プロフェッショナルの条件――いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))

制作 : Peter F. Drucker  上田 惇生 
  • ダイヤモンド社
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レビュー : 528
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478300596

感想・レビュー・書評

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  • 結局ドラッカーというのは、と言ってしまうと
    大上段な感じでイヤなのだけれど、
    「自分を映し、成長するための鏡」
    なのではないかという気がする。

    多分私が学生の頃、社会の実態をなにひとつ
    知らなかった時代にドラッカーを読んでも
    ちんぷんかんぷんだったに違いない。

    自分が社会に出て組織の中の知識労働者として
    数年を過ごし、
    問題意識を色々と持つようになったとき、
    すなわち今読んでみると、
    思わず膝を打つ言葉に満ち満ちている。
    そして、グッとくる。

    本書はプロフェッショナルの条件ということで、
    「知識労働の生産性を上げるのは一人一人の労働者にかかっている」
    という前提に基づいた、
    いかに生き、働き、成長するかについての
    裏表なく真摯さに満ちた講義、でもいうべき内容。

    心に残った文章をいくつか。

    -------------------------------------
    p.ix
    企業、政府機関、NPOのいずれであれ、マネジメントの定義は
    1つしかありえない。それは、人をして何かを生みださせることである。

    p.x
    これからの数十年にわたって、知識労働者として活躍する人としない人、
    知識経済において繁栄する組織としない組織の差は歴然となる。
    まさに本書は、読者の方々が、成果をあげ、貢献し、自己実現していく
    ことを目的としている。

    p.67 Part.2
    知識労働者を直接、あるいは細かく監督することはできない。
    彼らには助力を与えることができるだけである。知識労働者は自らを
    マネジメントしなければならない。自らの仕事を業績や貢献に
    結び付けるべく、すなわち成果を上げるべく、自らをマネジメント
    しなければならない。

    p.68
    組織の活動や業績に実質的な貢献をなすべき知識労働者は、
    すべてエグゼクティブである。組織の活動や業績とは、企業の場合
    新製品を出すことであり、市場で大きなシェアを獲得することである。
    病院の場合は、患者に優れた医療サービスを提供することである。
    組織のそのような能力に実質的な影響を及ぼすために、知識労働者は
    意思決定をしなければならない。命令に従って行動すればよいというわけには
    いかない。自らの貢献について責任を負わなければならない。

    p.81
    成果を上げる人の共通しているのは、自らの能力や存在を成果に
    結びつける上で、必要とされている習慣的な力である。
    企業や政府機関で働いていようと、病院の理事長や大学の学長であろうと、
    まったく同じである。私の知る限り、知能や勤勉さ、想像力や知識が
    いかに優れようと、そのような習慣的な力に欠ける人は成果を
    上げることができなかった。成果を上げることは一つの習慣である。
    習慣的な能力の蓄積である。習慣的な能力は、常に習得に努めることが
    必要である。習慣になるまで、いやになるほど反復しかければならない。

    p.83
    成果をあげるには貢献に焦点を合わせなければならない。
    手元の仕事から顔をあげ、目標に目を向けなければならない。
    組織の成果に影響を与える貢献は何かを自らに問わなければならない。

    p.90
    われわれは、貢献に焦点を合わせることによって、
    コミュニケーション、チームワーク、 自己啓発及び人材育成という、
    成果をあげるうえで必要な人間関係に関わる基本条件を満たすことができる。

    p.112 Part3
    誰でも自分の強みはわかっていると思っている。
    だが、たいていは間違っている。
    (略) 何ごとかをなし遂げるのは強みによってである。

    p.114
    自分がいかなる仕事の仕方を得意とするかは、強みと同じように重要である。
    実際には強みよりも重要かもしれない。ところが驚くほど多くの人たちが、
    仕事にはいろいろな仕方があることを知らない。そのため得意ではない
    仕方で仕事をし、当然成果はあがらないという結果に陥っている。

    p.117
    自らをマネジメントするためには、強みや仕事の仕方とともに、
    自らの価値観を知っておかなければならない。

    p.118
    強み、仕事の仕方、価値観という3つの問題に答えが出さえすれば、
    得るべきところも明らかになるはずである。ただし、これは
    働き始めたばかりでわかることではない。

    p.191 Part4
    人に成果をあげさせるためには、「自分とうまくやっていけるか」を
    考えてはならない。また、「何ができないか」を考えてもいけない。
    「どのような貢献ができるか」を問わなければならない。
    また、「何を非常によくできるか」を考えなければならない。

