ぼくらは嘘でつながっている。 元NHKディレクターの作家が明かす人間関係の悩みが消えるシンプルな思考法

  • ダイヤモンド社 (2022年9月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784478116753

作品紹介・あらすじ

「嘘のつき方」が、人間関係を決めている。

人間はみんな嘘つき。だから相手の嘘を暴いたり、自分の正しさを押し付けてもいいことはない。嘘の功罪を知り尽くした元NHK制作局ディレクターの作家が、嘘を分解して全貌を明らかにし、「信じたい嘘」を共有することで幸せな人間関係を築く方法を伝える。

みんなの感想まとめ

「嘘」とは何かを深く掘り下げるこの作品は、私たちの人間関係やコミュニケーションにおける嘘の役割を考察しています。著者は元NHKディレクターとしての経験を活かし、嘘の定義やその影響を多角的に分析。嘘は単...

感想・レビュー・書評

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  • 頭の中の事を人に伝えようとした瞬間にそれは嘘になる。それはそうなんでしょうけど相手に伝わりやすくしようと情報の簡略化を行う事=嘘をついていると言う事と言うのは今ひとつ首肯出来かねるかなと。
    まーそう言うことも含めて全ては虚構の上に成り立っているのだと思えば腹も立たないでしょ?と言うお話かなと思います。

  • 元NHKディレクターであり、フィクションと現実の世界を行き来しながら仕事をしてきた筆者による「嘘」とは何なのかを解説する本。

    われわれは普段、「嘘」という言葉をよく使いながらも、それを特に意識して定義することがない。若しくは非常に表面的に「嘘」を使っている。
    本著はそんな「嘘」の解像度を高めるために有用な一冊だと言える。

    「嘘」の第一義は、「本当ではないこと」「真実ではないこと」。ただそれだけである。
    では、「本当」「真実」とは何だろうか。ひとりとしてまったく同じ知識・経験・価値観を備えた人は自分以外にいないし、そうであるならばすべてのものの受け取り方は異なってくる。
    無論、「事実」はある。実際に起こっている事象だ。しかし事実を捉えて自分の中に落とし込むプロセスを経て、事実は事実ではなくなってしまう。

    極めて「真実」に近いこともある。
    例えば、「空は青い」という事象はほとんどの人が納得するだろう。
    しかし、先天的に盲目の人からすればそれは真実ではないし、アマゾンの奥地で澄んだ空を見続けてきた人がいきなり東京の空を見たら「灰色」だと表現するかもしれない。
    この文脈では「空は青い」はすべからく「真実」だとは言えない。われわれは「多くの人が真実と認めている仮説」を「真実」だと言い換えているに過ぎない。

    つまり、あらゆる「事実」は「真実」と「嘘」の間のどこかに位置する。程度の問題なのだ。

    上記が筆者の主張の要約である。

    さらに、「嘘」は「悪意の有無」「対象」「損益」「程度」という様々な切り口から分類することができる。「嘘」はこれらが複雑に絡み合って形成されている。
    このあたりは非常に新鮮に読めた。

    必ずしも、「嘘」=「悪」とは言えない。
    むしろ「嘘」は真実なき世界で、人間が生存戦略として磨いてきた社会を安定させて円滑に回すための優れた道具なのだ。

    内容的には、西洋哲学における「経験論」の入り口のようだが、とても読みやすかった。中盤でだれる部分もあるが、概ね良い本だと思う。

  • 「嘘」とは何か。
    私たちはどのように現実を体験しているか。
    体験を言葉に置き換えるとき、どんなことが起きているか。

    「嘘」について、こんなにまとまった量の文章を読んだのは初めてでした。人の認知の仕組みや、人と人とのつながりについても考えが広がっていく内容で、とてもよい学びになりました。

  • この本には嘘しか書いてなかったです

  • 嘘の扱い方がわかれば、誰かの嘘に振り回されることもない。嘘というものを分解し深掘りしている本です。騙しやすい嘘のつき方など、ありとあらゆる方向から嘘を解説しています。

    途中飽きてきましたが、嘘にまつわるちょっとした豆知識もありました。興味深いところをつまみながら最後まで読んでみてください。嘘をつかない男女が織りなす群像劇風の小説に著者がいちいち突っ込んでいるところは、思わず笑ってしまいました。

    ごっこ遊びなどの空想や記憶などなんでも嘘というくくりにしているせいか、途中混乱や違和感を感じます。「嘘」というのは意図的に悪意を持って行うものだという認識が自分の中でこびりついているからなのかな。

    著者はNHKでTV番組の中に虚の情報が紛れ込んでいないかチェックする仕事をしていた人です。何重ものチェック体制があるにもかかわらず、混じりっ気なしの真実だけで番組を作るのは難しいもの。その一つの理由として、人は事実をそのまま受け入れることができないから。
    こういう問題を日常で持っていたからこそ、著者は嘘について深く考えるようになったのでしょうね。

  • ちょっとびっくりするほどひどかった。ブクログに感想を書かなきゃ時間の無駄だったと思うほど。それだけをモチベーションに、なんとか最後まで読めた。

    序盤のほうで、「ん?この人めんどくさいな?」と思わされた。それは多分、「まあ、さっき書いたこと嘘なんですけどね」を何度かやられた辺りだと思う。

    前半はまだメッセージが分かりやすくて、要は「嘘って悪いものだと思われがちだけど、そんなことないよ。良い嘘や必要な嘘も沢山あるんだよ!」ってことだと思うんだけど、うん、それは、知ってる。でもまあ、「嘘が嫌いな人」「嘘は全て悪いものだと思っている人」が読んだら勉強になるのかな、くらいには思った。なんか嘘を色々分類とかしてたけど、それいるかな……?

