頭のいい人が話す前に考えていること

著者 :
  • ダイヤモンド社
4.29
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本棚登録 : 1165
感想 : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478116692

作品紹介・あらすじ

 さあ、思考の質を上げよう。
子どものころ、「ちゃんと考えてから話して」と言われたことはないだろうか。もしくは上司に「ちゃんと考えた?」と言われたり、部下の言動に「こいつちゃんと考えたか?」と思ったことはないだろうか。
 実は「ちゃんと考えている人」と「考えていない人」の差は思考の量ではありません。徹夜して考えたからといって「あの人、頭いい」とならないでしょう。両者の差は思考の「量」ではなく、「質」なのです。
本書は、“本質論”が人気で1億2千万PVを誇るビジネスメディアの主宰者でありコンサルタントとして1万人もの人と仕事してきた安達氏が、誰でも思考の質を高め、「頭のいい人」になれる方法を伝授します。
 本書でお伝えする、思考の質を高める方法は、頭のいい人だけが持っている「変換プラグ」のようなものです。「ちゃんと考えた?」とされる人も自分なりに考えていたはず。自分なりに考えていても、他人からは「考えてない」となるのは、質に変換できていないから。伝え方や話し方をいくら身に付けても低い質のままだと、「それっぽい話」ができるようになるだけで、人を動かしたり、信頼を得ることはできません。話す前の思考の質で伝わるかどうかはほぼ決まってるのです。本書でお伝えするのは、「なんとなく考えたこと」を「良質な思考」に転換する、変換プラグです。
 この変換プラグはアウトプットだけではなく、インプットにも機能します。相手の話を聞き、悩んでいることを、この変換プラグを通して「質」を高めてあげると、必ず信頼関係が生まれます。
 口ベタでコミュニケーションが苦手なだった著者がたまたまコンサル会社に入り、叩き込まれたのはビジネスもプライベートも豊かにしてくれる、思考の質の高め方でした。本書を読めば、「ちゃんと考えてる人」が何をどうちゃんと考えているのかを明確になり、誰でも「頭のいい人」になれる思考の変換プラグを手に入れることができます。

感想・レビュー・書評

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  • 言われてみると当たり前だけど、ギクっとすることが多かった。
    特に、下記を気をつけようと思った。
    ・話し方のテクニックに頼らない(話し方の本を読もうとしていたので危うく陥るところだった…)
    ・感情的にならない
    ・意見と事実をわけて話す
    ・バカに見える話し方をしない(ソースが弱い、片側からの意見しか見てない、など)
    ・相手の言いたいことを考えながら聞く
    ・話が途切れたら、むしろ沈黙する(場を繋がなきゃ!と思って話し始めてしまうのを堪えないとと思った)

  • タイトル以前に、この著者こそ頭が良いと感じた。これまで多くの経験を重ね、勉強を続けた結果であろう深い内容を、謙虚に、わかりやすく、丁寧に書かれている。付箋を貼った場所が10箇所ほどある。自分なりに「言語化」していきたい。

  • 読みやすく、わかりやすくて想定以上に勉強になった。

    まず最初に。
    この本はどうすれば頭が良くなるかを教えてくれるものではない。
    どうすれば人に頭が良い人だと思ってもらえるかについて、書かれた本である。

    著者いわく、とにかく、相手、相手、相手。
    相手のことを考え、相手の欲求を満たすことで、回り回って『頭が良い人と思われたい』という自分の欲求も満たされる。

    これまでいかに自分本位で話していたかを実感した。

  • とても読みやすく、わかりやすかった。
    読んでて全く疲れないのは流石。

    ここで言う頭のいい人というのは、要領が良いとか、知識が豊富だとかいうような考えていた事と違っていました。

    コミュニテケーションを円滑に実りあるものにするための心構えと謙虚な態度、話の掘り下げ方というお話。

    人間は承認欲求で動く感情的な生き物。
    相手の立場で考えられる、相手のためになる話ができる人が、相手から頭のいい人と見られる。

    反対意見も相手から学ぶ態度と、
    そういう謙虚な心構えなど。
    耳のいたいお話でした。

     私は私はと自分の話ばかりに持っていくのや、遮って自分話をするなど会話の質を落としてしまう最低な行為だとわかりました。

     否定や反応はしないよう気をつけてますが、私は表情や態度が良くないらしいので勉強になります。思うことはあってもとりあえずビジネスシーンでは聴くに撤する。
     話をよく聴き、言わんとする奥底の課題を共感し、解決の糸口を相手に渡すような丁寧さに、人は信頼を置くのだと心したい。

    実際、とても難しいと思いますが心したいです。

    そして言語化と再定義は一朝一夕には行かない習慣であること。
    齟齬を生まない用語を使用することなども気をつけたい。

    その練習に読書ノートというのがありましたので、感想だけでなく要約も読書メモで行っていこうと思います。

  • 後輩に勧めたい。

  • ●この本を一言でいうと?
    頭のいい人は会話、特に質問が上手だ。他人が頭の良さを決めることを認識して、相手が伝えたいことや、相手の言語化をサポートして、相手の会話後の満足感を高めている。

    仕事環境では伝えたいことがまとまっていないことがよくある。故に、相手の言語化を手助けすることは高い価値となる。定義が不明瞭な言葉は避け、わかりやすい言葉で、行動や思考につながる具体性の高い質問をして、思考を深掘りすることで、相手に発見を生み、相手に喋らせて自ら気がついてもらう。


    ●自分が会話の達人になるには?
    読書後のアウトプットを通じて、2つの技術を高める。1. 整理してまとめる技術 2. 語彙力。前者は具現化力を高め、質問力の深掘り力を高める。後者は、わかりやすい言葉や表現を伝える力を高め、会話の土台に厚みをもたせる。

  • 題名の通り、「頭のいい人が話す前に考えていること」について体系的にまとめられた良書である。
    構成としては
    第1部:話すうえでのマインド
    第2部:話すための思考法
    となっており小手先のテクニックというよりは、話すうえで前提となるマインドや聞く姿勢・思考法について主に焦点を当てている。
    また、ただ事実や思考法を羅列するだけではなく、ビジネスや日常生活でその思考法がどのように活かすことができるのかが記載されており説得力があった。


  • 相手目線の知りたい結論から話す

  • 割りと一般常識
    言語化してくれただけ

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著者プロフィール

1975年東京都生まれ。筑波大学環境科学研究科修了。世界4大会計事務所の1つである、Deloitteに入社し、12年間コンサルティングに従事。
在職中、社内ベンチャーであるトーマツイノベーション株式会社の立ち上げに参画し、東京支社長、大阪支社長を歴任。大企業、中小企業あわせて1000社以上に訪問し、10000人以上のビジネスパーソンとともに仕事をする。
その後、起業して、仕事、マネジメントに関するメディア「Books&Apps」(累計1億2000万PV、月間PV数200万にのぼる)を運営する一方で、企業の現場でコンサル ティング活動を行う。

「2023年 『頭のいい人が話す前に考えていること』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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