ポイント経済圏20年戦争 100兆円ビジネスを巡る五大陣営の死闘

  • ダイヤモンド社 (2024年10月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784478121177

作品紹介・あらすじ

楽天・三菱商事・NTTドコモ・ソフトバンク・三井住友FG、巨大ビジネスを巡る5大経済圏の20年戦史

みんなの感想まとめ

ポイント経済圏の20年間の激動を描いたこの作品は、私たちの日常に深く根付いたポイントシステムの成り立ちやその背後にある人々の情熱を鮮やかに浮き彫りにしています。著者は、Tポイントの誕生から始まり、楽天...

感想・レビュー・書評

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  • 普段から使っているポイントがどのように広がっていったのかをかかわった人々の実名を出しながら書かれたノンフィクションルポ。
    とても熱い物語でした。
    誰もが知っているポイントが多くの店舗やサービスで使えたり、逆にこの店ではなぜか使えなかったりと、その疑問が一気に解消されました。裏切ったり、裏切られたりと小説では読めないビジネスの駆け引きが描かれていてとても面白かったです。ポイントがどこに属しているのかやどんなつながりがあるかなど複雑な企業の関係性がわかり勉強にもなりました。
    また何十年後かにどんな勢力図が出来上がっているのか。この本の続きを読んでみたいと思いました。

  • Tポイントの誕生から20年。今や100兆円規模の市場に膨らんだポイント経済圏の覇権を巡る正面衝突、水面下での入り乱れた合従連衡の展開はまるで天下統一、生き残りを賭けた群雄割拠の戦国時代のロマンを駆り立てる。
    著書の魅力を引き立てるのは、マクロな視点での各陣営のせめぎ合いを描いた単なるルポルタージュに収まらない、ポイントビジネスの萌芽とエコシステムへの成熟というダイナミズムの中心にいた人々の情熱と思惑の交錯がリアルに描写されている点。
    著書のキーマンと言える笠原氏の奮闘の姿は読み手を熱い気持ちにさせる。

  • 相当面白かった。感動した。

    特に最後「ビジネスを動かすのは、結局人であり、人の感情である」というところに、この本の本質がある。

    Tポイントから始まり、現在、楽天・dポイント・Ponta・Paypay・Vポイントの5大陣営の戦い。

    特に、2強は楽天とドコモ。ドコモがSBIのネット銀行を買った今、今後の覇権争いやいかに。

    笠原という人間の想いで、突き動かされた日本のポイント経済圏。

  • Tポイントから始まるポイント戦争の趨勢を見ることができます。
    が、Tポイントだけでいいものを、Pontaだの楽天ポイントだのたくさん作られるのはどうかと思う。
    元々、数十枚持っているポイントカードを持っている人を見て考えたんでしょう?
    それと変わらなくなってきてるじゃないか。
    関わっている人全員顧客視点無視ですな。

  • 再読するほどでもないが、Tポイントを嚆矢とするポイント経済圏の隆盛について多く学べる。現今でも消費者側からはデータとしての価値がどれほどのものか判然としないが、その意義を打ち立てながら各企業に営業をかけた先駆者の努力というものは興味深い。
    あとがきにもあるように、表紙にある5大ポイントの歴史と比較という大筋ではあるものの、より個人に焦点を当てた近接的な内容が、この手のビジネス本の中でも伝記的な読み味を確保している。

  • 近年は、ポイントを中心とした経済圏が取り巻く中で、Tポイントの一強時代から楽天dポイントの新規台頭の現在までの動向を知ることができ面白かった。
    ポイントは新規利用を増やすのみならず、顧客データを提供できるという強みがあることを改めて知った。
    また、当初は同業種で1ポイントというポイントの優位性を狙ったtポイントの戦略が評価されていたが、現在ではサービスが多様化する中で、自社ポイント含むマルチ化のニーズが高まり、発行ポイント量が重視される風潮になったのだと感じた。
    楽天が伸びたのは、通常の店舗では獲得できないEC市場も参入しているという点で、現代のニーズをいち早くキャッチした結果だと思う。
    TポイントはSMBCグループと統合して経済圏の会員数を増やしたが、楽天やdポイントのようなマルチ展開を望めない点で、今後の展望も暗いのではないかという懸念はある。

  • 楽天ポイント、Ponta、dポイント、Vポイント、PayPayポイントの五大経済圏が確立されつつある。
    それを当時の環境と個人の行動や判断が丁寧に書かれており面白い。

