会って、話すこと。 自分のことはしゃべらない。相手のことも聞き出さない。人生が変わるシンプルな会話術

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 445
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478112625

作品紹介・あらすじ

自分のことは話さなくていい。相手のことも聞き出さなくていい。ただ、お互いの「外」にあるものに目線を合わせ、同じ方を向くことができれば、誰とだって会話は続くし、楽しくなる。2020年から非日常になってしまった「会って、話す。」を問い直し、幸せな人間関係を築くための技術と考え方を伝えます。

感想・レビュー・書評

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  • 【会って、話すこと。】
    田中泰延さんのベストセラー『読みたいことを、書けばいい』では、自分が書きたいことを書くのではなく、読みたくなることを書きましょうと伝え、その方法が挙げられていた。本を読み終えてから、ちょうど書き上げてあとは投稿するだけだったnoteの記事を泰延さんの本のまますべて書き直して投稿したところ、ダントツにビュー数とリアクション数が高くなり驚いてしまったことがある。

    でも人は弱いもので、やはり書きたいことを書いてしまう。そして話したいことを、聞きたいことを口に出してしまう。
    私を知って、あなたを知りたいのと、まるで落ち着きのないイヌのようにハアハアと飛びついているようだ。

    本が届き目次を見て、恐れながら最初に読んだページがある。
    『好きという言葉は、最悪です』
    好きな人、ものには臆面なく好きと言ってしまうし、どう好きかまでを語ってしまう。なぜかはわかっている。好きを語るのは自分が気持ち良いからだ。感情の押し付けとわかっているのに、好きなものについて語る快感はあまりにも甘く止めることができない。

    内田樹さんは著書の中で、ファンの一番大切な仕事は、そっとプレゼンテーションすることだと書いていた。押し付けがましいのも、ツンケンするのもだめで、そっと差し出すのだと。
    これもかなりドキッとさせられた一文だった。

    接客販売業なので、一般企業の事務の人に比べれば、未知の人と会話をつくる状況はとても多い。
    最初からスムーズに会話ができればいいが、店員とのコミュニケーションを拒否する人も一定数いる。だからといって放っておいても売上はつくれないので、商品やお買い物という目的の外に会話のきっかけをつくろうとする(「いいお天気ですね」は経験上、相手の心にバリヤーを張る最悪な言葉だったりする)。
    仕事の時は割と冷静にコントロールできるのに、プライベートとなるとガタガタに崩れてしまうのはなぜだろう。

    会話は相手の力に負うことが多いと感じる。聞き上手の人が相手だと、まるで自分の会話力が上がったような気になり時には相手を楽しませたと錯覚すらしてしまう。なんと恐ろしいことだ。もしそうなら私が何を言わなくても、話したいという人が列をなすはず。しかしどこにも見えない。それが現実だ。

    『黙って想い、考えたすえ、どうしてもこぼれ落ち、相手に伝わることばが「話す」である。(「会って、話すこと」より)』
    日頃から考えていることや、蓄えてきた知識が、あるとき誰かとともに過ごした時間にほろりと出てくる。
    理想の会話は問わず語り。そういえば、で連なる会話ができたとき、胸があたたかくなる幸せをふっくらと感じる。これがもっともっと多くなれば、人生に幸福なときが増えていくということだ。

    この本を読み通しても、言いたいことを話し、好きを好きとストレートに伝えてしまう悪癖をやめられる自信はない。でも好きの外にある世界にもっと目を向けようと思う。顔をあげて広く遠く見通して、目に留まったカケラをいくつも拾えれば、その先に誰かとの愛おしい会話の時間が待っているのかもしれない。

    田中泰延さんの魅力である言葉選び会話運びそのまま、あちこちに散りばめられたユーモアに噴き出しながら、最後の章では深い優しさに涙する。大好きな(あ、言っちゃった!)一冊となった。

  • 本書のメッセージはタイトルの通り「自分のことはしゃべらない」「相手のことも聞き出さない」こと。ひたすら自分語りしたり、根掘り葉掘り質問していたら本当の意味で会話は豊かにならない。

    会話をする上では
    ・わたしの話を聞いてもらわなければならない
    ・あなたの話を聞かなければならない

    という発想を捨てると、楽にコミュニケーションをとれるようになる。要は人は人に興味がないので、熱く語ったり、熱心に話を聞いたところで・・・ということになる。会話に結論は不要で、適当なことを話せばいい。

    お笑いの文化にはボケとツッコミが存在するが、日常の会話ではボケをかますことだけ考えていればいい。ボケは今目の前にある現実世界に対する、別の視点からの「仮説提示」であり、豊かな会話の出発点であるという。ツッコミはそれをぶち壊してしまうので、日常生活では不要。

    • ゆうさん
      ホントかよ?と感じる主張だけど、平均評価めちゃくちゃ高いなw
      気になったから読んでみるわ〜
      ホントかよ?と感じる主張だけど、平均評価めちゃくちゃ高いなw
      気になったから読んでみるわ〜
      2021/09/19
    • ナカオさん
      田中さんは有名なコピーライターで、前作も結構好評だったからなのかなと〜
      田中さんは有名なコピーライターで、前作も結構好評だったからなのかなと〜
      2021/09/19
  • 読み始めて、まず今野氏がどんな方か検索しお顔を確認、イメージができたところで読み進めた。2人の軽快な会話に笑いながらあっという間に時間が過ぎていった。書かれてあるとおり、「何の役に立つかわからないが抱えていた知識」を持っていると更に本書を楽しめると思う。そして読み進めて最後の方のページ、今野氏の写真が田中さんとともにしかも笑顔であるではないですかwとにもかくにも2人の掛け合いが素晴らしく、早く「会って話すこと」が日常に戻ってくれば良いなぁ、前著もぜひ読みたいなぁと感じました。いやぁ面白かった!

  • 「月が綺麗ですね」って言葉、とても理にかなってたのね。知らんけど。

  • 自分は相手に興味がない。相手も自分に興味がない。それが真実なら、どんな会話があり得るか。ケニアで暮らし、人一倍”会話”に渇望しながら生きているからか、何度も頷きながら読み進めた。マウンティングのない会話の豊かさよ。個人的には前著よりも好きです!

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著者プロフィール

1969年大阪生まれ。ひろのぶと株式会社代表取締役。早稲田大学第二文学部卒。学生時代から6000冊以上の本を乱読。1993年株式会社電通入社。24年間コピーライター・CMプランナーとして活動。2016年退職、「青年失業家」と称し、フリーランスとしてインターネット上で執筆活動を始める。「街角のクリエイティブ」に連載する映画評「田中泰延のエンタメ新党」が500万PVのモンスターコラムに。その他、奈良県、滋賀県、広島県、栃木県などの地方自治体と提携したPRコラム執筆、写真メディア「SEIN」などへの寄稿等、硬軟幅広いテーマの文章で読者の熱狂的な支持を得る。「明日のライターゼミ」講師。映画・文学・哲学・音楽・写真など表現芸術への造詣が深い。Twitterフォロワー数64,000人。1日の平均ツイート数63。
著書に『読みたいことを、書けばいい。』(ダイヤモンド社・16万部)。2020年、ひろのぶと株式会社を立ち上げ、代表取締役に就任。青年失業家を卒業する。2021年10月、奥田民生氏との対談『ゆるさかげん~奥田民生に田中泰延が聞いてみた』が集英社インターナショナルから発売予定。

「2021年 『会って、話すこと。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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