ドラッカー名著集3 現代の経営[下] (ドラッカー名著集 3)

  • ダイヤモンド社
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478307014

作品紹介・あらすじ

経営における不変の真理を鋭く指摘し、読む者に行動を促すロングセラー。

感想・レビュー・書評

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  • 『現代の経営』の下巻で、こちらは組織や人事についての議論が展開されています。

    1954年というもう半世紀以上も前に出版された著作ですが、企業の社会的責任いわゆるCSRを強調していてさすがだなあと感心します。また単純な流れ作業よりも多能工によるセル生産的な方式の優位性などにも触れられています。昔から変わっていないのか、それともドラッカー氏の慧眼なのでしょうか。

    「企業は手だけを雇うことはできない」
    「経営管理者にとって決定的に重要なものは他でもない真摯さである」
    という何度か読んだことのある有名な言葉も出てきます。

    ドラッカーさんによると働くための動機は今少し流行りのES (Employee Satisfaction: 従業員満足度)では、動機としてあまりに受動的でありだめだそうです。企業は人に責任を持たせることによる動機付けにより、能動的に企業への貢献を求めることが重要だということです。その裏返しが、もしかしたら企業の社会的責任や経営管理者への真摯さの要求につながっているのかもしれません。

    いずれにせよ、何となく今の状況と比較しても納得いくところがあり、いつの時代でも組織と人事の問題は難しく、同じ課題が繰り返されるものなのですな、と思ったりしました。

    以上

  • 目標を定め、人を集め、モチベーションを喚起し、評価し、育成する。普遍的なマネジメントの本質を突いた本書は古典でありながら2023年現在も十二分に通用するものだ。
    というか「目標は主体的に設定するべき」「人が動くにはモチベーションが必要」「金銭にのみモチベートされるにあらず。かといって不足してはいけない」なんてことは、現代においてもまっとうできている組織はそんなに多くない。それは組織が怠慢なのではなく、それだけマネジメントというものが難しいということなのだろう。

  • 再度色々勉強になった。

  • 上巻ほどの気づきはなかったが、やはり読んでいてなるほどと思うところは多々。またよもう

  • ドラッカー名著集〈3〉

  • 「企業の目的は顧客の創造である」
    経営者に会うのにこの本読んでなかったら話にならないです。

  • 2016年 1冊目

  • 336||Dr||2

  •  上巻に続いて読んだが、やはり古臭さをまったく感じさせない著書である。いろんなことがコンパクトに書いてあり、それぞれなるほどと思えるが、全体としてのまとまり感に少し欠けるきらいがある。自分の中でもまだ消化しきれていないことが多いが、いつか読み返してみたい。
     最後にマネジメントの責任ということでここでも公的機関としての企業という側面が強調されるところが非常に興味深い。マネジメントは公共の利益を自らの利益とすることで調和を実現しなければならない。さもないと、結局は企業自身も労働組合との衝突(「年間賃金保証」vs「雇用賃金プラン」)を受けたり、政府からの規制を受けたりすることになり、その時には余計に痛手を被ってしまうことになる。マズローが「完全なる経営」の中で強調した「シナジー」のコンセプトとも密接に関係があるであろう。
     また人の動機づけという点で、企業は働く人に責任を要求しなくてはならず、そのための方法として4つあげている。
    ・人の正しい配置
    ・仕事の高い水準:目標の設定
    ・自己管理に必要な情報:目標に対する評価をタイムリーにできるように情報提供すること
    ・マネジメント的視点を持たせる機会:仕事の設計への参画や職場コミュニティ活動でのリーダシップを発揮させることなど

  • 現代の経営(下)

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