企業とは何か

制作 : 上田 惇生 
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 146
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478300701

作品紹介・あらすじ

当時(1946年)GMを震撼させた「禁断の書」が復刊!本質を見失い迷走する、現代の企業人へ。企業再生に向けた訓言。ドラッカー経営論の原点。

感想・レビュー・書評

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  • 1943年 GMからインサイダーの立場
    コンピュータは戦略と構造を変えなかった。IT革命は違う。同じように大きな変化をもたらすものが知的労働者の主役化である。
    戦時生産への転換→企業によって行われた。

    GMの事業部 自動車の車種別事業部 各種部品事業部 エンジン事業部 東部航空機事業部
    集権と分権のバランスに成功

    コストとシェアで業績をはかる コスト分析→生産性を測定

    組織は人間から成るものであるがゆえに、完全を期すことは不可能である。したがって、完全ならざるものを機能させることが必要となる。…人間の感性、能力、リズムの違い…30%の効率の組織が100%の効率を称する組織よりも強力であって、成果をあげるということが十分ありうる。

    1941年初め 2,3年後にGMが担うことになるはずの戦時生産について検討 課題→受注量、労働力、輸送手段
    1941年秋 準備完了
    最大生産可能量の推計は最大10%の誤差しか生じなかった。

    経営陣→事業に関係のない情報の遮断→× 戦時中に連邦政府で働くことを余儀なくされた経営人→政府や政策への理解は深まった・勉強になった

    中小企業のトップ→他の部門のことを目にする機会多い 大企業→外との隔離

    アメリカでは社会そのものを目的としたことは一度もない 国は重要→自分たちの信条を体現する存在
    一人一人の人間を重視し、それがそのまま社会としての約束と信条になっている。

    自己実現を阻む組み立てラインの単調さ 単調さを捨てて創造的に自己実現を求めることのできるのは素人芸術家だけである。
    働く者の満足を左右するもの→仕事の内容ではなく仕事の重要度への認識

    イギリスでは戦時下にあって働く人たちが、かつてない充足、自己実現、市民性、自信、誇りを経験したことが報告されている。

    アメリカ工場 戦争初期 賃上げ要求、スト、士気低下→大型の爆撃機が披露・家族も招待

    独占は利益をもたらさない 大量生産においては利益は効率によって決まる→独占時には効率をはかるべき競争市場が消失
    GMの経営陣は市場の完全支配を目指さず、強力な競争相手が残るよう自らのシャアを抑えた。☆現在、効率は測定可能か?

    本書は1946年に発行→GMは意識して無視した

  • 原題は「Concept of the Corporation」。
    社会生態学者ドラッカー氏による企業論、1946年刊行です。

    目次構成は以下のようになっています。

    第Ⅰ部 産業社会は成立するか
    第1章 企業が基盤となる産業社会-企業は人の生き方を規定する社会的組織である

    第Ⅱ部 事業体としての企業
    第2章 事業を遂行するための組織-人間活動を組織化するための道具たる企業
    第3章 分権制の組織と原理-独立性と責任を与えつつ、一体性を保持する仕組み
    第4章 分権制をいかに機能させるか-完全ならざる組織を動かす
    第5章 社外パートナーとの連携-共通の利益基盤にもとづく協力関係
    第6章 分権制はすべての答えか-産業秩序の基本原理としての普遍性

    第Ⅲ部 社会の代表的組織としての企業
    第7章 個の尊厳と機会の平等-アメリカを支える信条
    第8章 産業社会の中流階級-経営への入り口か、行き止まりのポストか
    第9章 働く者の位置づけと役割-人は仕事に誇りをもつとき成長する

    第Ⅳ部 産業社会の存在としての企業
    第10章 企業の存続と社会の利益-大規模と独占は反社会的か
    第11章 生産活動の目的-利潤動機は人間本来のものではない
    第12章 完全雇用の可能性-自由企業体制においても雇用は維持できる

    終章 成功を原因とする失敗-エピローグ(一九八三年)

    日本語版への序文にあるように、本書は企業を内側から見た数少ない研究です。企業と企業がもたらした組織社会についての研究においては、内部から見るアウトサイダーの目が必要であるとし、1943年に著者が外部招聘研究者としてゼネラルモーターズを研究した結果が本書です。

    タイトルにあるように、本書は企業のコンセプトについてのもの。すなわち、組織と構造、マネジメント、戦略、人の位置付けと役割、人的資源の生産性、そして権力と秩序の正統性に関する問題を取り上げ、明らかにしています。

    体系としてのマネジメントを生んだ古典のひとつであり、多くの洞察が得られる教科書であることは間違いありません。

  • 請求記号:335/Dru 所蔵ID:50046205
    配架場所:図書館入口「テーマ展示:ドラッカー特集」

  • 企業とは何か。1946年の原作が発売されてから60年。
    長い間ずっと読まれて、今もなお色褪せない一冊。
    この本に書かれていることが今もなお起きていることと同じである。
    今のこの時期だからこそ読み直してみたい一冊。
    正直、実感がないもの、文章を読んでいてなじみが薄い考え方など初めてのものが多かった。これから社会人としていろんな知識や経験をしていきたい。そしていつの日かこの本を手に取ってもう一度読み直したい

  • 和図書 335/D92
    資料ID 20051051555

  • 何十年も前に書かれたとは思えない内容です。 組織とは何たるかというのは過去から現在にかけて普遍的なものだということかな? 改めてマネジメントの重要性等について学ぶことが出来た。

  • 事業部制、企業内分権、企業の社会貢献。本書に出てくる語彙は、ドラッカーの執筆時期を考えると驚異的だ。いずれも今日的な課題なのに、そのアイディアや実例に60年以上も前に着目・考察しているのだから。私は、ドラッカー初心者だが、この先見性、洞察力に彼が長く読み続けられている理由が有ると思う。
    さらに彼の最大の魅力は、企業・組織の真の目的は社会貢献とする点と、人間にとって仕事とは矜持の源泉であるべき、との視線だ。ここに多くの日本人が今、共感するのだろう。派遣切りだ、正規雇用だが問題になっている今の日本だからこそ、今再びドラッカーがブームとなっている理由であるのは容易に想像できる。
    残す課題は一つ。
    いかに今後、公正な人事考課システムを構築するかだと思う。この点、GMの例でも、一般社員については決定的な示唆はなかったのではないか。

  • ほんとに、一回、読んだ方が良いと思います。
    経営者の方は。

  • 積読

  • 分類=経営。05年1月。

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