    何よりTポイントの生みの親が楽天に移りTポイントと争い10年以上の歴史に幕を下ろした。

  • 消費者としてポイントには馴染みがあっても、ビジネスの視点で考えてみたのは初めてかも。その点でまずは新鮮だった。
    本書はTポイントの実質の生みの親とも言える笠原氏という方を実質的な主人公として展開する。笠原氏が紆余曲折を経て楽天ポイントの責任者として楽天ポイントの拡大に東奔西走したことが、楽天ポイント拡大の一助となったようだ。
    Tポイントは笠原氏の退社後にズルズルと後退していく。人の問題もあろうが、TSUTAYAの衰退とともにポイントを生み出すビジネスを欠いたことが決定的な要因に思えたがどうなんだろう。
    ポイントビジネスも今は5大陣営のようになっているが、とても収まったとは言えそうにない。まだまだ続編を楽しめそうだ。

  • Tポイントの生みの親、笠原さんがとにかく凄い。礎を作っただけでなく、その時の経験からさらにブラッシュアップした楽天ポイントで、ポイント経済圏を牛耳った。さらに驚く点として、ポイント提携先とは泥臭い交渉をするのだがトップアプローチが常に取られ、そのアプローチ先の社長や役員とは何らかの関わりを既に持っていた。ツテの多さ、交渉の巧みさ、仕組み作りの緻密さ。こんな人材になるにはどう努力したら良いんだろう。

  • ビジネス系雑誌の連載を元にした書籍というのは、すでに知っている内容をまとめただけだったり、あるいは特定の企業のヨイショ本になっていることが多い。本書もそういった書籍の一冊だと思って読まずにいたのだが、会社で「これはよかった」と聞いて実際に読んでみると、確かに他の業界本とはかなり毛色が異なっている。

    主役となっているのは日本のポイント市場を引っ張っていたCCCと楽天だが現在の市場状況をかなり正しく描写していてその結果当然CCC(Vポイント)には風当たりが強い内容となっている。一方で楽天にはやや甘いような記述があるが、これはおそらく取材するソースが楽天側が主要なソースだったからだろう。

    この市場について詳しい人であれば、当然名前を知っているような方はある程度カバーがされているし、明確に嘘をついているような描写もなく、その点ではかなりジャーナリスティックな印象を受けた。また実際には起こらなかった過去の提携についても筆が割かれており、日本国内のこういったビジネス書の中ではかなり対象に対して肉薄した内容だと思う。

    タイトルからポイントビジネスのノウハウを知りたいと思った人にはがっかりだと思うのだが、日本国内で独自の進化を遂げた市場にまつわる人間模様だと捉えれば、類書の中ではかなり面白い内容だと思う。少なくとも関連するビジネスに携わったことがある人であれば一度は読むべきだろう。

  • ただの経済ルポではなく、楽天ポイントを成功させた笠原氏の孤軍奮闘、サクセスストーリー仕立てに作られているので半沢直樹のようなスカッと感が味わえる非常に面白い一冊でした。

    現在のポイント経済圏で覇権を握る楽天が軸になっているので、どうしても楽天=正義、Tポイント=悪と感じてしまう読者がほとんどだと思いますが、作者がそこまで贔屓目に書いているとは思えず、やはり成功する人、成功する組織はそれなりに理由があり、同じく凋落する側にも同じくそうなるだけの理由が存在してるのだと読み取れます。
    Tポイント陣営の増田宗昭氏が無能の極みのように読めましたが、実際はどうなのか?さらなる興味が湧いてきます。

    あとがきにもあるとおり、ポイント陣営を描いたようで、実はそれを動かす人の話がとても魅力的で、嫌味なくサクッと読めました。


    個人的には楽天ではないポイント経済圏にどっぷり浸かっている人間なので、楽天の成長曲線を苦々しく思う部分もありつつ、でもやはり有能な人間の行動には敬意を評さざるをえませんね。

