プロフェッショナルの条件 いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー 自己実現編)
- ダイヤモンド社 (2000年6月29日発売)


- 本 ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478300596
感想・レビュー・書評
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働き方の関連書籍として、本書を手に取った。
ピーター・ドラッカーはもちろん知っていたけど、書籍を読むはこれが初めて。経営学という印象が強かったけれど、本書の内容は、現代の労働者に広く適用できる内容だと感じた。
構成は5つのパートから為る。
1. いま世界に何が起こっているか(「ポスト資本主義社会」である現在について解説
2. 働くことの意味が変わった(我々知的労働者の働き方について
3. 自らをマネジメントする(成果をあげるためのセルフマネジメントについて
4. 意思決定のための基礎知識(成果をあげるための意思決定について
5. 自己実現への挑戦(これまでの総括的な内容
分量は200ページ強。少なくないけど、内容が少し難しい。というより、抽象的。それなり以上の就労経験がないと、理解できずに挫折するかもしれない。挿入されるエピソードも昔のアメリカのものが多く、ピンとこない読者は少なくないかも。
それでも、人生で何度でも読み返したい書籍となった。理解できた部分は、自分が働く上で活用してみたい。理解できなかった部分は、再読が楽しみ。
(書評ブログの方も宜しくお願いします)
https://www.everyday-book-reviews.com/entry/%E5%BC%95%E7%94%A8%E6%8A%9C%E7%B2%8B_%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%81%AE%E6%9D%A1%E4%BB%B6_%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BCF%E3%83%89%E3%83%A9 -
これだけストイックに日々仕事ができたら成長しない訳がないだろう。仕事の本質的なマインドセットが学べる一冊。何度も読み返して血肉とすることで本書の価値がより一層高まるとともに、自身の成長が加速する。
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目的:プロフェッショナルを心得て仕事の成果を上げるための知見を得る。
・成果を上げるには反復・習慣が必要である。
・いつも失敗してきた。だからもう一度挑戦する必要があった。→80歳でオペラに取り組んで成功。
・自分が何によって知られたいか・何によって覚えられたいかを常に自問する。50歳になって答えられなければ、人生を棒に振ったといえる。
・劣後順位を決める→やらなくてよいものを決める
・成長のプロセスは教える・移る・現場で働く -
しばらく本棚にあり続けた本書。2019年最後のこの時期、このタイミングで読んで非常に良かった。
この『プロフェッショナルの条件』は組織よりは、主に個人の働き方、考え方等をフォーカス。何度と繰り返し語られる単純労働→知識が経済の中心となり、それはイノベーションに不可欠なものである。
『社会、コミュニティ、家族は、いずれも安定要因である。それらは、安定を求め、変化を阻止し、あるいは少なくとも減速しようとする。これに対し、組織は不安定要因である。組織は、イノベーションをもたらすべく組織される。イノベーションとは、・・・、シュンペーターが言ったように創造的破壊である。』
『知力や想像力や知識は、あくまでも基礎的な資質である。それらの資質を成果に結びつけるには、成果をあげるための能力が必要である。知力や想像力や知識は、成果の限界を設定するだけである。』
『仕事や成果を大幅に改善するための唯一の方法は、成果をあげるための能力を向上させることである。→なすべきことを成し遂げる能力』
『組織構造の欠陥からくる時間の浪費がある。その兆候は会議の過剰である。...、理想的に設計された組織とは、会議のない組織である。...会議は原則ではなく、例外にしなければならない。みなが会議をしている組織は、何事もなしえない組織である。もし時間の記録から、その四分の一以上が会議に費やされているという会議過多症が判明すれば、組織構造に欠陥があるとみてよい。』
この読書を切欠に『チェンジ・リーダーの条件』『イノベーターの条件』の二冊をポチる。 -
早くに出会えてよかった。
必読!!
成果を出すことは習慣 -
面白かった。
内容は、いかに成果をあげ、成長するかという内容が書かれている。
優れた上司とはどういう上司か?
個人の成長とはなにか?
人生において大事なこととは何か?
