GE帝国盛衰史 「最強企業」だった組織はどこで間違えたのか
- ダイヤモンド社 (2022年7月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784478115244
作品紹介・あらすじ
世界最大の総合電機メーカーとして栄華を誇ったゼネラル・エレクトリック。カリスマ経営者たちはどこで間違ったのか?
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
企業の成長と衰退の過程を描いた本書は、ゼネラル・エレクトリック(GE)の歴史を通じて、巨大組織が直面する課題を浮き彫りにしています。特に、コングロマリット企業における経営の複雑化や「大企業病」の存在が...
感想・レビュー・書評
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老舗のアメリカ企業について知る為にAT&Tに続いてGEを。AT&Tのベル研究所についての本でも「興亡」とされたが、こちらも「盛衰」。驕れるものも久しからず。ただしAT&TもGEも「全盛期と比べて注目度が落ちた」という意味では「盛衰」を経験したものの、「依然として重要で巨大なプレイヤーである」という事実は変わらない。
常に株価に奔走している印象。これが日本ではあまりにも鈍い。GEと言えばかの有名なジャックウェルチだが、その後任指名から本書は始まる。その後任であるイメルトの時代に大部分の紙幅が割かれる。
ウェルチのCEO在任中に株式分割が5回行われ、ウェルチはGEを会社の歴史上、最大級のブームへと導いた。ウェルチを批判する人びとは、彼の戦略が成功したのは国の経済が繁栄していたからだと考えるが、ウェルチの支持者たちはその見方を一蹴し、ウェルチの功績を評価する。労働者もウェルチに好意的なのは、株価が上昇し続けたからだ。1980年から2000年にかけて、GEの売上げは5倍以上増えて1299億ドルに達し、収益は15億ドルから127億ドルに増加したが、この間、株価は実に40倍以上に上昇した。株高は正義だ。
そうした攻防のドラマの中で一際フィーチャーされるのが「アルストム」の買収劇。至近のUSスチールの件を見るようでもあり、自国の産業を守ろうとする執心がどのようなものかを学ぶ。
ー アルストムはGEが愛してやまないコストシナジーを生むー余剰人員や過剰な設備を削って利益を上げるための、格好のターゲットだと考えた。アルストムのキャッシュ不足は危機的で、自力ではリストラもできなくなっているのだ。これを買収してリストラを行い、GEパワーに組み入れることは、理にかなっていた。もちろん、適切な価格で買えれば、である。倒れかかった事業を高く買ってしまうと何年も苦労することになるので、提示価格は注意深く計算する必要があった。
ー 彼は政治手腕を発揮して、国家的な重要分野では、外国企業によるフランス企業の買収を制限する政府の権限を拡大する法律を定めた。地元メディアが「アルストム法」と呼ぶこの法律によって、規制の範囲は、それまでの安全保障や原子力関連だけでなく、発電、医療、通信、水などの分野にも拡大された。モントブールは、GEにとっては不吉な、シーメンスの反応を手を広げて待ち続けた。ケーザーから、アルストムの電力部門への入札を真剣に検討しているという連絡があった。モントブールはアルストムに、シーメンスからのカウンターオファーを待つよう求めた。世界がイメルトの思惑を理解していた。発電事業の世界シェアを獲得して、競合を永遠の2位集団に固定してしまおうということだ。シーメンスは、GEがアルストムを買収するのを黙って見ているわけにはいかなかった。三菱を含むその他の競合にしても、それは同じだった。モントブールはGEのような米国の巨大企業には懐疑的で、フランスの重要企業が、レイオフと巧みな金融取引で知られる冷血企業に自らを投げ売りしてしまうことを恐れた。モントブールの監視によって、GEによるアルストム獲得の困難が増した。
ー GEが残り、イメルトが勝った。オランドとモントブールには、アルストムを買ってくれる企業が必要だった。アルストムの状態はそれほどひどかったということだ。彼らは、アルストム買収を阻止しないと約束する代わりに、GEから雇用の維持と合弁事業の仕組みを引き出した。彼らがGEによるアルストム買収に神経をとがらせたのは、アルストムが米国企業にむしり取られ、壊されることによる、社会的・経済的影響を恐れたからだった。今度はフランス政府が、同じ恐れを抱くEUに両社のディールを承認してもらわなくてはならない立場になった。2014年6月20日、GEはついにフランス政府の同意を得、アルストムの取締役会は買収を承認した。
