現代の経営 上: 新訳 (ドラッカー選書 3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478320785

作品紹介・あらすじ

世界中の経営者によって読み継がれてきた不朽のベストセラー。

感想・レビュー・書評

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  • ・成長可能な資源は、人的資源だけ。
    ・成長ないし発展とは、何に対して貢献すべきかを自らが決定できるようになること。
    ・人を、一つの資源として見ることが必要。同時に、他の資源とは異なり、個性や市民性を持つ人として見ることが必要。
    ・企業のマネジメントだけが、つねに現在と未来の双方に生きなければならない。
    ・事業の目的として有効な定義はただ一つである。それは、顧客を創造することである。
    ・企業の目的が顧客の創造であることから、企業には二つの基本的な機能が存在することになる。マーケティングとイノベーションである
    ・企業とは、成長、拡大、変化のための機関である。
    ・リスクの語源は、アラビア語の「今日の糧を稼ぐ」である。企業人が自らを糧を稼ぐのは、リスクを冒すことによってである。
    ・事業のマネジメントとは、マーケティングとイノベーションによって顧客を創造する活動である。
    ・目標管理の最大の利点は「支配」によるマネジメントを、「自己管理」によるマネジメントに代えることを可能にするところ
    ・目標と自己管理によるマネジメントこそ、まさにマネジメントの哲学と呼ぶべきものである。
    ・マネジメントの「管理の限界」はせいぜい6~8人とされている。マネジメントの「責任範囲」は、100人ぐらい。
    ・組織の目的は「凡人をして非凡なことをなさしめること」
    ・組織の良否は、強みを引出し使わせる、人の弱みを意味ないものにすることができるか否かにかかっている。
    ・人の強み、すなわちできないことではなく、できることに焦点を。
    ・マネジメントにできることは、リーダーの資質を発現しやすくするか、しにくくするか、いずれかの環境をつくることだけである。
    ・CEOの仕事にまつわる問題の9割は、トップは一人という迷信に原因
    ・CEOの仕事は、一人の人間の仕事として組み立てることは不可能。共同して行動する数人から成るチームの仕事として組み立てる。
    ・経営管理者の育成とは、自己開発である。そもそも、企業が人間の育成に責任をもつということほど、ばかげたことはない。
    ・人を教えざるをえなくなることほど、勉強になることは無い。
    ・最高の仕事をする人達とは、自らが訓練し育成した者たちを、あとに残す最も誇るべき記念碑とみる人達である。

  • 企業経営について初めて学ぶ学生に、まずはじめに読んでみてもらいたい一冊です。随所に興味深い事例を織り交ぜながら、企業の全体像が生き生きと描かれています。

    【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  •  経営書の古典として有名なピーター・F・ドラッカーの「現代の経営」。原題は「The Practice of Management」で「マネジメントの実践」となる。原題の通り、�T部「事業をマネジメントする」ではシアーズ物語、�U部「経営管理者をマネジメントする」ではフォード物語という、事実から経営の実践を知る試みがなされている。シアーズ物語では、アメリカの農民向けのビジネスを展開していたが、ライフスタイルが変化した為イノベーションが必要となったという物語。フォード物語は、経営管理者抜きで全ての経営判断をヘンリー・フォード一人で実施していたところ、経営が行き詰まってしまったので、事業部制に再編して再び成長を続ける事ができたという物語。どちらの物語も、事業・経営管理者のマネジメントの必要性を認識するための物語で、各部の導入としてたいへんわかりやすい。
     この本の中で取り上げられていた数々の問題の中で、「キャンペーンによるマネジメント」と「CEO一人体制の危険」の問題について特に関心を持った。「キャンペーンによるマネジメント」では、経費削減キャンペーンなどを実施して経営の効率化を図ろうという手法は無意味であるという事。そのようなキャンペーンを実施したところで3週間もすれば元に戻ってしまい、当座しのぎにしかならない。そのようなマネジメントではなく、事業の目標を明確にして、それぞれの目標感のバランスをとっていくというマネジメントが必要であるということが示されている。この点に関しては、目標を見失って意味不明なキャンペーンを打ち出している企業は実際にたくさんあるだろうなという印象を持った。このような古典の経営書で指摘されている事すら現在の経営者は理解し、実践できていないというのは情けないと思う。
     次に「CEO一人体制の危険」だが、CEOが一人ではその仕事が多すぎるので、CEOはチームで仕事をする必要があるという事。もしもCEOが一人で仕事をしている場合、その仕事を処理することができずに補佐役などに囲まれて仕事をすることになる。補佐役などの側近は、CEOの側近である事によって神秘的な権力を持つが、明確な仕事や責任はない。そのため、いわゆる側近政治が行われ、組織が機能不全に陥るという危険性に繋がるという事を示している。これはCEOの側近以外にも当てはまる事で、明確な仕事や責任が無いにも関わらず権力だけを保持している人が居ると、どんな組織でも機能不全に追いやられてしまう危険性があると思う。

  • ドラッカー。もう、よく言われるところの、「ドラッカーの経営論」。
    今の私じゃこれだと物足りないかな。っていうのは、経験がなさ過ぎて、自分のケースにあてはめて考えられないから。実践を積んでから、戻ってくるところでしょう。

  • マネジメントとは第一に成果、結果を出すこと。 当たり前のことではある。改めて理解することが出来た。 明日からの仕事に生かせるよう日々実践していこうと思う。

  • 悪い例が示されている場合、特にドラッカーは私の会社を見たことがあるんじゃないかという感覚におそわれる。それほどまでに経営の本質は当時と変わらず、また彼が本質を見抜いてきたということが言えると思われる。経営学の古典、教科書としては様々な示唆に富み最良の書の一つ。

  • ドラッカーがこれを書いたのは、1954年。にも関わらず、古い感じが全くしない。…もっと古い本でもこれは同じことなのですが。CEOについて多く紙数を割いています。

    どんな本かは、本書の”はじめに”にある『『現代の経営』をベストセラーにしてくれた人たちが、(略)経営管理者であることを、単なる地位から、仕事、機能、責任に変えた人たちだった。』という部分に端的に現れていると思います。

  • やはりこれが最高傑作だと思う。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    世界中の経営者によって読み継がれてきた不朽のベストセラー。
    目次
    マネジメントの本質(マネジメントの役割
    マネジメントの仕事
    マネジメントへの挑戦)
    事業をマネジメントする(シアーズ物語
    事業とは何か ほか)
    経営管理者をマネジメントする(フォード物語
    目標と自己管理によるマネジメント ほか)

  • われわれの事業は何か?が最も重要。
    目標を設定することによって事業は達するべきところへ達する。
    目標は明日成果を挙げるために今日とるべき行動についての意思決定を容易にする。

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