも大事である。

    ・大半の悩みは古代の人々が考え尽くしている
     論文を書く際に先行研究をするように、我々が悩んだり考えたりしていることも既に過去の人も思いついている。古典を読めば、過去の天才たちの頭を刈りて、自分の課題や悩みに向き合うことができる。また、直接の解決に繋がらなくても、「比較物」があることで、自分自身を見つめやすくなる。

    ・メタ認知で自分自身に距離を置くことで、悩みがなくなり、楽に生きることができる
     悩みは特定の価値観から生まれる。メタ認知ができれば、悩みの原因になっている「当たり前」が当たり前でないことに気付ける。
     
    ・今こそ教養が必要な時代である
     人類が最も自由である時代、逆に言えば常に決断をしなければならない時代であるため。また、現代は価値観が多様で、コロコロ変わっていくため、特定の価値観に依存せず、他の価値観も認めていくことが必要。

  • 偉人は遅咲き
    失敗しかしていない
    「当たり前」なんてコロコロ変わる
    ほぼ全ての悩みは、自分よりも超できる優秀な人間が解決している

  • 著者はPODCASTの人気番組「コテンラジオ」のパーソナリティとしてお馴染み、深井龍之介さん(ライターは別におられるようではあるが)。コテンラジオについては放送開始当初から面白く聴いている。ただ暇を見つけては聴くという感じなので、いつの間にか一年くらい遅れたリスナーになっている。

    歴史学とはまた違う、ビジネス視点で、ビジネス用語を用いて軽快に語られる歴史は実に新鮮である。歴史は本来実学であり、これはこれであり、というか、むしろ正しい歴史の学び方だと思う。

  • Spotifyでコテンラジオのポッドキャストを拝聴する中で本書の存在を知った。

    ポッドキャスト内で紹介されるエピソードや、語られる見解・示唆の簡易ダイジェスト版のような内容。
    リスナーであれば改めて本書を読む必要はないと感じた。

  • 「僕たちが生きる世界には無数の「当たり前」があり、
    そこから外れる人が悩んでいるのです。(中略)
    ところが歴史を学ぶと、僕たちを取り巻いている常識や価値観が、
    決して当たり前ではないことに気づけます。」と
    冒頭から中々の掴み。
    そこからどんどん引き込まれて行って、
    あっという間に読み切ってしまいました。
    こういう大量の参考文献から、
    エッセンスを抽出した本、大好きです。

    ライトな感じで読みやすいので、結構深くて、
    読めば歴史についてもっと勉強したくなる。
    そんなモチベーションの上がる書籍です。

    COTEN RADIO参考文献リスト
    https://www.valuebooks.jp/shelf-items/list/aWZpYU96cURDSkh6TE1IeDl4WldiUT09

    読んでみたい本
    ・カーネル・サンダース
    https://booklog.jp/item/1/4286180352

  • 歴史の知識がなかったり、歴史に興味がなくても、読みやすいし、面白い本です。
    終始語られているのは大半の悩みは古代の人々が考え尽くしているので古典を読めば悩みに向き合うことができるということ。歴史思考でみると、平凡とか非凡とか「どうでもいい」し、身の回りにある「当たり前」も歴史思考でみるとぜんぜん当たり前じゃなかったり。価値観も場所や時代によって変わるし、歴史を知ることによるメタ認知のことを「歴史思考」とよんでいる。子どもにもおすすめしたい。

  • タイトルにある「歴史思考」とは、
    「歴史を通して自分を取り巻く状況を一歩引いて客観的に見ること」であり、それによって思い込みのから自分を解放する(=メタ認知)につながるとしています。

    実際、歴史上の偉人のエピソードを取り上げながら、当たり前を疑うこと、特定の価値観に囚われすぎないこと、メタ認知によって「自分事」の範囲が広がることに触れています。

    2024年の私はコントロールできないことをコントロールしようとして苦しんでいました。その執着が苦しみを生んでいたのだと本書を通して気づくことができました。また、古典を比較物とすることで自分自身を見つめやすくしたり、悩みの先行研究の成果をもとに、自分の問題意識をブラッシュアップしたりと仕事においても前に進めるモチベーションにつながる一冊でした。

  • ポッドキャスト『コテンラジオ』が好きで手に取った。コテンラジオのテーマから抽出されたもので、思い返しつつ読めた。ポッドキャストにはもっと詳しくあるので、そちらも聴き直したくなった。

  • コテンラジオの深井さんが初執筆した本。
    歴史上の有名人を例に挙げながら、古典を読むことを薦めている。
    私達が今偉人だと思っている人は当時は凡人だったり、今常識だと思っていることが昔はありえないことだったりする。
    歴史上の中でどこをどう切り取るかで全く違う内容になってしまう。
    固定観念に囚われず、歴史を知り特定の価値観から自由になることがメタ認知であり、それができれば人生はもっと自由に楽しくなるということでした。

  • 本書は多くの悩みは歴史から学ぶことで解放されるということを説いている。
    そして結論としては「古典を読め」に帰結しています。
    本書はその導入編といったところです。
    歴史に学ぶとは、一つは哲学的なもので人間の悩みは似たようなものであり、それらは既に多くの哲学者が古典としてヒントを与えてくれているということ。もう一つは現在の常識から外れている自分はおかしいのではないかと悩むことであり、その常識も歴史という長い目でみれば常識ではないという視点を与えてくれるというもの。