    で、問題は中盤以降。
    「第4章 もしもこの世に嘘がなければ」が、まあひどい。読み物としての出来栄えが本当にひどかった。嘘をつかない世界の良介とか愛子とか(編集の今野さん、よくOK出しましたね)がひどいことばかり言うのはまあ分かるとして、それに対するツッコミがつまんないしスベってるし不快だしキモい。不愉快な状況や会話をツッコミの効果で読みやすく、面白くする、というのを出来なかったのか、やらなかったのか。「僕は小説を書いている」としつこいくらいアピールしてくる著者がそれに成功していないのは小説家としても致命的な気がする。
    特に、愛子に「著者の思うイイ女像」を押し付けるような、「こういう嘘をつくとかわいいよ!」のアドバイスが寒すぎる。読むのが苦痛すぎて「このノリあと何ページ続くんだろう?」と思って先のページ数を確認した。これって読み物の評価として最低レベルでは?初めての体験だった。浅生と鴨の対話形式も、無駄な文章が多すぎて本当にうんざりした。

    あと、「事実」「真実」「本当のこと」に著者オリジナルの意味を付与しているけれど、その書き方自体が良くないと思う。著者オリジナルの意味で使いたいなら造語でも作ってくれないと、元からの「事実」「真実」「本当のこと」の意味とごっちゃになって、何を言っているのかが分からなくなる。「この本では、この言葉をこういう意味で使うからね!覚えてね!」は、読む側に無駄なストレスを課すだけだからやめて欲しい。

  • 面白かった。これは借りるのではなく、買いの本だった。
    あとがきの日付が1582年ってそりゃ確かにこの本では散々人の言うことなど全部嘘なのだということを言われてきたけれど…
    読んで、全部わかった訳じゃない、でもそれは当たり前の話で、自分の真実に取り込めた話と取り込めない話があっただけなのだ、ということなのかな。

  • 「嘘=事実ではないこと」と定義すると、人間は外界の事実情報の100%を自分の中に取り込むことができないので全ての記憶や認識は嘘になる。そして取り込む際に100%のうちそぎ落とされる情報は人によって全くと言っていいほど異なる。そのため人の数だけ嘘があり、その嘘から認識しているその人にとっての真実もまた異なる。というところから本書の論は始まる。

    そして私たちがつく嘘は、個々人が持っている異なる世界観の共通認識同士を繋ぐための変換ツールである。と、僕は解釈しました。

    少し脳科学っぽい要素もありながら全体的に哲学チックな内容でしたが、文章が面白くて非常にとっつきやすく読みやすかったです。後半になると同じことの繰り返しで少しダレてきた感はありましたが、いい本でした。

  • いまの自分にはとても必要だと感じた。世間で言うところの倫理に外れていても自分では納得できないこと、子どもに対して「嘘をついてはいけません」という白々しさを日々感じているので、[嘘]ということについて掘り下げて考える良い機会になった。ニヒリズム的な意味ではなく、他人に期待しない。全ては嘘で出来ているという心構えのようなものをもつことはいまの世の中を生きていく上でとても重要だと感じられた。文体も読みやすく、面白かったので一気に読了。

  • 真実を知らないほうが幸せ、ってことは世の中にはある。「信じたい嘘」の共有で幸せな人間関係を築く方法、とはいったいどのような方法なのかを知るために読みたい

    #ぼくらは嘘でつながっている。
    #浅生鴨
    22/9/14出版

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読書
    #本好き
    #読みたい本

    https://amzn.to/3N7Mb1s

  • 全体の何割が嘘なのか、読んでいるうちにわからなくなるが、読めば読むほどそんなことどうでもよくなる。

    浅生鴨氏が(草河文世氏が?)言うように、事実が事実のまま表現することが不可能である以上、事実を伝えるために嘘は必要不可欠なのだ。

    嘘というと人を騙しているようだが、それは嘘に対する狭い解釈のさらに一部でしかない。

    どうせ嘘しかないのだから、私たちはもっと気楽に他者や世界と繋がっていいのではないか。

    この本文の結びがコロコロと変わる(常体、敬体、べらんめえ)ように、その場その場でコロコロ変わりながらいけばいいのだ。

    という感想を、本当にこの本を読んで得たのかどうか、嘘か誠か、もうよくわからない。

    そもそも、草河文世って…

  • 2022/09/07 ほぼ日通信WEEKLYで知って。面白そう。

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著者プロフィール

浅生 鴨(あそう・かも):作家、広告プランナー。1971年、神戸市生まれ。たいていのことは苦手。ゲーム、レコード、デザイン、広告、演劇、イベント、放送などさまざまな業界・職種を経た後、現在は執筆活動を中心に、広告やテレビ番組の企画・制作・演出などを手掛けている。主な著書に『伴走者』(講談社)、『どこでもない場所』、『ぼくらは嘘でつながっている。』(ダイヤモンド社)、『すべては一度きり』『たった二分の楽園』『三万年後に朝食を』『四メートルの過去』『五グラムの用心棒』(共に左右社)など。同人活動として『雨は五分後にやんで』『牛し本』などの展開も。座右の銘は「棚からぼた餅」。

「2025年 『選ばない仕事選び』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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