ただ、そこからもスムーズに物語は進まない。ニュースを振り返れば報じられた事実は拾える。しかし、そこに書ききれない行間がこの本には含まれている。ニュースには伝えきれない質感。株価に奔走するピリピリした感じと共に、リアルな空気感を伝えてくれる本である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
米国の超巨コングロマリット、GE。「1892年の創業以来、GEは単なる企業ではなく、米国そのものを代表する企業であり続けた。何十万もの従業員にとっては人生の当たりくじ、株主にとっては損をする心配のない賭けだった。幹部社員にとってはエリート養成機関であり、そのうちの一部の者にとっては巨万の富に続く道でもあった。GE以外にそんな企業はない。人々はGEに米国西部と同等の信頼をおいた」。そんな歴史ある偉大な企業GE、てっきり社会の変化に上手く適応しつつ好調を維持していると思いきや、うわべを取り繕っていただけで、実はずっと凋落への道を歩んでいたとは‼️ 「人材を適切に管理する会社でも、事業を効率的に進める会社でもなく、規制当局への提出書類や公的声明の中で投資家に嘘をつき、増大するリスクを無視し、リスクを隠蔽するために奔走した」低モラルな企業に過ぎなかったんだな。
見せかけの成長は、GEキャピタルによる巧みなマネー操作と、節操のないM&Aによる規模拡大で得た張りぼてに過ぎなかった。本書からは、実業での地に足のついた着実な成長はが全く見えてこない。
嘘で塗りかためた乱脈経営を招いたトップマネジメント、あまりにお粗末過ぎる。部下に無理筋の目標を掲げさせ、達成できなければ馘(達成できればその手段は問わない)。これって東芝の破綻でもいわれていたことだったよな。目標至上主義、そしてトップに権力が集中し過ぎたためチェック機能が働かなくなって、悪い情報を上げられなくなる隠蔽体質。
IoTビジネスモデルで一世を風靡した「プレディクス」も、実はシステム開発が難航して、絵に描いた餅になってしまっていたようだ。航空機エンジンにセンサーを取り付けてデータを集め、航空会社に効率的な航行方法を指南して燃料費を削減させ、その一部を収益として得る優れたビジネスモデル、お手本として派手に紹介されまくってたけど…。着想は素晴らしかったんだろうけど、やはりネックはシステムかあ。
諸悪の根源たるCEOジェフ・イメルト(ジャック・ウェルチの後任で16年間もGEに君臨した)は、「不都合な真実に気づかなかった楽観的リーダー」、「最後に勝つのは気合いと根性だという、フットボールとコーチのような精神論」の持ち主だったのだとか。極端な贅沢のし放題だった上、退任後も自分の責任を一切認めていないようだが、貴族的な生活が保証された幹部なのだから、せめてノブレス・オブリージュを肝に銘じてもらいたいものだな。 -
大企業特にコングロマリットの難しさを感じる内容。
色んな事業が混じり合うことで、色が濁ってしまうのだろうか。
企業が大きくなる、時が経つにつれて、起業当時(DAY1)の精神が薄くなるのは仕方ない。ただ、ブレない芯がないとダメなのかなと。
トップが変わることは会社が変わることを意味するとはよく言うが、意思を引き継ぐ難しさはあるのだろう。
時を同じくして、日立V字回復の書籍を読んでいるので、とても複雑な思いだ。。 -
アメリカでも「大企業病」はあるんですね...日本特有かと思っていましたが、どんな国でも巨大企業が陥る共通の落とし穴があるものです。
エジソンが設立した会社GE。電気製品メーカーでしたが、金融、航空機などさまざまな分野に進出しコングロマリット企業に成長しました。
金融事業に頼りすぎたことでリーマンショックで大きな損失をうけます。さらに会社が大きくなりすぎて経営が複雑化してしまいます。肥大化したGEは時代の変化にもついていけず部門売却で事業を絞り込み縮小していきます。
GE衰退の要因としては、
・過度な金融依存と会計操作
・ガバナンスの形骸化(経営トップへの権力集中と監督機能の喪失)
・現場への過剰なプレッシャーと忖度の蔓延
・外部環境の激変(金融危機、規制強化、デジタル化など)に対応できなかった
などがあります。
トップを交代するも、ピーク時から20年という短期間でGEは衰退します。表面上は株価も業績も絶好調でイケイケに見える企業でも、裏で金融操作などが行われており、経営陣はそれを誤魔化すために奔走したことが本書でも書かれています。
巨大組織ほど、経営の透明性や多様な視点、内部統制が不可欠です。大波に乗って事業を拡大しすぎた慢心、そして時代の変化に対応できなかったGEの姿に、日本の企業もGEの失敗に学ぶべきことが多いと思います。 -
GEのことは、仕事の一部が競合することもあって、何かとベンチマークの相手としつつも到底叶わない相手と思ってきたのに、内情はこうだった、と知って、ガッカリすることしきり。