    p.228 part5
    自らを成果をあげる存在にできるのは、自らだけである。他の人ではない。
    したがって、まず果たすべき責任は自らの最高のものを引き出すことである。
    それが自分のためである。人は、自らがもつものでしか仕事ができない

    p.229
    自らの成長のためには、自らに適した組織において、
    自らに適した仕事につかなければならない。そこで問題になるのは、
    「自らの得るべき所はどこか」ということである。
    この問いに答えを出すには、自らがベストを尽くせるのはいかなる環境かを
    知らなければならない。

    p.233
    自らの強みは、自らの成果で分かる。

    p.234
    成長のプロセスを維持していくための強力な手法を三つあげるならば、
    教えること、移ること、現場に出ることである。
    第一に、うまくいったことをどのように行ったかを仲間に教えることである。
    聞き手が学ぶだけでなく、自らが学ぶ。
    第二に、別の組織で働くことである。そこから、新たな選択の道が開かれる。
    第三に、一年に何度か現場で働くことである

    p.235
    今日でも私は、この「何によって憶えられたいか」を
    自らに問い続けている。これは、自らの成長を促す問いである。

    ----------------------------------------------------------------------


    【目次】(「BOOK」データベースより)
    1 いま世界に何が起こっているか/2 働くことの意味が変わった/3 自ら
    をマネジメントする/4 意思決定のための基礎知識/5 自己実現への挑戦

    参考になるWeb記事↓
    http://d.hatena.ne.jp/shimpei-ymkw/20081207

  • ■書名

    書名:プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか
       (はじめて読むドラッカー (自己実現編))
    著者:P・F. ドラッカー

    ■概要

    有名なドラッカーさんの書いた自己啓発本。

    ■感想

    "もしドラ"は読んでいませんが、流行に少し遅れて乗ってみました。
    再読です。

    "もしドラ"を読むぐらいなら、そのまま元の本を読むほうが圧倒的に
    役に立つと思うのですが、まあ、人それぞれなので。
    (そもそも、"もしドラ"って、本の中で"どのドラッカーの本"を読ん
    でいる設定なんだろうか??どうも、この本ではないようですね。)

    誰かの本の解説本って、結局、余計なフィルター(解説者)を通して
    いるから、本来の著者の意図は、既にそこにないんですよね・・・
    だから、あまり好きではないのです。(好きではないけど、そういう
    本読んだりもします。)

    少し難しい言葉で書かれている部分のありますが、書いてあること
    は、今となっては新しい事ではありません。(出来る、出来ないは別
    ですよ。)

    内容としては、自分で成果を出すために必要なことが記されています。

    ここに書いてあることが全て出来れば、確かに、成果が出せるよう
    な気もしますが、人を動かすコツは記載されていませんので、人間
    関係という意味では、デール カーネギーさんの"人を動かす"も読ん
    だほうがいいかもしれません。

    どちらが先に出版されたのかは知りませんが、この2冊は、事例が
    結構紹介してありますので、分かりやすいです。

    ■気になった点

    ・知識労働者の生産性を向上を図る場合まず問うべきは、"何が目的
     か。何が必要か。何を実現しようとしているのか"、"なぜそれを行
     うのか"である。

    ・知識労働者の生産性を高めるためには、その仕事が、成果に関して
     いずれの範疇(仕事の成果は純粋に質のみ、質と量の両方、量のみ)
     に属するかを知っておく必要がある。

    ・知識労働者は、自らが教える時にもっともよく学ぶ。

    ・学ぶ組織は、同時に教える組織にもならなければいけない。

    ・知識労働者は、自らをマネジメントしなければならない。

    ・知識労働者が生み出すものは、知識、アイデア、情報である。それら
     知識労働者の生産物は、それだけでは、役に立たない。いかに膨大な
     知識があっても、それだけでは意味がない。したがって知識労働者
     には、自らの成果を他人に供給する必要がある。

    ・自らが責任を負うものについては、他の誰より適切に意思決定を
     しなければいけない。

    ・今日、あらゆる階層において、意思決定を行うものは企業の社長と
     同じ仕事をしている。権限の範囲は限られているかもしれないが、
     彼らは、エグセクティブである。エグゼクティブである限り、
     成果を上げなければならない。

    ・組織の中に成果は存在しない。全ての成果は外の世界にある。

    ・組織は永続が目的ではない。外の環境に対する貢献が目的である。

    ・われわれに必要なのは、専門分野の1つに優れた人を、いかに活用
     するかを知ることである。

    ・成果をあげる人の共通点は、なすべきことを成し遂げる能力をもって
     いたことだけだった。(その他は千差万別であった。)

    ・成果をあげることは1つの習慣である。習慣的な能力の集積である。
     そして、習慣的な能力は、常に習得に努めることが必要である。

    ・組織の成果に影響を与える貢献は何か?

