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本 ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784478118887
作品紹介・あらすじ
今、日本中の企業でDX化が叫ばれ、デジタル人材は引く手あまたとなっている。30代で大企業の役員に就く例も散見されるほどだ。
旧世代の経営幹部はデジタルに弱く、アナログ経営からなかなか脱出できないために、多くの日本企業は窮地に追い込まれている。
だからこそ、デジタル人材にはチャンスが広がっている。多くのデジタル人材はIT企業に留まりがちだが、むしろITとは距離のある一般企業に入った方が活躍の場は広がる。
デジタル人材は、一般企業であれば若くして大きな仕事を任せられる可能性が高い。日本を再生できるか否かは彼らが握っていると言っても過言ではない。
文系出身でもいい。営業畑でもいい。プログラミングが絶対に必要なわけでもない。重要なのは、デジタルの価値を理解し、アナログの経営陣との仲介役になれる「翻訳者」のような存在だ。
新しい時代に必要とされるスキルはどうやって獲得すれば良いのか? その力を最大限に発揮するにはどんなキャリアを歩めば良いのか?
実際に30代で東証プライム上場企業の執行役員CDOとなった著者が、自身の経験を元にデジタル世代の新しい仕事術を教える。
感想・レビュー・書評
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サイバーエージェントからキャリアをスタートし、Google など外資を経て、若くしてパイオニア、小林製薬のCDO職に就いた著者。DXでどうビジネスを成長させるかの本ではなく、CDOとしてどうキャリアを築いていくかの内容。これから社会人になる、もしくは第二新卒くらいの人にはタメになるかも。
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想像以上に読んで良かったというのが素直な感想。
デジタル人材とは技術屋ではなく、現場と経営層、そして外部組織を渡り歩き、相互理解の道を作れる人間なんだなと理解した。
自分用にアレンジは必要だが、文中に出てくるチェックリストも役立つ。
英語の勉強における村上憲郎氏のアドバイスや自社や他社の決算書をしっかり読まなくてはならないというくだりは耳に痛い話だった。
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架け橋になる
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デジタル人材を切り口にしているが、業務のモデリングが大事だったり、デジタルはあくまで手段という、昔のITブームと本質は同じと感じた。
後半はキャリアアップに関する話だが、特に転職先の振る舞いについては大切だと思う。いくら優れていようが、最終決定は人だし、人の協力を得ないでできる仕事は高が知れているので、経験を意識して積み上げている若手ほど知っておいてほしい。 -
CDOとしての在るべき姿が分かりやすく描かれていた。
ハードの面(プログラミングなど)+ソフトの面(コミュニケーションなど)の重要性を改めて感じた。
石戸さんはデジタル人材ではあるが、営業としての人と人との繋がり方が考え方のベースにあると思う。
この本を読んで外部との繋がりを持つこと、英語を学ぶことを実践していく。 -
■読んだ背景と感想
最近CDOという立場の人と仕事をすることがあり、また自分もCDOに興味があるのでどのような考え方でどのような仕事をしているのかを学びたくて読みました。
ID系の企業をいくつか経験し、若くして大企業のCDOをされている著者の経験や考え行動をベースに書かれている本です。ベンチャーならともかく若くして大企業のCDOになるような方の思考や行動はそのような立場を目指す人間からすると非常に参考になるものでした。
■概要
CDOというとデジタル、つまりITテクノロジーに詳しい人でエンジニアでないといけないみたいな思い込みもありましたが、CDOが担うのはデジタルによる組織変革や事業変革。そうなると、ITテクノロジーに詳しいというのは大前提にはなるが、エンジニアというよりもビジネスやマネジメントに精通している必要がある。(もちろん会社により違いはあると思いますが。)
現在ITに精通している人間は、 IT企業に集まっているが、現在のDX時代において、昔ながらの事業会社に行くことでより大きな価値を発揮しチャンスを掴むことができるというのが主張。
そしてCDOといえば役員クラスのため、デジタル人材として役員になるために必要な行動が多く記されていました。
筆者はこの行動をチェックリスト化し、実行していた。
■どのような人に役立つか
この内容はデジタル人材を目指す若い人、ある程度経験を積んだDXリーダーレベルの人どちらにも役に立つと思った。
若い人からするとこの著者の行動を全て実践するのは非常に難易度が高い。ただし、意識しできるところから取り組むことで視座を高めデジタル人材として大きくレベルアップできる。 DXリーダー層にとっても、組織の中でどうデジタル化するか、というデジタル化することを目的に活動を求められるケースが多いと思うが、本来企業を、事業をどう変革するか、そのためにデジタルをどう活用するかがDXのあるべき姿であるため、その方向に視点を切り替えられるのではないかと思う。(実際にそこから上層部と共通理解を持つのは難しかったりするが。)
■自分にとっての学び
著者のチェックリストがを参考にカスタマイズし、自分のチェックリストを作成する。個人的な定期的な目標管理に課題を感じていたが、これをこのチェックリストを参考に自分で仕組み化することはやってみようと思う。 -
仕事でどのように成果を上げていけばいいか、どのようにデジタル人材になればいいかが具体的に書かれていた。
特に印象的なのは人脈の大切さ。
懇親会とか、カンファレンスでの出会いがその後の人生につながっているということ
自分は結構そこにいくことの意味を見つけられていなかったけど、行った後に適切なコミュニケーションを取ることで広がるのかもしれない
半年後ぐらいに一章と二章だけでも読みたい -
中盤以降、今の自分にとってはハイレベル(一般人的には雲の上)な話が多かったです。
立場が上がると新たな発見がありそうな本でした。 -
イメージと違うな内容だった。"CDO思考"という題名だが、通常のビジネス書の内容。デジタル人材、というのは後付けのように感じてしまった。同じことが何度も繰り返されている印象を持ち、やった方が良いことも「おっしゃる通りだけど、できないでしょ」というものが大半。
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これは良書!
特にデジタル人材が持つべき習慣・セルフチェックリストは使える
デジタル化だけでなくビジネス全般に使える
相手方を否定から入るのではなく、歴史を学び敬意を払う
大企業の用語に置き換えるなど 自分の仕事でも使えそうな話が出てきた