リーダーの言語化 「あいまいな思考」を「伝わる言葉」にする方法

  • ダイヤモンド社 (2024年10月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (268ページ) / ISBN・EAN: 9784478120286

作品紹介・あらすじ

ビジネスの場で起こる問題の9割は言語化で解決できる。リーダーが「何を言葉にするべきか」わかる1冊。

感想・レビュー・書評

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  • あいまいな思考を伝わる言葉にする方法。今までになかった本だと感じた。言語化=明確化。非常に参考になった。部下の進捗が悪いのは、上司の指示が曖昧なせいだという指摘には納得した。何も指示をしなくても期待以上の成果を出す要領の良い人を上司は好むが、それでは部下はいつまでも成長できない。ある程度の指導は必要である。
    これまで多くの上司と仕事をしてきたが、指導してくれる人は少なかった。指示が曖昧な人が多かった。中には丸投げして、指示すら出さない人もいた。自分もこれを機に、言語化してから伝える習慣を身につけたい。

  • これだ!という新しい発見はありませんでしたが、自称指示下手としては、まさに言語化されたもの読み、頭の中が整理されました。
    以下、内容や思ったこと
    ・言語化とは明確化である。目的は思考の共有、明確な指示
    ・ゴールを言語化する。どのような状態、何が達成すればゴールの条件か?など
    ・リーダーのアクションは「やるべきこと」「やらないこと」「間違い行動を修正すること」
    ・そのために何をする?を繰り返し、具体の行動に落とし込む
    ・メンバーの考えを言語化する。投げ方は「極端な例示をする」「分解して例示する」「将来を例示する」
    ・言いづらいことは、それぞれの「べき」や「だって」があるから。そのような考えを持っていることを知る
    ・分かりやすいとは、「把握してもらう」「納得してもらう」「再現できる(覚えていられる)」
    思ったことは、コミュニケーションが取れていれば分かり合えるのは幻想であること。それと、かなりリーダー目線でチームを回す視点だが、メンバーが言語化できる環境をつくるのが理想だと思ったし、ここまでリーダーが忖度しなきゃいけない社会になったのかな?と思った昭和人です。

  • 年初に読んで良かった!今年の仕事に役立てたい。言語化の言語化からはじまり、付加価値や差別化も言語化できていなかったことに気づく。全ての文脈で使われている言葉の意味が明確だから、非常に分かりやすい。
    ・正解が多すぎる時代
    ・考え方より動き方
    ・ゴールを言語化してアクションに変える

  • リーダーは考えを伝わるように述べて、メンバーがどう行動したらいいか明確に示さなければならない。
    説明や依頼が曖昧だった場合にはメンバーはうまく応えられないので、迷っている場合はメンバーがなにで困ってあるのか具体的にアクションを伝えること。
    最近こと細かに言い過ぎ・やりすぎかなと躊躇することがあるけど、その前の目的・ゴール・次のアクションを明確にさせるための努力が足りてなかったからなのかも。
    76冊目読了。

  • リーダーの課題は、言語ができれば9割解決する!

    言語化=明確化

    リーダー自身の思考を明確にし、同時に、メンバーへの依頼や指示を明確にする!

    ビジネスで必要な言語化は、ビジョン、アクション、コミュニケーション!

    人を動かす2つのリーダーシップは、だれが、なにを、言うかで決まる!

    定性的なゴールは「〇〇をできる状態」と言い換えて定義すると良い!

    問いかけの言語化が大切!
    相手の価値観、さらにはダイバーシティを理解するとは、自分と相手が持っている「べき」と「だって」の違いを理解すること!

    まずは自分の頭を明確に言語化すること。そして周囲の人が頭の中を明確に言語化できるようにサポートすること。これらができれば日本の組織は革命的に変わる!

  • まだリーダーの立場ではないが、社会人として、部下を持つ身として参考になった。
    特に以下
    •定性的なゴールの言い換え
    •定義とは?
    •価値観の違いを知る、ではなく「べき」の基準の違いを知る。
    •やらないことの決め方
    •わかりやすく伝える方法
    サラサラ読めて理解できたか怪しかったので、一旦メモにまとめました。