    ・貢献に焦点を合わせる。権限に焦点を合わせてはならない。

    ・あらゆる組織が3つの領域における成果を必要とする。すなわち、
     直接の成果、価値への取り組み、人材の育成

    ・いつも失敗してきた。だからもう1度挑戦する必要があった。

    ・新しい仕事で成果をあげるには、何をしなければならないか。

    ・新しい任務についても、前の任務で成功したこと、昇進をもたらして
     くれたことをやり続ける。そのあげく、役に立たない仕事しか出来なく
     なる。

    ・"自らの強みは何か""それらの強みをいかにして強化するか""自分には
     何が出来ないか"を知ることが、継続学習の要である。

    ・強みをしる方法は1つしかない。フィードバック分析である。
     何かをすいることに決めたならば、何を期待するかをただちに
     書き留めておく。9ヶ月後、1年後にその期待と実際の結果を
     照合する。

    ・フィードバック分析から行うべきこと

     1.明らかになった強みに集中する。
     2.強みをさらに伸ばす
     3.知的な傲慢を正す
     4.自らの悪癖を正す
     5.人への接し方を改める
     6.成果の上がらないことを行わない
     7.努力しても並にしかならない分野に時間を使わない

    ・強みと同じように、仕事の仕方も個性である。

    ・仕事の仕方として、人と組んだほうが良いか、一人の方が良いかも
     知らなければならない。

    ・自らの得意とする仕事の仕方を向上させていくべきである。

    ・優先させるべきは、価値観である。

    ・時間を管理するには、まず自らの時間をどのように使っているかを
     知らなければならない。

    ・"あなたの仕事に貢献せず、ただ、時間を浪費させるようなことを私は
     何かしているか"と定期的にきけばいい。

    ・よい工場は見た目には退屈だった。混乱は予想され、、対処の方法は
     ルーチン化されている。そのため、劇的なことは何も起こらない。

    ・成果をあげる人は、もっとも重要なことからはじめ、しかも、一度に
     一つのことしかしない。

    ・成果をあげるためには、細切れの時間ではなく、まとまった時間
     が必要である。

    ・成果をあげるためには、実際に必要な時間より、余裕を見なければ
     ならない。

    ・決定が満たすべき必要条件を明確にしなければならない。"その決定
     の目的は何か""達成すべき最低限の目標は何か""満足させるべき必要
     条件は何か"を明らかにしなければいけない。

    ・必要条件は、"この問題を解決するために最低限必要なことは何か"
     を考え抜くことによって明らかになる。

    ・何が正しいかを教えてくれなければ、正しい妥協も出来なくなる。

    ・決定は行動に変えなければ、それは決定ではない。それは、意図が 
     あるのみである。

    ・仮説は検証するべきものである。

    ・決定においてもっとも重要なことは、意見の不一致が存在しない時
     には、決定を行うべきではない。

    ・"意思決定は本当に必要か?"を自問しなければならない。

    ・臆病者は勇者が1度死ぬ所を、1000回死ぬ。

    ・たしかに音波は発生する。だが、誰かが音を耳にしない限り、音は
     しない。音が知覚されることにより音となる。この答えは、コミュ
     ニケーションを成立させるものは、受けてであることを教える。

    ・同じ事実を違ったように見ていることを互いに知ること自体が、
     価値のあるコミュニケーションである。

    ・効果的なリーダーシップの基礎とは、組織の氏名を考え抜き、それを
     目に見える形で明確に定義し、確立することである。

    ・リーダシップたることの第2の条件は、リーダーシップを責任と見る
     ことである。

    ・優れたリーダーは強力な部下を求める。

    ・リーダーの第3の条件は、信頼が得られることである。
     信頼が得られない限り、つき従うものはいない。

    ・強みこそが機会である。

    ・出来ることではなく、出来ないことに気をとられ、弱みを避けようと
     するのわ弱い人間である。

    ・人に成果をあげさせるためには、"何を非常によく出来るか"を考えな
     ければいけない。

    ・組織とは強みを成果に結びつけ、弱みを中和し無害化するための道具
     である。

    ・成果をあげるには、上司の強みを生かすことである。

    ・自らの成長に責任を持つものは、その人自身であって上司ではない。
     自らを成果をあげる存在に出来るのは、自らだけである。

    ・出世はたいした問題ではない。重要なのは公正であることであり、
     公平であることである。

    ・"燃え尽きた"とは、大抵の場合、"飽きた"だけである。

    ・何によって憶えられたいか?