    以下に本書から得られた知見を抜粋する。
    ・(世の中には)多かれ少なかれ、そういう「良いこと」や「常識」から外れる人はいますよね。そういう人たちが悩んでいるわけです。つまり、悩みの原因は僕たちの社会にある常識や価値観なんです。ところが歴史を学ぶと、僕たちを取り巻いている常識や価値観が、決して当たり前ではないことに気付けます。
    ・僕たちの価値観は、環境によって強く規定されています。ということは、環境が変われば価値観も変わるわけです。それは「絶対的な価値観が存在しない」ということでもあります。
    ・現代は人々が過去のあらゆる時代よりも自由です。ということは「生き方を自分で決めなければならない」ということです。現代人は日々決断を迫られています。そこで必要になるのが教養や古典です。

  • 具体的な歴史上の人物の人生を参考にした自己啓発本。さらっと読めて面白かった。

    著者が学生時代の歴史の先生だったら、もっと歴史が好きになっていたかもしれない。著者のポッドキャスト「コテンラジオ」も聞いてみたくなった。

  • post cast の COTEN 深井さんの著

    固定概念に囚われず自由になる
    メタ認知の獲得
    古典などの歴史を学ぶ事で
    メタ認知をいかに獲得していくかが書かれている
    古典学習の面白さへの導入本

  • NHKとまビズで深井さんを知り、そのわかりやすい語り口と建設的な考え方が素敵だと思って手に取った。コテンラジオも聴いていたので、目新しさはなかったけれど、やっぱり考え方が素敵だと思う。この本にも書いてあるけど、歴史を知ることで肩の荷が少し軽くなる感覚。そうそう、ラジオ聞いてるとき、感じた心地はこれだったんだ。
    学生の時に知ってれば、歴史を毛嫌いしていたのが少しはマシになってたんじゃないかな。

  • 歴史をメタに見るという深井さんの考えが通奏低音にある。同時に、歴史上の人物を調べて好きになる、自分を置き換えてみるというミクロの視点も持ち合わせている。この歴史・社会背景と、人物の魅力を往復しながら、滑らかにものごとの捉え方を教えてくれる本でした。

    常識や周りの評価に振り回される人生はつまらない、何でも選択できるあるいみ苦しい時代だからこそ歴史や哲学といったリベラルアーツが必要ということを平易にまとめてくれている。

    息子にも読ませてみたい。中学生くらいなら学校で読ませてもよいのでは、性やお金の価値観も相対化できてよいのでは?と思う本です。

  • コテンラジオリスナーからすると、復習になる一冊でした。今までのラジオを書き起こしてシリーズにしてもいいのかなと思いつつ、売れるかどうかはわからない…笑

  • 2025年5月11日読了。『コテンラジオ』メインスピーカーの深井氏による、古典に触れ歴史を知ることで得られる「歴史思考」についての解説。コテンラジオは3人組でトークを繰り広げることによりボケ・突っ込みを樋口氏、同意と補足をヤンヤン氏、という担当割があったが、深井氏一人の著作を眺めてみるとそれは非常にうまく機能する役割分担だったのだな…と感じる。深井氏本来の持ち味である切れ味や皮肉に満ちた物言いはここでは封印されており、知的でスマートな歴史案内人みたいな一般に受け入れられそうなスタイルだ。コテンラジオは何しろ長いので、文章でコンパクトにまとまっていることはそれだけで読みやすく見返しやすいメリットを感じる。コテンラジオの雑談・だべってる感じもそれはそれで楽しいのだが。

  • 悩みから解放されるためには、「当たり前」という前提を崩せ 

    ▫️私たちの社会には無数の「当たり前」が存在する 
    ・自分が存在している世界での「当たり前」とされていることから外れてしまうことが、私たち人間の悩みの原因になっていることが非常に多い
    ・つまり、悩みの原因は社会にある常識や価値観である
    ・当たり前と思われていたことが、そうでないとわかると、人間を苦しめている悩みの前提が崩れる 

    ▫️歴史を知ることは「メタ認知」である 
    ・メタ認知とは、今の自分を取り巻く状況を一歩引いて客観的に見るという意味 
    ・歴史を知り、メタ認知することで、悩みの原因となっている「当たり前」がそうではないということに気づける

     今の常識で良いことだと思われていることは、実はここ十数年の間で起こった価値観の変化に過ぎず、自分が生まれた頃と比べても大きく考え方が変化しているということを再認識した。今自分を取り巻いている環境の価値観が絶対だと思い込まないためにも、過去を含めた世の中に存在する多くの価値観の存在を認識することが大事。
     古典を含めた多くの本を通して、過去の価値観や世界中に存在する様々な価値観を知ることで目の前の景色や感じ方が変化するということは、読書の一つの醍醐味であると感じた。

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著者プロフィール

深井 龍之介/株式会社COTEN 代表取締役

島根県出雲市出身。大学卒業後、大手電機メーカーや複数のベンチャー企業の取締役・社外取締役などを経て、2016年に株式会社COTENを設立。「メタ認知を高めるきっかけを提供する」をミッションに掲げ、3500年分の世界史情報を体系的に整理。数百冊の本を読んで初めて分かるような社会や人間の傾向・行動パターンを、誰もが抽出可能にする「世界史データベース」を開発中。COTENの広報活動として「歴史を面白く学ぶコテンラジオ(COTEN RADIO)」を配信。2019年には、「JAPAN PODCAST AWARDS2019」で大賞とSpotify賞をダブル受賞。 Apple Podcast総合ランキング1位。NTT「ナチュラルな社会をめざすラボ」顧問。*2022年5月11日現在

「2022年 『視点という教養(リベラルアーツ)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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