    ⭐️学んだこと、TO DO
    •リーダーが言語化(明確化)する目的
    ①リーダー自身の思考を明確にする
    ②メンバーへの依頼や指示を明確にする

    •今日何をしなければいけないかを明確に伝える

    •リーダーの仕事
    ×責任を取ること
    ○メンバーのアクションを明確にすること

    •会議
    何のためにどんな行動したのかを明確に

    •定性的なゴールは、00をできる状態、と言い換える

    • ×単語、名詞→○文章にする
    主語:やや特定した人物像
    述語:〇〇できる状態を目指す

    •リーダーは定義する
    ×言い換え
    ○達成に必要な条件を挙げる

    •ビジネスで身に付ける型
    価値:
    ①相手に変化を与えるもの
    ②相手のテンションを上げるもの
    ③相手に伝わらないほどの自分のこだわり
    差別化:〇〇を実現させようとしたときに(顧客が欲しいと思っていること)既存商品では達成できない、うちの商品なら達成できる
    ×単なる違い
    ○選ぶ理由

    •付加価値:解決できていない課題を解決すること

    •リーダーが言語化すること
    ①やるべきこと
    ②やらないこと
    ③間違っている行動の軌道修正

    • smartの法則
    S specific 具体的にする
    M measurable 数字で表現する
    A achievable 達成可能な表現を使う
    R relevant それが何につながっているかの関連性を示す
    T time bound 期限を明確にする
    5つを意識して組み立てれば明確になる、けど、難しい

    •曖昧な指示
    そのために何をする?× 3回→アクションリストを作れる→明確になる
    ×なぜなぜ分析

    •定性的な指示
    数字化、練習メニューの提示→明確になる。

    •やらないこと:そのタスクをやらなかったら、誰にどういう変化が起こるか、で判断する

    •違いを知る
    ×価値観
    ○べきの基準
    &どんなだって思っているか

    •わかりやすく伝える
    ①把握してもらう→言語化(明確化)された内容を話す
    ②納得してもらう
    納得は感覚的→相手が知っていることと重ねる
    ③再現できる
    ×結論から
    ○数から
    伝える

  • 「リーダーの言語化」を読んで考えた、伝えるということの難しさ

    最近、「言葉」にまつわる本を続けて読んでいます。その中でも特に印象に残ったのが、権藤優希さんの『リーダーの言語化』でした。この本を通じて改めて実感したのは、「伝える」という行為の難しさ。そして、それが今の時代においてますます重要なスキルになっているということです。

    「見ればわかる」は、AIの役割になった

    これまで、「見ればわかるだろう」という感覚でやり取りが成立していたことも多かったと思います。でも、今や「見る」だけで理解してくれるのはAIの得意分野。人と人とのコミュニケーションでは、「言葉にして伝える力」が、これまで以上に問われる時代になってきていると感じます。

    特に「リーダー」と呼ばれるような、何かを指示し、伝える立場の人にとっては、この「言語化する力」が最も重要なスキルと言っても過言ではないと思いました。

    言語化の壁は「曖昧さ」と「抽象語」

    でも、いざ言葉にしようとすると、本当に難しい。

    「お客様第一主義」「他社との差別化」「付加価値を付ける」──
    こうした言葉を使って説明したつもりでも、どこか曖昧で、結局のところ何をすればいいのかがはっきりしない。

    たとえば「付加価値」。これも考えさせられました。付加価値というのは、本来こちらが「付ける」ものではなく、お客様が「感じる」ことで初めて意味がある。言い換えれば、「まだ提供できていない変化」こそが、付加価値の本質なのではないか。これは本の内容ではなく、私自身の読後の気づきですが、とても大事な視点だと感じました。

    会話は成立していても、認識はズレている

    リーダーとして「伝えたつもり」でも、相手が「わかったつもり」で終わってしまっては意味がありません。本当に理解するとは、自分の頭で考え、納得できる状態にたどり着くこと。だからこそ、ただわかりやすい言葉を並べるだけでは不十分なんですね。

    逆に、メンバーが何も発言しない時、「何も考えていない」のではなく、「いろいろ考えすぎてしまっている」のかもしれません。

    人が意見を言わない理由は主に三つあるそうです。

    - 無知・無能だと思われたくない
    - 他人の邪魔になると思ってしまう
    - 否定的な人だと思われたくない

    つまり、意見を言わないことの背景には、沈黙ではなく「葛藤」がある。だからこそ、リーダーには「言いにくいことを言葉にする」力が求められるし、相手の「わかったつもり」を変えていく努力も欠かせない。

    言葉遊びでは終わらせない

    言葉を使って伝えるということは、ただ耳障りのいい表現を並べることではない。言葉遊びでは、薄っぺらい話にしかならない。だからこそ、「本当に伝えたいことは何なのか?」を問い直す姿勢が大切なんだと、強く感じました。

