断絶の時代―いま起こっていることの本質

  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 267
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (433ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478190388

作品紹介・あらすじ

知識社会の到来と知識労働者の興隆、情報化の進展、グローバル経済の出現など、社会の根底で起こりつつある大変動を予見し、明日の社会のかたちを見通した大ベストセラー、待望の新訳。

感想・レビュー・書評

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  • 池袋ブックオフ

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    ── ドラッカー/上田 惇生・訳《断絶の時代
    ~ いま起こっていることの本質 1969 199909‥ ダイヤモンド社》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4478190380
     
     Drucker, Peter Ferdinand 19091119 Wien America 20051111 95 /誤=ドラッガー
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/20091204
     もしドラ ~ ドラッカリアンの新約 ~
     
    (20160926)
     

  • 請求記号:304/D92
    選書コメント:
    岩波の著名な編集者である吉野氏が子供のために書いた古典的名著にあげられ続けています。第二次世界大戦直前の時代に、よくこのような本が無事出せたと思います。いかに生きるかと社会科学的認識とは何かという問題を、中学2年生のコペル君の成長とともに考えさせてくれます。
    (環境創造学部環境創造学科 小湊 浩二 准教授)

  • 本書は教育に対する提言である。労働者に断絶が発生し格差が現れることをここまで精緻に30年前に予知していたドラッガーには感服しかない。

  • 69年に書かれ、ベストセラーになった本が今、また注目を浴びています。内容を見ると、ユーゴの自主管理の成功が書かれ、ベトナム戦争の事とか、やはり30年前を思わせる内容がありますが、主張は全く今でも新しい内容です。グローバル化、多元化、知識化の時代を予測し、そして30年後の今日、企業社会に生きる私たちへの指針を与えてくれます。一部やや冗長ではありますが、ドラッカーの人間に対する前向きな捕らえ方は好きな人です。

  • 1968年初版。マネジメント関連のハウツーものが多いドラッカー氏ですが時代というか社会の分析もの、というべき著作です。

    戦後までの近代産業はヴィクトリア朝の遺産とも言うべきであり18世紀からずっと続いてきた社会・経済の延長である、そして戦後発生しているさまざまな事、社会・経済は今までとは全く異なりその意味で age of discontinuity (原題)に入ったというのがタイトルの意味です。世界史は断絶の時代→継続の時代→断絶、という風に変化してきており今は断絶期だという主張です。40年前に、著者は「今後50年は続く」と書いているのですが1999年に書かれた日本語新版(この本)への序文には、「それらの断絶はまだ始まったばかり」となっていますので実際はまだまだ続いて、その後何百年かの継続を支える仕組みや新産業はまだまだ出尽くしていないのでしょう。実際、氏が挙げている問題に関して現在、解決方法とかせめて糸口とかが見つかった様には思えません。あと50年も続いてしまったりすると、個人的には、「断絶の時代」が終わる前に自分の人生も終わってしまうのが残念だったりします。

    同氏の著作の特徴を私が挙げるのも僭越ですが、多くの特徴の中でこの著作に関して特に強調したいのは、若い時から知的に成熟していた著者が、ずっと洞察・観察を続ける人生で、且つ長生きをして(40年以上前の著作ですが同氏が61歳の時に記されています)しかもドイツ語・英語に堪能(もしかしたら他の言語も)、且つ世界中に友人が多い状況であると、これだけ古今東西の情報を集められるのであろうなという感慨というか説得力です。

    例に挙げているものが非常に広範で独特、他の方の著述では恐らくここまで広範に例を挙げてあることはないのではないでしょうか。また、著者の挙げている例を反駁する程その例を調べることも出来ないくらいですが、つまりもしかして読者が知らないことを良いことにいい加減な例を書き連ねることも出来るのかもしれませんが、社会の分析結果や予測の確かさから言って、本当にここまで調べたのであろうと納得してしまいます。これが特にすごい。

    日本で言うと、渋沢と岩崎のコンビ(?)がほぼ同世代人なのですが、経済界での活躍はもちろん知られてはいるのですが「世界史上でも類がない」として人と資金の活用について述べています。ローマの水道がコンクリートで出来ていたとか、19世紀に既に大企業だったドイツのメーカーとか、アメリカの黒人の平均収入は途上国の普通の人の平均収入より高いとか20世紀初頭までは先進国でも農業人口が大多数だったとか、そういった例が洪水のごとく出てきてそれがとにかくすごい説得力で氏の主張に納得してしまいます。