等々が書かれている。
また、読み返す予定。 -
知識労働者として働く全ての人に必要な本。(ここでは医者やデスクワークということではなく、一見力仕事に見えるものでも、生産性のある仕事かどうか等の判断を必要とする仕事は知識労働と考えられている。)
社会構造の変化により働き方を変えなくてはならなくなった。まずそれに気づくかどうかと、気づいた時に自分の強みを客観的に理解し、成果を上げることに集中できているか、自分にとっての成果とは何か?等、人的資本経営のど真ん中を書いている。業務に対するスタンスを改めさせられる本だった。真の知識労働者になるために必要な本だと思う。 -
編訳者あとがきにあるように、この本はドラッガーの本から自身たちで「生き方・働き方」について抜粋したもので直接的にマネジメントノウハウを書いてある本ではない。
労働というものの捉え方を変える本。特に「自分が何によって覚えられたいか」という文章に集約される。近年は働いたら負けというネットミームがあるように否定的な見方があるし、筆者自身もそう思っていた。
しかし実際は働かなければならずその中で懸命に働くということが大切であるというのがこの本全体の根底にある。投資家のように不労所得を得ることが金持ちの条件ではあるが、彼らは自身もかつて働いて種銭を稼いだり今となっては資産を不当に減らさぬよう常に気を配っている。彼らは自身の能力を適切に活用したにすぎない。
もし労働者がそのようになりたければ懸命に働かなければいけない。懸命に働くというのは、タスクをこなすのではなく、相手に貢献するにはどうすればいいか考えて職責に適切な行動をすること、そのために必要な能力があるかどうか判断でき、ないなら身に付けるか他のふさわしい職や立場に移るというのも選択肢に入れるということである。よって投資家のような金持ちになりたいならその勉強をしなければならない。
近年日本では働いたら本が読めないといわれるほどだが、そういった学習、能力の向上から距離を取っている人が多いが、それでは衰退も仕方ないのかと思わせられた。
いわゆるブラック企業といわれる不法集団によってそのような時間が取れないならそれらは駆逐されるべきだが、そうでないのに学習しないものたちは一度この本を読んで自身の社会人としての態度を見直してみるといいと思う。
part1 知識を得ること、そしてそれを業務に活用することで生産性が上がったという話。知識労働者たる条件は、そういう知識を活用して仕事を効率よく行うことであると。生産性向上のためにはまず仕事に対して「何が目的か、何を実現しようとしているのか、なぜそれを行うのか」を問わなければならない。
part2 知識労働は三種ある。質のみが成果となるか、質と量両方か、質は前提条件で量が成果となるか。ww2以降現場労働者も知識労働者の一部として、上記のように改善に取り組んだ企業らが伸びた。労働者が継続的に新しいことを学び、既存の成功をさらに改善する能力を持ち、活用できなければならない。
知識労働者はその知識ゆえに自分から判断しなければならないという点でエグゼクティブである。会社にいる以上一人で働いてる訳ではないのでどうしても自分がコントロールできないことがある。その中で上司や同僚との関係をうまく利用して成果に結びつけられるかが大事になる。そういう政治的なものも含めて一つの分野に熟達してうまく周囲と折り合いをつけて自分の為すべきを為すのが成果を出す人の特徴である。分野によって直接的に必要な能力はまちまちだが、共通するのはそれらの分野に必要な能力を身に付けるために習慣的に努力できた、点である。
そうやって自分の能力で物事にあたり、足りなけれ身に付けるとして組織に貢献すること、その責任感を持って行動してれば生産的な人間関係が持てる。
part3フェイディアスの彫刻のように人が見えないところでもやること。立場が人を作るというが職種が変わったらその責に合うやり方で仕事をしないといけない。前職のやり方とかは合わない。ピーターの法則にもにてる?カルヴァン派のようにメモをとるなりして思考のプロセスを残しておくとよい。
自分の強みを知り、仕事のやり方、同じ価値観のところで働こう。
細かい時間がたくさんあっても意味がない。可視化や役割の適切な委譲でやりくりしてまとまった時間を得よう。
そうしてまとまった時間で、優先順位(やるべきこと)と劣後順位(やらなくていいこと)を適切なタイミングで集中して行うこと。一番重要なことをやる。一つ仕事が終わったら順位をまた見直す。
part4
part5
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