違法ギリギリの会計手法については、JPモルガンがせっせとレポートを出していたので、新しい話ではなかった。やはり、キャッシュフローが大事という当たり前の真実に行き着く。
Oil & Gasの分野のことは、あまり良く分かってなかったので、為になった。
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長らく世界中の企業が経営のベストプラクティスとして認識していた総合家電コングロマリット企業のGE(General Electric)であるが、名経営者として名を馳せたジャック・ウェルチの後を継いだジェフ・イメルト時代から株価は低迷しはじめ、ついにはヘルスケア・航空・エネルギーの分社という結末を迎えた。
本書は主にジェフ・イメルト時代、さらにその後を継いだジョン・フラナリー時代を中心に、GEという企業がなぜ崩壊することになったのかを丹念に追うノンフィクションである。著者はウォール・ストリート・ジャーナルの記者であり、丹念に崩壊の様子を描いていく。
一言でGE崩壊の要因を語るのは極めて難しい。要素としては、偏重した株主至上主義による成長へのプレッシャーと偏執狂なまでにも見える自社株買いへの投資(成長投資を抑えてまで自社株に投資する必要性はどこまであったのか?)、違反とまではいかないものの極めてグレーゾーンな会計処理による利益操作、強すぎるトップダウンによる硬直的な組織風土、特にイメルト時代に行われた内実を伴わないマーケティング・ブランディングへの投資(この虚像が最も表れたのはGEがぶち上げたIndustiral Internetに特化したプラットフォーム”Predix”の無残な結末である)など、枚挙に暇がない。
そして本書が投げかけるのは、GEをベストプラクティスとして賞賛し、その模倣に取り組もうとした数多の企業や経営コンサルティングファームは一体何を得たのか、ということである。日本においてもGEはコングロマリット経営や、徹底したオペレーション力、経営人材の育成方針など、様々な観点でベストプラクティスとして取り上げられてきた。その問いを私自身も突き付けられた気がしている。 -
組織は川上から腐る。誤魔化しはいつか露呈する。常に誠実でありたいと感じた。
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寝かしておいた本をようやく読んだ。読み始めたら一気に読めた。GEってアメリカの工業化社会を推進した魂的な存在だったのに、その凋落ぶりっといったら急速で、お「奢れるものも久しからず」か。繁栄を押下しているときに腐敗は始まっていて、その後始末をする人が哀れだということがよく分かる。
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大企業が徐々に崩壊していく物語。
崩壊の原因として描かれているものは特に目新しいことはなく、市場との対話から離れ、経営がマネーゲーム化し、取り返しのつかないことになるという大きな組織の典型的な話し。
具体的な人名や驚くようなエピソードなど、かなり詳しく取材をしているところは凄い。やや暴露本的な要素が強く、組織論等に構造化して理解に落とし込むには、読み手の力が必要。 -
アメリカを代表する企業であったゼネラルエレクトリック(GE)が何故没落したかを描いている。全社的に利益目標達成を厳しく求められ、達成するための手段は問われないとなれば、不正の温床となるのは目に見える。また当たり前のことだが、過去の負債をなくすことが如何に大変か、その様子も見て取れる。
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ジャックウェルチ公認のジェフイメルト期にフォーカスして世界的なコングロマリットがどう衰退したかを詳述する本。詳述なだけに読むのに体力がいる
日本ではここまでマーケットのプレッシャーで経営が動くことはないかもしれないが、腐敗していく経営陣の反面教師的なケースとして参考になる。
一時期やたら名経営者として持ち上げられていたジャックウェルチも、結果を見るとサステナブルではない目先の利益と株価を追うタイプの経営者だったんだなという印象。彼はこれからの時代にロールモデルになることはなさそう -
いわゆる粉飾決済
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アメリカ人ジャーナリストにより、GEの歴代CEOを中心に経営幹部に取材した結果をまとめたもの。GEの盛衰を概略理解できた。ただし、GEの時々の経営実態がデータとしてわからないので、事業の成功・失敗の評価が人の意見の積み重ねでは説得力がない。どの会社のCEOもそうだが、人の評価には賛否両論があり、何らかの定量的なデータが示されないと個人的意見と判断せざるを得ない。残念な書籍。