    ・成果をあげる道は、真似をすることではない。
     自らの強みであげるものである。
     強みは、自らの成果で分かる。

  • 現代のビジネスマンは絶対読むべき本。10年前に現在のビジネスの状況をほぼ正確に予測しており、「なぜもっと真剣に読んでおかなかったか」と思わざるを得ない。Eコマースの拡大はもちろん、ビジネススキームの変化と経済活動の地理的動向など、今後のビジネスの方向性を考える上で非常に勉強になる。

  • 仕事に関する考え方を教えてくれた本。
    とても面白かったし、自分が経営者としても技術者としてもこうありたいというビジョンが明確になったと思う。

  • 最初に「断絶の時代」を読んで衝撃を受けました。50年以上も昔の内容が色あせないのは、やはり確実に本質を突いた考察だからだと思います。

  • はじめて読むドラッカーシリーズ。(自己実現編)生き方と働き方について詳しい。何度でも読みたい。

  • 5年振りに再読

    ○もっとも効果的に知識労働の生産性を向上させる方法は仕事を定義し直すことである。特に行う必要のない仕事をやめることである。(55p)

    ○知識労働者は意思決定をしなければならない。命令に従って行動すればよいというわけにいかない。自らの貢献について責任を負わなければならない。(69p)

    ○明らかに間違った結論に達している人は、自分とは違う現実を見、違う問題に気づいているに違いないと考える必要がある。(164P)

    ★ドラッカーを読むと自己啓発の刺激になる。

  • 200908/マネジメントの定義は今日「知識の適用と、知識の働きに責任をもつ者」となっている/組織は創造的破壊のためにある:組織の機能とは知識を適用すること:知識の特質は、それが急速に変化し、今日の当然が明日の不条理となるところにある/組織は社会やコミュニティや家族と異なり、目的に従って設計され、規定される:オーケストラは、患者の治療はしない。病院は、患者の治療はするがベートーヴェンの演奏はしない/手っ取り早く、しかも、おそらくもっとも効果的に知識労働の生産性を向上させる方法は、仕事を定義し直すことである。とくに、行う必要のない仕事をやめることである/知識労働者は自らが教えるときにもっともよく学ぶ/ベトナムのジャングルにおける歩兵大尉:「ここでは、責任者は私である。しかし部下がジャングルで敵と遭遇し、どうしてよいかわからなくとも、何もしてやれない。私の仕事は、そうした場合どうしたらよいかをあらかじめ教えておくことだ。実際にどうするかは状況次第だ。その状況は彼らにしか判断できない。責任は私にある。だが、どうするかを決めるのは、その場にいる者だけだ」/常に「どのような貢献ができるか」を自問する/生産的であることが、よい人間関係の唯一の定義/成果をあげるにはどうしたらよいか:?努力を続けること、?仕事に誇りを持ち、完全を求めること、?日常に継続学習を組み込む、?仕事の評価を仕事そのものの中に組み込む、?行動に対する期待を記録し、フィードバックする、?仕事が変わったときはその都度新たに徹底的に考える/自らの強みを知る方法は一つしかない⇒フィードバック分析/継続して時間の使い方を記録する⇒分析し、整理する(成果を生まない仕事を止める・他の人でもやれることは任せる)/会議は原則ではなく、例外にしなければならない:会議の過多は、仕事の組み立て方や、組織の単位に欠陥があることを示す/意思決定の基準は、まず「意見」を探すこと/情報型組織はオーケストラに似ている:受け持つパートは違うが、全ての楽器が同じ楽譜を演奏する/イノベーションのための機会分析:?予期せぬこと、?ギャップ、?ニーズ、?構造の変化、?人口の変化、?認識の変化、?新知識の獲得/第二の人生を持つには条件がある:本格的に踏み切るかなり前から助走しなければならない。40歳、あるいはそれ以前にボランティアの経験をしたことのない人たちが、60歳になってボランティアをすることは難しかった/

  • 仕事の成果を上げるためにどうすべきかを、ドラッカー自身の経験も交えながら記載されている。
    自らのことを知ること(強み、仕事の仕方、価値観)、仕事の目的(ビジョン、貢献)を明確化すること等々、仕事を進めて行く上で普遍的であり、また、忘れがちなことについて触れられており、何度でも読み直したい一冊。

  • P・F. ドラッカーによるどうやって、自分をマネージメントするかを書いた本。
    時間を有限のものとしてなりたい自分になるための自己メネージメントすること。

    何度でも読み返したい本。

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