ドクター・ハマー―私はなぜ米ソ首脳を動かすのか

制作 : 広瀬 隆 
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 17
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (622ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478320167

作品紹介・あらすじ

著者は、東西両陣営を股にかけて活躍する今世紀最後の国際政治・経済面でのフィクサー。米ソ外交の"影の主役"として知られる。1898年ニューヨーク市生まれ。23歳でロシアに渡り、レーニンの知遇を得て、革命後アメリカ人として初めて商業活動を認められ、米ソ貿易などにより富を築く。倒産寸前の石油会社オクシデンタルの再建に当り、大胆な戦略と巧みな買収・合併により同社を「フォーチュン番付」第19位の国際的企業に成長させた。また、レーニンからゴルバチョフまで歴代ソ連指導者と親交を結び、米ソ両国の政策に深く係わってきている。現代史を彩った大物たちを語れる数少ない"生き証人"による自伝。

感想・レビュー・書評

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  • ハマー氏はロシア系ユダヤ人の移民で、医者(産科医?)であったが、母国ロシアの共産主義革命に惹かれてレーニンの庇護の下、自称ロシアに鉛筆工場を作った最初の男である。その後、紙切れ同然のロシア国債で儲けたり、種牛の商売等色々やったが、レーガンに共産主義者と嫌われながらも、オキシデンタル石油を買収しオーナーとなった。引退後の話なのでこの買収は殆ど道楽の様なもの(セブンシスターズのスカートの端位は捲れると本人は言う)だが、ユダヤ人商人の逞しさを感じる。真の意味でアメリカを偉大にしたのはビジネスだという考えの持ち主で、共産主義者とのレーガンの決め付けは濡れ衣の様に思える。しかし、厳冬の中レーニンの葬儀に参列した恐らくは唯一のアメリカ人で、その時の得意のトロツキー(葬儀委員長)とそれを横目で冷やかに眺めるスターリンの描写は臨場感がある。そして、最後のロシア皇帝ニコライ2世とその家族及び従者をエカチュリンブルグ(エリツィンの故郷?)郊外で殺害(処刑命令を下したのは勿論レーニン)し、石綿鉱山の立坑に投げ捨てたと言う話をする。だから、アナスタシアが生き残っている筈はないと言う。これら与太話も含めて彼の人生の紆余曲折は大変参考になる。著者が齢90に達し、人生の締め括りとして後世に残したかったのであろう?

  • アーマンドハマーのお父さんは、鉄道のレールを枕木に固定する犬釘を、素手で曲げられるほどの力持ち。
    90になったハマーの自伝です。

    かっこいい映画のような人生。
    小さな製薬会社から始まり、牛を増やし、食料を買い入れて、食糧不足のロシアに届け、石油会社の会長に。
    そして90になっても現役で、専用ジェット機で元気に世界を飛び回ります。

    面白い本です。
    92で亡くなったのが残念です。

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