スタートアップ投資のセオリー 米国のベンチャー・キャピタリストは何を見ているのか
- ダイヤモンド社 (2022年6月9日発売)
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感想 : 15件
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784478113868
作品紹介・あらすじ
ユニコーン企業を見いだす科学的手法がここにある!
「Magic Eye(目利き)」の裏にある基本原則とは?
みんなの感想まとめ
スタートアップ投資における科学的アプローチとその基本原則が明らかにされており、特に業界の専門家による洞察が光ります。有能なベンチャーキャピタル(VC)は、単なる直感や熱意に頼るのではなく、ロジカルな分...
感想・レビュー・書評
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業界人あるいは著者の知り合い?がブクログに感想を書いているんじゃないかと思った一冊。なんかコメントの距離感が近かったので笑 ニュースや新聞で1週間に1回は目に入ってくるのではと思われる単語「スタートアップ」。そのスタートアップを資金や経営面で支援するのがVC(ベンチャーキャピタル)。本書では、アメリカのVCの仕事やスタートアップのどこを見ているかについて詳しく書かれています。本の厚み以上に読み応えがあり読了までに時間がかかりました。わたしはこの業界を勉強中の立場なのでとても興味深く読みましたが、スタートアップやVCに関係の無い方はこういう世界もあるんだという感じで万人受けする本ではないかもしれません。
■日本のベンチャー投資のありかたについてズバッと書いてある。
これは痛快に思う方もいると思います。近年、ベンチャー投資にスポットライトがあたっていますが、その方法は1990年代のアメリカの状況に似ているというのは驚きでした。ベンチャー投資という単語からバクチちっくなイメージを持つ方もいますが、著者をはじめアメリカではバクチではない。それではやっていけないということが簡単な計算で書かれているので、もしVC業務で誤解している上を説得させたい方は本書が役立つかもしれません。また、p184の、大企業がイノベーションにコミットすることを体現するための安易なCVC事業の話はギクッとする方もいるかもしれません。 p238 認識ギャップの話は世代間ギャップでもありそうだなと思いつつ読みました。全編を通して感じたのは、お金を出して終わりでは、スタートアップの成長につながらないことです。あれ?科学技術の支援も似ているような・・?
■ピッチ不要論
これ確かにそうなのかもとも思いました。賞やネットニュースになった先に売上がでるかというとそうではなかったりする話を確かに聞いたこともありました。一方で、起業を検討するからにはピッチに立つんですよね?という話も聞きます。アメリカではというか、本来はいい種を粘り強く調べる必要があっていい発表したから資金がもらえるみたいな簡単な話ではないことがわかりました。
■豆知識。言葉の意味
著者はアメリカでスタートアップ投資をされているのでわけられていませんが、本書はスタートアップの話です。似た言葉でベンチャー企業という単語がありますが、これは和製英語で創業まもない中小企業で堅実な成長をする企業も含まれます。スタートアップは本書で紹介されていた企業(メタとか)のように短時間で爆発的に成長する創業間もない企業のことです。ベンチャー企業と使い分けてい(るときもあり)ます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
業界で有名な中村氏の著作。有能なVCはうまいピッチやベンチャー社長の熱意や才能を見抜く目利きではなく、ロジカルに分析してスタートアップを選んでいる。日本のVCは契約条件やCVCの二人組などガラパゴス化しており、グローバルな投資を呼びこめていない。
SU業界の基本情報のおさらいだと思うが、仕事でちょうど勉強中なのでとても参考になった。 -
VC の視点がわかるものだったし思いも伝わってきてよかった。
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ベンチャーキャピタルの基礎、日本のベンチャーキャピタルの問題点を学べる