  • 「共通ポイント」制度について、Tポイントの誕生にはじまり、楽天ポイントの台頭、の動きについて直近の5大陣営体制へ移行するまでの歴史とともに語った本。
    あくまで「共通ポイント」に関するものなので、ポイント制度一般についての書籍ではない。
    ポイント制度に関する前提知識の説明がなく、内容を読んでも頭に入りづらいのが残念。あと、情報源が元Tポイントで楽天へ移籍した笠原さんに偏っている印象があり、客観的な内容ではなさそうな点にも留意。
    ・消費者関連データの中でもとりわけ価値が高いのが「購買データ」。特に、個別商品ごとのデータまであるとマーケティングへの活用等を行いやすい
    ・Tポイント/会員カードが導入されたのは、CCCがフランチャイズビジネスであったため(同じTSUTAYAでもオーナーが違うと異なるカードが必要だった)
    ・Tポイントの加盟店は、Tポイントの会員基盤からの送客を期待する
    ・ポイントを導入しても利用されないと意味がない。オフライン店舗は導入を促すタッチポイントとして強い
    ・共通ポイントの加入店は自社でのポイント利用が増えることを望む
    ・加盟を迷う他社には成功事例を見せることが有効。また、サービスに満足してくれた経営者は知合いの経営者へサービスを紹介してくれる

  • ポイント経済圏の争いについて、よくわかった。
    Tポイントが先行しPontaが追従。これらは1業種1社で加盟店を拡大する戦略をとったが、次第に共通ポイントが社会に浸透しマーケティングにも活用され始めると、加盟店の拡大における制約が足かせとなり、後発のdポイントと楽天ポイントの追撃を許し、加盟店の引き剥がしにあい、ついにはdポイントと楽天ポイントが2強と呼ばれる状況になっている。Tポイントは三井住友FG主導のVポイントとなり発行規模の拡大を図り、そしてそこにスマホ決済を軸に加盟店拡大とは異なる独自戦略で経済圏確立を目指すPayPay参入する業界地図となっている。
    Tポイントの産みの親で共通ポイントというビジネスの創始者である笠原氏が、CCCで冷遇された後に楽天に移り今度は楽天ポイントの拡大においてTポイントの牙城を切り崩していく展開がドラマチックだったが、自分で作った仕組みの弱点をついていく戦いは複雑な思いもあったんだろうと。。。

    加盟店争奪戦の中で、ファミマもローソンもすかいらーくも、経済合理性に反してでも経営トップ同士のつながりを重視する経営判断がこれほどの規模で行われているのだと驚き。
    また、共通ポイント事業は、集客だけでなく、データ分析においても他の手法より優れたものであることも強く納得。
    星4つ。

  • 楽天、dポイント、Ponta、VポイントにPayPayを加えた争い。消費者からしたら的が絞りにくいだけ。

  • 単純にPL上で見えてるお金だけではなく、はるか上流のお金と情報の流れをどのように扱うかを考えさせれる本であった。
    自分のビジネスにも拘る内容であるため非常に勉強になった。

  • 東2法経図・6F開架:673A/N27p//K

  • ポイント。個人的には楽天ポイント以外はほとんど縁が無いのだけど読み物としては面白かった。各陣営の思惑というより、Tポイントを始めたCCCの増田社長と実質的な生みの親で後に楽天に移った笠原氏との個人的な戦いを軸に描かれているところが読みやすかった。

    ポイントの目的は販促だと思っていたが、そうではなく購買データを集めてマーケティングに活かすところだというのも新鮮だった。確かに、販促だけが目的ならクーポンとか割引で十分だしねぇ

  • 実名でのドキュメンタリー調。
    非常に読みやすい文体と内容であった。

    Tポイント誕生から、Tポイント終了までをダイナミックに表現している。

    日本の今をときめくIT系経営者がたくさん登場して楽しく読めた。

    ビジネスを人と人とのつながりであるということがわかる。
    そのときそのときの局面で、真摯に相手と向き合い、だまし合いではなく創造を目指す。

    翻って自分は短期的な成果を目指しすぎて、長期的なお付き合いをおろそかにしてきたなと反省。
    転職先でまた合流したり、上司部下が別の会社で頑張ったり。
    ここで書かれているほどキレイな内容ではないと思うがダイナミックです。

    唯一、入口のシーンでの増田さんのみ悪いですね。(笑)
    これが創業者とそれ以外を分けるのでしょうね。

    今は、Vポイントができて、PayPayが強くなり、、、、、
    第2幕が始まっているので次回作が5年後ぐらいに始まるのかな。

  • ポイント経済圏について詳細に書かれており、どのように楽天やTポイントが経済圏を広げていったかがわかる。
    しかしながら、こちらに書かれている事はトップ同士でいろいろと決定されており、今ひとつ詳細が掴めない。
    もう少し、各社の優れているところ、不得意な部分を深掘りされていて欲しかった。
    しかしながら、この人に対しての取材力はすばらしい。

  • とても面白かった。
    筆者があとがきで書いている、「ビジネスを動かしているのは結局、人」という一文が印象的だった。

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