「(GE誕生の聖地:ニューヨーク州スケネクタディ)この巨大な古い工業の本拠地は空洞化しはじめていた。GEの最盛期には4万人以上の男女が働いていたが、2017年にはその数は1/10になっていた」p6
「GEの生みの親は、トーマス・エジソンではなく、JPモルガンである。モルガンは資金力にものを言わせて、競合する複数の会社を合併させた。エジソンは、会社の財務状況が悪化していたため、買収に応じざるを得なかった。偉大な発明家は、GEの名前だけの初代取締役となり、宣伝のためのお飾りになった。しかも、エジソンが取締役の座にあった期間はほんのわずかだった。失敗に終わる鉱山開発に必要な資金を得るために、GE設立後数年で株を売却してしまい、その後急成長がもたらす利益をつかみそこねている」p20
「(ジャック・ウェルチ)意思決定は各事業に委ねたが、各事業のオペレーションには細かく目を光らせた。中間管理職には、長いメモを書くのをやめさせ、分厚い計画書を捨てさせた。「プラニングはいらないからプランを出せ」と繰り返した。ウェルチの支持者たちによれば、ウェルチはアウトソーシング、国の貿易政策、日本企業の台頭といった、グローバル企業の相貌を変えかねない大問題から目を離さない一方で、会社の隅々から細かい情報を引っ張ってきて系統立てる不思議な能力があったという」p27
「最盛期には、GEキャピタルはGEの総利益の半分以上を生み出していた。米国で最も有名な製造企業は、実質的には、米国で最も大きく、最も謎めいた銀行の一つになっていたのである」p29
「テレビに出るたびに株価のことを質問されて、イメルトは株価が経営者の成功を測る容赦のない基準であることを痛感した」p99
「政治でもビジネスでも「最高のキャラクターの候補者が勝つのではなく、最高の製品を持つ企業が勝つわけでもない。最もシンプルなストーリーを、わかりやすく語った者が勝つのだ」と(大統領選マケイン陣営の)シュミットは言った」p194
「(買収時の評価額)ディールを成立させるためにはブイグを納得させなければならないとイメルトやボルツが決めた後は、バンカーや法務担当の仕事は、妥当な額の計算ではなく、決められた額の正当化に変わった」p288
「ヨーロッパでは、タービン開発プログラムをヨーロッパに残せというベスタガーの要求に屈するかたちで、GEはアルストムの技術をアンサルドに譲渡した。その技術は、最終的には上海電気に渡ることになる」p335
「(大株主の取締役就任)取締役会に参加することでトライアンはGEを深く知ったが、証券取引法上のインサイダーに該当するため、取締役として得た未公開情報を(GE株売買に)利用することができなかった」p408
「自社株買いには賛否両論があり、経営陣に良い方策がないことの表れだと言う人もいれば、株主に現金を還元する第二の配当のようなものだと言う人もいる」p412
「フラナリーが取締役会の刷新と縮小を打ち出したとき、取締役会には現役のCEOまたはCEO経験者が6人いた。ほかに、投資信託大手バンガードグループの元社長、ニューヨーク大学ビジネススクールの学長、さらには証券取引委員会の元委員長などが名を連ねていた。17人の独立取締役は、現金、株、その他の特典を組み合わせて、年間30万ドル以上に相当する報酬を得ていた」p430
「(取締役の仕事)満足に答えられていない疑問や、定時すらされていない疑問を追求し、経営を監視し、致命的な放漫さから投資家を守るのが彼らの仕事なのだ」p455 -
著者の取材力が凄まじい。アメリカのジャーナリズムの気迫を感じる。淡々と話が進むが、読み進めるに連れて気分が重くなっていく。結局、株価や売上目標至上主義で、悪いニュースは無視しがちで、部下が上司に反論できないような会社は、結局隠蔽や不正会計に手を染めるようになり、落ちていく、ということみたい。ただ、コングロマリットが本当に悪いことなのかはよく分からなかった。ファイナンスと製造業という組み合わせは確かに悪そうだけど。
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トップが絶対の権力を持ちすぎることで
組織が崩壊していく。
でも、その裏にあるのは、利益を最大化したい
投資家からの過度なプレッシャーなのではないか。
トップになることで、高額な報酬が待っている。
激しい競走に耐え抜き、トップに立ち、
自分の権力を絶対化する。
取締役会会長になることで、取締役会を
機能不全とし、
外部に対してはうまく行っているように
見せる。
こうすれば、誰からも文句は言われない。
そのために、GEキャピタルは、
会計処理のための、道具をさまざなに提供してきた。