    まだベトナム戦争も終わっていないし学生運動もピークは過ぎていても盛んだった頃、もちろん、インターネットもない時代に、期待できる新産業として「情報産業」「海洋開発」「素材産業」「巨大都市の再開発」を挙げています。こういった例も、今見ると改めて慧眼に心服しますしそれだからこそ氏の著作が多くの人の信頼を集めているのでしょう。

    もちろん何より、言葉は冷たいように見えますが、人類の希望や豊かさや幸せや満足というものへの前向きな姿勢が全編に渡って思想や主張の背景になっているのが非常によく伝わるのが、読んでいるものを非常に勇気づけています。自分が他の人にものを伝えたりするのも、これくらい説得力と愛情をもって当たりたいと、氏の著作を読んでいると毎回感じます。

    国連や各国政府関連或いは企業人の政策担当者や要人・政策決定者向けの本ともいえますが、社会に関心のある人が読む読み物としても非常に興味深く、広い教養と視点を与えてくれる傑作です。

  • 【「蘭岳」第120号(2009)による「私の推薦図書」記事の転載】

    学生の本分は勉強をすることです。そのひとつに読書があります。学部4年間に、新書本100冊を読んでください。1冊5時間にして、500時間です。学部の講義時聞は4年間で約2000時間です。専門教育2000時間、興味のある読書500時間は、学部卒業時点ですばらしい人間の構築を約束してくれます。

    1.「断絶の時代」 ドラッカ-
    2.「不確実性の時代」 ガルブレイス
    3.「文明の衝突」 ハンチントン
    4.「武士道」 新渡戸稲造
    5.「タテ社会の人間関係」 中根千枝
    6.「日本人の意識構造」 会田雄次
    7.「時間の不思議」 都筑卓司
    8.「対数eの不思議」 堀場芳数
    9.「貧困の克服」 A・セン
    10.「禅とは何か」 鈴木大拙
    11.「進化とはなにか」 今西錦司

    私の学生時代は部屋にテレビもなく、オーディオもない時代でした。映画と読書とたわいもない会話が中心の毎日でした。しかし、学生時代は何物にも代えがたい、すばらしい至福の4年間でした。文庫本、新書本を中心に、生命の話、宇宙の話、古代文明の話、歴史の話、何でもかんでも読みました。皆さんも、自分の好きな話題の本を読んでください。100万部売れた、300万部売れた本は是非読んでください。決して損は致しません。養老孟司の「バカの壁j、藤原E彦の「国家の品格」、イザヤ・ベンダサンの「日本人とユダヤ人」、小松左京の「日本沈没(一晩で上下読みました)J。経済学関係は堺屋太ーと飯田経夫、宇宙論は佐藤文隆、コンビュータ関係は脇英世、言語学は金田一親子と斎藤孝を推薦します。

    応用理化学系学科 教授 小幡英一

    図書館の所蔵状況はこちらから確認できます!
    http://mcatalog.lib.muroran-it.ac.jp/webopac/TW00010463
    http://mcatalog.lib.muroran-it.ac.jp/webopac/TW00023267
    http://mcatalog.lib.muroran-it.ac.jp/webopac/TW00104389
    http://mcatalog.lib.muroran-it.ac.jp/webopac/TW00341412
    http://mcatalog.lib.muroran-it.ac.jp/webopac/TW00009768
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    http://mcatalog.lib.muroran-it.ac.jp/webopac/TW00067796
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    http://mcatalog.lib.muroran-it.ac.jp/webopac/TW00007002
    http://mcatalog.lib.muroran-it.ac.jp/webopac/TW00344548


    #「蘭岳」内の「私の推薦図書」コーナーに掲載された記事を許可をいただき転載しています。

  • まったく中身のない議論が延々続く。ゴミ。

  • 今の時代を解説している

  • 近代と現代の断絶を解き明かし、新しい時代の到来を予見。

    知識社会では、知識が資本となる。
    企業は社会に根ざしており、社会貢献が必要である。
    ものごとは部分から見るのではなく、全体から考える。
    予測よりも、今日とは違う側面と意味を見つけることが重要。

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