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VCの観点から、スタートアップ投資における手順やノウハウについて、実例を交えながら説明してくれている本書。
日本とアメリカとの違い(日本でスタートアップが育ちづらい理由)などについても触れられている。
分からない単語も多く、非常に勉強になったのと、実務を通して立ち返る一冊になりそう。 -
アメリカのVCがどういう視点で活動しているのかを簡潔にまとめた本。VCの素人である自分でもざっくりではあるがVCの世界はこういうものであると理解は出来た。ただやはりかなり専門性を問われる領域であり、VCで生き残って行くにはかなり厳しそう。日本の大企業がやっているCVCに至っては、目的や文化など著者からかなり酷評されており、うちの会社も大丈夫かな?と思うようになった。
そう言う新たな疑問が出てくる様になっただけでも、この本を読んだ価値はあったと思う。 -
・国内VCの散見される小粒投資は、海外トップVCを遠ざけてしまう
・成功確率が高いスタートアップへの集中的なフォローオン投資が高いリターン率とVCの信用確立に重要
・米国ではタームシートは至ってシンプル
・また、VCはスタートアップへの海外展開支援などの付加価値提供求められる(選ぶ側ではなく、優良スタートアップから選ばれる必要) -
序章ではベンチャーキャピタルとしての共通言語を丁寧に解説している一方で、米国と日本を対比しながら本質的に何が大切かを指摘。
日本のCVCの問題点、大企業とスタートアップ協業のメインストリーム化の必要性。VC、事業会社、スタートアップ、それぞれがプロとして何を価値創出するか問い続けるべきという提言。 -
面白い。全てのVCに読んで欲しい。
自分の考え、やってきたことは合ってた -
著者は米国VCランキング「The Midas List」に選出されたグローバルなベンチャーキャピタリストでありスタートアップ投資について熟知している投資家と経営者の一人だと言えるだろう。本著は米国VC(ベンチャーキャピタル)と日本VCとの違いと成功例や手法を実例を上げながら解説する。
スタートアップ投資はVC経由で個人が投資することも出来るし、エンジェル投資のように個人でも投資は出来る。本著では前者に当たるVCにもよるが、資金を集めスタートアップ企業へ投資する基準はデータ分析、経営陣の質、運営力、資金の動きや市場や将来性等を含めて厳しく見られる。その投資した会社が上場するにしても会社売却するにしてもその金額が大きければ大きいほどVCにとっての売上となる。
本著を通してわかることはファンダメンタルズ投資手法と似ており、データ分析や数字だけじゃない本質を見抜く目利き力を重視している。
その目利き力とは何だろうか。投資家やVCがスタートアップや新規事業への投資判断において、その企業・事業・経営者の根本的価値、将来性、競争力、リーダーシップなどを“表面的な数値や流行”にとどまらず、多面的・統合的に見極める能力を指している。
単なる財務指標や成長率だけでなく、「事業の本質的価値」「優位性」「妥当な事業計画」「市場の本当の可能性」「経営陣のリーダーシップ・成長力」など、目に見えない重要ポイントも含めて評価する力であり、経験と知見から“成長する兆し”や、“イノベーションの種”を他者より早く見抜ける能力であり、「誰が主導するラウンドか」「ビジネスモデルが持つ深い優位性は何か」「事業計画の根拠は十分か」など鋭い問いを立てて、フェアかつ確かな目で価値を見出すことが重要であろう。
特に重要なのは、他者の評価や話題性に流されず、自ら確信できる独自の視点で判断を下すことである。
世界にあるVCでも失敗はある。だが、リターンは巨大だ。10回投資をして9回失敗しても1回で挽回出来る巨額なリターンがある世界だ。こういう業界や業種があるからこそ、スタートアップは急成長していくのだろう。この内容はVCだけの身内話ではなく、個人でエンジェル投資をする際にも大いに役に立つだろう。 -
序章/オリエンテーション ベンチャー・キャピタルの基本/第1章 ユニコーンを見つけるレンズ/第2章 ユニコーンの将来予測/第3章 ユニコーンを測る物差しとキャピタル・デザイン/第4章 ベンチャー・キャピタル7つの機能/第5章 米国のVCと日本のVCの違い/特別インタビュー カウフマン・フェローズ・プログラムの進化/終章