いざ、これが問題視されると、
取り繕うために、
キャピタルの売却
アルストムの買収
デジタルの立ち上げ
を行った。
が、
売却できなかった介護保険事業のリスクを隠蔽
多額の買収金のわりに、再エネなどにて
思うように上がらなかった売上
苦肉の策としての会計処理
中身がなかったプレディクス
という結果。
これを受けてCEOになり、
14ヶ月でおいだされたフラナリー氏は、
かわいそうなのかも。 -
エジソンはお飾り、J.P.モルガンによる資金力で生まれた
どんなビジネスでも成功させる方法を知っている会社
ウェルチ
マネジメント効率 金融 ランキングによる人員削減
1980から2000年で売上5倍、株価40倍 企業買収
実質 全米7位の銀行 AAAのGEキャピタルと エジソンコンデュイット
利益平準化 本来のCP短期債券発行+GE資産の高値購入
2001年 イメルト
後継者選びを公開 営業力のイメルトへ
エンロン不正会計で 2002年 米国企業改革保成立にて 利益操作不可能に
ヘルスケア、再生可能エネルギー分野の企業買収
保険と再保険会社の売却 損失の可能性ある再保険は残す
オーガニックな成長 =既存事業の強化による成長 マーケティング復活
新たなタグライン Immagination at Work (創造するイマジネーション)
Borg 全社的ハブ機能 (スタートレックの異星人から命名)
中国市場開拓
サブプライム市場への投資
素材部門、GEプラスチックス(→Sabic) 売却
Ecomagination 自然と調和するテクノロジー ハドソン川浚渫
2008年 リーマンショック CP危機
GEキャピタルの鍵=信用のある低調達コストのCPでニッチ顧客へ貸し出し
株価 就任時38ドル→2009年1月12ドル ひと桁まで下落
NBCユニバーサル売却
2010年 ドッド=フランク法 金融システム刷新 政府の毎年のチェック
キャピタルの利益率低下
2015年 GEキャピタル売却 ~デジタルインダストリアル企業へ
GECASは残す 航空機ジェットエンジン リース 発電システムや医療機器融資
工業系事業90%へ 350億ドルの現金取得
GEデジタル 「プレディクス」センサーからのデータ分析
2016年 GEパワー 仏アルストム買収
倒産危機の会社からガス/風力タービン、送電網などの電力事業買収
子会社PSMも併合すると反トラスト法に違反
アルストムの賄賂の罰金、フランス政府の介入により買収額増加
伊アンサルドに売却するがタービン技術は上海電気に渡ってしまう
2016年 コネチカットからボストンに移転 株価30ドル越え
市場シェア獲得優先
GEパワー 将来の利益を見込んだ帳簿の操作によるサービス契約
債権のキャピタルへの売却
1株当たり利益2ドル未達
イメルト 11年間で1億6800万ドルの報酬
2017年 GEヘルスケアトップのフラナリーがCEOへ
独裁者から議論の集団へ
2機体制の自社ジェット機を廃止
世界の開発拠点を米ニスカニアとバンガロールの2か所に集約
介護保険の残滓 規制当局からの150億ドルの準備金の要求 配当金の4年分
2018年 ハーバードビジネススクールのカルプへ
株価7ドルを割り込む 1400億ドルの市場価値が消える
ボトムアップへ
運輸交通事業、石油ガス事業、バイオ医薬品事業、小計機器部門の売却 -
米国には他にもGMなどよくあることではあるが、シンプルな「総合電機」という社名の通り、まさに「帝国」、世界に君臨するコングロマリットとしての評価を欲しいままにしていたGEが凋落していった様子を丹念を描いたドキュメント。
個人的にも米国の留学先にはGEの「ミートボール」のマークがついた巨大な冷蔵庫が鎮座していて「これがアメリカか」と思ったことを思い出した。また、日本の不動産市場への進出についての記載も興味深かった。 -
ウェルチCEO時代、GEという巨大コングロマリットがどのように構築されたか。従業員が受けていた苛烈な業績へのプレッシャー。その裏にあった会計トリック。
イメルト時代の経営方針の迷走。コーポレートガバナンスの欠如。
などなど、名声の裏で機能不全に陥っていたGEの実態を描く衝撃作。
日本のコングロマリット、東芝などに関心のある投資家も必読です。
コングロマリットがなぜディスカウントされるか、これを読めば感覚的にわかると思います。 -
ビルゲイツおすすめというのでTSUTAYA三軒茶屋で購入。東芝ってどこまでもGEをベンチマークしてたからあんなことになったんだなという感想を持ちました。私も企業内教育システムでGEを手本にしたものを受ける機会があってそれはとてもためになった。つまり、ちゃんとしたものも間違える。ということが私は言いたいのか?predixの紹介をしたプレゼン見て全く何がいいのか理解できなかったことを思い出したり。
