小澤隆生 凡人の事業論 天才じゃない僕らが成功するためにやるべき驚くほどシンプルなこと

  • ダイヤモンド社 (2025年2月20日発売)
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  • 本 ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478121849

作品紹介・あらすじ

孫正義と三木谷浩史。日本を代表する天才経営者、二人に「参謀」として仕え、楽天イーグルスの創業やPayPayの立ち上げなど、ビッグビジネスを成功裏に収めてきた仕掛け人ーー。それが、本書で事業論を教える小澤隆生である。
小澤氏はみずからも起業した経験もあり、現在はベンチャーキャピタリストとしても活動する。過去に投資した企業は19社中11社がIPOを果たすなど、起業家育成でも定評がある、
ネット業界やスタートアップ業界のカリスマ、小澤氏は、「おざーん」の愛称で幅広い起業家や経営者、ビジネスパーソンから慕われている。
このおざーんさんのビジネス立ち上げに関する要諦を徹底解説したのがこの一冊だ。

おざーん流の事業立ち上げの方程式で最も重要なのが「凡人でもできる」というポイントである。起業や事業の立ちあげというと、一部の限られた天才しかできないように思うかもしれないが、おざーんメソッドに従えば、才能がなくても、スキルがなくても大丈夫。誰だって着実に成功できるビジネスを立ち上げることができるのだ。
極めて実践的であると同時に、単なるノウハウには留まらない深い人間理解と実践の知見もある。 「天才じゃなくても成功できる」という、確率論に基づく事業立ち上げメソッドを教える。

感想・レビュー・書評

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  • 経歴を見ると凡人ではない著者だが、事業立ち上げ時の下記3点の重要項目は、規模に関わらず大変参考になる。

    ■51点目標
    ■打ち出し角度
    ■センターピン

    早速こちらを参考に自社の新規事業でも活用を始め
    どのように事業を進めていくかの指標を確認できた。

    また、楽天球団やPayPayなどを運営していた当時を知ることができるため興味深い。

  • ゴール設定で51点の状態、戦略の肝としての打ち出し角度、打ち出し角度を実現する最重要事項をセンターピン、を定義すると言う、とてつもなく重要なことを素晴らしい言語化能力で伝えて頂けた良書

  • memo:
    ・最低限達成するゴールを決め、センターピン/打ち出し角度を見極める
    ・仮説をたてテストする/人間の根源的な欲求を満たしているか?良い市場か(拡大しているか?独占されているか?デジタル化は進んでいるか?)
    ・見つかった正解を愚直に実行し続ける/不可逆性の低いものはどんどん意思決定する

  • 目標設定ももちろん大切ではあるが、まずは市場があること、確実に勝てる手段を粘り強く続ける胆力、など振り返ると王道で当たり前なことが書かれているかと。
    だが、これを緻密に、戦略的に、かつ、愚直に実践するからこそ、というのはあるので、その点を改めて見直してみるよいきっかけになった。
    良書です。

  • 元ヤフーCEO、その他数々の輝かしい実績により多くのビジネスパーソンから尊敬される小澤隆生さんの珠玉のインタビュー。

    これはすごい!めちゃくちゃ勉強になるー!!と思って、この感動をみんなに伝えなきゃ!つって。えっほえっほ言って。感想を書き出したんですけど。

    あれなんか、むずい。これ伝えるの。

    要約して書くと、ごく普通のことを大声で言ってる人みたいになっちゃう。
    言ってしまえば普通のことを、めちゃくちゃちゃんとやろうぜってことになるんだけど。
    そのちゃんとやるの部分がすごいんだけど。
    なんて言いったらいいのこれ。

    小澤さんのやってきたこと、
    エピソード込みでインプットしないとこのニュアンス伝わらないのかもしれん。ううむ。

    仕方ないのでとにかく刺さったワードをメモしていきます。

    - 事業づくりに奇策は不要。
    - ゴールを定めて、優先順位をつけて、そこへ向けて実行していく。
    - この当たり前のことをやりきれる人はほとんどどいない。
    - 問題があまりにも多いため優先度がつけられない人が多い。
    - アイデア「何をやるか」はなくていい。とにかく「どうやってやるか」というエグゼキューションが大事
    - 「打ち出し角度」を定めて
    - それを倒せば他も倒れる「センターピン」を狙え
    - なぜ失敗するのか?→ほとんどの人は今まで自分がやってきたことの延長でビジネスを考える。
    - たとえ経験したことがなくても、市場が成長している分野でやるべき。 (→ どうしても自分が得意なことをやろうとしてしまうの、すごい分かる・・)
    - 戦略は一度決めたら原則変えない。戦術は間違えたと思ったらいくらでも変えていい。
    - マネジメントはとにかく決めること。たとえ悪手でも決着がつけられるようにする。意思決定が正しかろうが間違っていようが、とにかく判断して決着がつけられる状態にすること。