  • チーム内のより良いコミュニケーションのために読んでみたのだけど、「リーダーの言語化」というタイトルの割に、この著者、ひょっとして「言語化」が下手なんじゃないの?と思った。同じことを何度も言ってます。それが大事だからなのか、ただ本のかさ増しをしたいだけなのか。

    曖昧ではなく具体的に言語化することについてずっと説明してるのだけど、「それって要はSMARTじゃ?」と思いながら読み進んでると、しばらくして、やっとSMARTの説明が始まったりして、大変くどい。そして著者はSMARTはわかりにくい、と言ってるのだけど、結局何がわかりにくいのか、自分にはちょっとわからなかった。ちゃんと言語化してくれ。

    「良い感じにしておいて」とか「もっとバリューを出して」とか言っちゃう困った上司は読んでもいいかもしれない。そもそも「良い感じにしておいて」は指示じゃなくて、「良い感じにしたいんだけど、自分にはどうしたらいいかわからんのでどうしましょう?」という単なる相談なことに気づくべき。
    自分はどちらかというと、細かいことを言うのは少しはできるから逆に大きなビジョンを示せるようになれたらよいな、という方なので、若干飛ばしつつ読みました。っつか、営業職じゃない人はマニュアルとか作ってみれば良いと思う。曖昧なままじゃマニュアルとか絶対できないから。

    なるほど、と思ったところは、

    「定性的なゴールは「〇〇をできる状態」と言い換える」

    「価値を言語化する。価値を言語化するときの考え方の方 型は3つです。
    価値は相手に変化を与えるものである。
    価値は相手のテンションを上げるものである。
    価値は相手に伝わらないほどの自分のこだわりである。」

    のあたりの具体的な記述。

    あとはひたすら「曖昧でなく、目的(相手に価値を与えること)に沿って具体的」に、ということを繰り返し言ってた。
    2.5星くらい。

  • メンバーの考えを引き出すための問いかけの工夫のとこで、以下のところは有効かなと。
    ・極端な例示:新しい仕事任せた相手が不満そう→相手の感情を極端な例で代弁してみる「こんなの自分の仕事じゃない!って印象かな?」→呼び水にして、相手自身も、自分がどんな感情持ってるかつかめるきっかけに。
    ・将来の例示:やったら/やらなかったらどんなことが起きると思う?→未来形でイメージ引き出せる

    あいまいな指示を明確に。指示の後、「そのために何をする?」を3回繰り返す。

  • 言語化することで、指示や考えが解像度が上がり明確になる、言語化が重要だというのを色々な例で説明されている。自分には、説明のされ方が少し合わず、途中で読むのをやめてしまった。。。

  • 価値は変化を与えること
    そのために何をする?を三回繰り返す
    把握してもらう、納得してもらう、再現できる

  • 言語化の具体的な言葉例まであるのが良かった。
    例えばゴールを言語化する時には「〇〇が〇〇できる状態」と定義すると良い、など。

    他にも明日から使えそうな具体的かつ即効性のあるフレーズがある。
    一方で、この本ではリーダーがマネジメントするメンバーレベルが新卒〜5年目位の「まだ自走し始めたばかり」の想定な気がした。
    それ以上のメンバーに対する言語化テクニックは少なく感じた。

  • リーダーのすべき言語化をまとめている。
    アクションは
    ・やるべきこと
    ・やらないこと
    ・軌道修正

    指示を明確にする
    ・そのために何をするを3回自問する
    ・期待値を明確化し、〇〇が、〇〇できるように、で表現する

    無駄をなくす
    ・無くしたら誰にどういう変化が起きる?

    軌道修正
    ・何に焦点を当てるか
    ・具体的に何をするか

    レイヤーに応じたビジョン、アクション、コミュニケーションの言語化が必要
    どのように動いて欲しいのか
    ゴールの言語化、出来る状態とは。
    言語化して段階を具体化

    そのために何をするか

    価値の言語化とは何か、
    変化
    テンション
    こだわり
    である、それを共通化する。

    それにはメンバーの考えを言語化する
    返答を想定してから問いかけ
    ・極端な例示(当てはまらない例)
    ・分解して例示
    ・将来を例示
    このままだと、どうなるとおもっているのか

