- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478112748
感想・レビュー・書評
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本を読むとき、何らかの目的を持っていることが多い。
流行りの話題についていくため、歴史を学ぶため、知らない世界を知るため。
なので、その目的が達成できないとわかると、飛ばし読みをしたり、読むのをやめたりする。
本書も、「他人に読んでもらえる文章を書くため」という目的があって手にとった。
500ページ近い分厚さ、タイトルに教科書の文字。文章テクニックがありったけ記してあって、辞書のように使っていけばいい本だと思っていた。
ぜんぜん違った。
本書ではテクニックは一つも紹介されていなかった。
読んですぐ文章が上手くなるような技術は紹介されていない。
そういう意味で期待はずれだった。
でも、全て読んだ。しかも、続きが気になって仕方ないミステリー小説を読む感覚で。
教科書でありながら、読者を楽しませるコンテンツとして成り立っている。
一人でも多くの読者を楽しませる文章を作るライターならではの教科書だ。
この本は、著者が「こんな教科書があったらいいな」で書いたものだそう。
中立的ではないし、帯に書いてあるように「この一冊だけでいい」とか「文章本の決定版」ではないと私は思う。
でも、「100年後にも残る」本を、という著者の熱い気持ちが伝わってきて、文章だけでなく、生き方も学べているような気分になれる。
この本をバトン代わりにして、自分もなにか伝えていきたいという気持ちになれた。
こんな面白い教科書はめったにない。ぜひ読んでいただきたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
古賀史健さんのライターとしての考え、思いが詰まった熱い一冊。
文法がどうのこうのなど、小難しいことは一切なく、あくまでシンプルに本質的な部分を語っている。
だからか、読みものとしても本当におもしろい。『20歳の自分に受けさせたい文章講義』もそうだった。
古賀さんの信念ともいうべき、「ライター道」を余すことなく楽しめる本書。
「この一冊だけでいい。」は、伊達じゃない。 -
なぜか書店で目についた分厚い本
ライターの専門書のようだけど
パラパラめくると
ん、ん、面白そう
思わず買ってしまった。
ライターになるわけでもないのに。
で読み進めて気づいたことがたくさん。
書くことは
その前にある
人の話を聴く、聞く、訊くが前提。
どんな質問をするかにもよって
すごく変わってくる。
なんだかコーチングにも似てる。
しっかり聴くためには
相手のことが好きであることも大切な要素。
人を好きじゃないと取材しても
面白くないだろなと思う。
好きになるのも自分次第、
想像力を膨らませたり、背景にあるものを知ったり。
これもわたしと好きなことだなぁ、と思った。
私の好きなサイクル
何かに興味を持つ
体験する
それを伝える
ってことに、似てるな。
まだ、三分の一『取材』の章だけれど
ぐいぐい引き込まれる本。
取材っておもしろいな〜
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どんな時に「書き上げたと言えるのか」
原稿から「私」の跡が消えたとき。
名言である -
ライターとしての取材、執筆、推敲の考え方が伝わってくる。特に推敲における、音頭、違読、ペン読は出色。
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値段とページ数の割に内容が薄かった。
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自分はライターではないけれど、何度も読みたいと思った。買って読んで良かったと思った本。
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普遍性を考えるときに見るべきは「未来」ではなく「過去」だという話、構成の話、編集者とはプロの読者であり、すなわち自分の読みたいものが見えている人物であり、特にその「読みたいもの」は「まだこの世に存在しないもの」であるという話がよかった。
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めちゃくちゃ良かった。
これが1年前に出てたとしたら、私の書籍も構成だいぶ違っただろうにw
500ページ近いボリュームだったけど、あっという間だった。
ハリーポッターみたいだったw