    とにかく執行力。
    天才じゃないからこそ勝てる。という話で。とても勇気をもらいました。

    仕事柄、なにか素晴らしいアイデアがどこかにあるんじゃないかと考える時間をやたらとかけてしまう傾向があるし、そういう会議もいっぱい増えてしまうんだけど。
    いいからやれ。能書きはいらん。実行しろ。と。
    言われている気がしました。

    うん。

    やろう。

  • 事業作りで読んでてかなり良かった。
    具体的なHOWというよりは、大枠の戦略論的な話。

    この本読んで一番刺さったのは、「才能よりやり方」。
    最初に決めるゴールと、どの方向に走り出すか(=打ち出し角度)がめちゃ大事って話がすごく納得できた。あと、「センターピン」っていう絶対外しちゃいけないポイントを見つけるとか、市場選びのコツも具体的で分かりやすい。良書。

  • 意思決定
    事業拡大や立ち上げにおける思考

    非常に参考になる

  • 執行力
    正しいゴール設定
    打ち出し角度
    センターピン
    市場選び
    失敗は挑戦の裏返し
    仮説検証
    小さく試し失敗から学ぶ
    執着心と逃げ足の早さ
    分かりやすく表現することで組織に戦略を浸透させる
    危機管理のポイントは、誰かが意思決定できる状態にしておく
    最悪なのは何も決められない状態
    正しくても間違っていても、判断して決着をつけられる状態が正解

  • めちゃくちゃ参考になった。
    ・ゴール設定
    ・打ち出し角度
    ・センターピン
    ・根源的欲求と市場選び
    ・戦術は失敗力を高めて試行錯誤とスピード勝負
    ・執着心
    ・大きい組織を動かすには「ワンフレーズ」
    ・決められないがリスク。緊急時は、現場に意思決定させる。決められない状態を作らない

  • 小澤さんの取材をもとに執筆された一冊。

    「事業家」として事業の立ち上げ方の考え方が具体的なエピソードとともに紹介されている。
    面白いのは周りの方が「再現性の高い事業立ち上げの方法論」だと口を揃えて語っている点。

    事業立ち上げの方法
    1. 最低限達成すべきゴールを決めて、事業の「センターピン」を見極める
    2. 仮説を立て、テストを繰り返して、ゴールに最短で到達する「正解」を見つける
    3. 見つかった正解を、徹底的に「実行」する

    ポイントだと捉えたこと
    ・事業としてのゴール設定(ゴールの51点を決める)を行う
    ・打ち出し角度を決め
    ・センターピンを定め
    ・徹底的にやり切る

    楽天イーグルスの場合
    ①ゴールの51点:
    ・シーズンの開幕日に対戦相手と試合できるチームがあること
    ・プロ野球の試合が成立するスタジアムが完成していること
    ・チケットを売り、購入したお客さんが球場で試合を観戦できること
    → 最低限のゴール(成り立つ状態)を決めて、その上で積み上げる
    ②打ち出し角度:
    ・「チームの強さに頼らない経営」
    ・チームが強いから観たくてお客様が集まるというチームだよりの経営が初年度は難しい。
    ・それであれば、チームが弱くてもお客様が来場するだけで楽しんでもらえる状態を創ることを打ち出し角度として置いた
    ③センターピン:
    ・「球団と球場の一体経営」
    ・やることは無限にある中で1つを倒せば全部が倒れるセンターピンを見つけることが重要
    ・球団経営においては球場と運営が別で、どれだけ工夫をしても売上の手数料が球場にマージンとして発生することで儲からない。だったら一体経営にしてグッズ販売などに対してもインセンティブを持つことができる状態を実現することがセンターピン

    その他面白いと思ったところ
    ・どの事業の立ち上げでも基本の型が当てはまるのが面白い。スタフェスさんのビジネスのケースにおいては
    └ 打ち出し角度:料理を「作る」のではなく「売る」ことにおいて「売るに集中する」
    └ 「美味しいか」よりも「美味しそうか」がセンターピン
    → 結果として写真・店の名前・メニュー名が鍵になると置いて磨いていった。

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