    前提・行間のずれを聞かれる前に先回りして修正することがリーダーの伝わる言語化と

  • 定性的なゴールは「〇〇をできる状態」と言い換えて定義する

    価値…変化、テンション、こだわり

    差別化…1.顧客がほしいこと 2.既存の商品ではそれが実現しないこと 3.それを自社が提供できること

    付加価値…解決できていない課題を解決すること

    リーダーがやること
    1.やるべきことを言葉にする
     そのために、何をする?を3回自問
     チームには「練習メニュー」を与える
    2.やらないことを言葉にする
     やらなかったら誰にどういう変化が起きるか?
    3.間違ってる行動の軌道修正をする
     何に焦点をあてたら結果が変わるかを伝える
     具体的に何をしたら結果が変わるかを伝える
     どのくらいやれば結果が変わるかを伝える

    期待値の明確化 「〇〇が〇〇できるように」で表現


  • チームを率いて結果を出す管理職のチーム運営に対し、土台となる指示やコミュニケーションが言語化されわかりやすい。

  • リーダーの言語化は組織、人を動かす(=目的)ことにおいて配点は高い、頻度も多いので。
    リーダーはアクションを言語化する。経営者はヴィジョンの言語化、メンバーはコミュニケーションの言語化を担う。
    言語化とは明確化。
    アクションの明確化は「なぜ」ではなく次を繰り返す。
    自分の指示の後に具体的にどう動いて欲しい?
    そのために何をする?を繰り返す。

    結果を明確化するには、誰にどのような変化が起こるか、を問いかける。
    〜したい、〜しよう は、誰にこういう変化を起こしたい、誰々が◯◯という変化を起こすようにしよう。と伝達を明確化する。

    言語化とは明確化。
    明確にするためにどうする? 
    明確化が必要となる状況下、役立つパターンはゴール・目的とそのための行動を明確化する。ゴールを定義する=〜ができる状態→目的・意義伝え、行動に落とす。
    行動の明確は細分化、どの順番で誰と(誰に)どういう方法でやるか。
    明確化されているかのチェックポイントはSMART(specific具体的か、measurable 数字で示してるか、achievable達成可能か、relevant関係性が伝わっているか、time bound期限は。

  • この本はあいまいな思考を伝わる言葉にするために考えるべきことをポイントをおさえながら、わかりやすく書かれている。リーダーという立場から書かれている本ではあるが、他の様々な場面においても本から得られたことを活用できる機会が多くあると思う。
    情報コース3年

  • リーダーに限らず、伝わる指示を出さないと人は動かない。
    伝えるために意識すべきポイントを教えてくれる本。

    特に刺さったのは以下3つ。
    ゴールは〇〇できる状態で考える。
    そのためには何をを3回問う。
    べき論とだって

  • ■こんな人におすすめ
    ①これから働き始める新社会人
    どんな業界業種でも役立つ汎用性はあると思うが、頭脳労働系の営業職には特におすすめ。

    ②新しくチームを任せられたリーダーポジションの人、チームが成果を上げられずに悩んでいる人

    ③説明が下手だと自覚している人
    頭の中で考えが整理できていないと感じる人
    自分の考えをどのように伝えていいかわからない人

    ④上司の指示が曖昧でイライラしている人
    なぜ曖昧な指示しかできないのか理解できます

    ■この本を一文で表すと
    ビジネスにおける言語化の重要性と実例を表した本。

    ■感想
    言語化についてこれ程までに分解して、説明できる著者の「言語化力」にただただ感心した。
    ビジネスの現場における言語化の必要性・重要性について、ゴールの明確化、社内会議、提案等様々な場面に分解し解説してくれて有用だった。
    恐らくめちゃめちゃ数学(因数分解)が得意だろうなと思った。
    思考の「型」や「練習メニュー」等実用例も示してくれて、 具体的実践的な内容で充実していた。

    ■読後のアクションプラン
    ①ゴールを明確化するために
    ・「〇〇できる状態」に言い換える。
    ・主語と述語が入った文章にする。
    ・そのために何をする?を3回繰り返す。

  • 参考になった。良かった。

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著者プロフィール

1977年生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、富士フイルム、サイバーエージェント、リクルートを経て独立。学生時代から複雑な物事を言語化し、シンプルに表現することに異常な執着を持ち、大学在学中に『資本論』の解説書を自作し学内で大ヒットさせる。リアルな現場と経済学の両面から、個人が幸せに生きるための働き方を分析し提言している。コミュニケーション、投資、個人ビジネスの立ち上げ手法を構造化・言語化し累計5万人以上に指導。また出版コンテンツへのコンサルティングも行い、延べ1000冊以上プロデュース。著書には、『人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点』(講談社+α文庫)、『カイジ「勝つべくして勝つ! 」働き方の話』(サンマーク文庫)ほかがある。趣味はハワイ。


「2022年 『その働き方、あと何年できますか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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