経営者の精神史 近代日本を築いた破天荒な実業家たち

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478321102

作品紹介・あらすじ

テロリストがいた、コレクターがいた。明治・大正の経営史を掘り起こすとユニークな経営者たちの貌が見えてくる。

感想・レビュー・書評

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  • 日経BP企画
    経営者の精神史
     明治・大正期には型破り、破天荒な経営者が少なくない。一般に知られざるこうした実業家23人を紹介する。「週刊ダイヤモンド」連載を収録した。
     武家一家に生まれ育った伊庭想太郎は、人望厚く、東京農学校校長、日本貯蓄銀行頭取などを務めた。だが、「紳士」として何不自由ない生活を送る中、東京市会議長を刺殺する事件を引き起こす。収賄の嫌疑がつきまとう議長に対し、「民主主義の美学に反する」との気持ちが高じたもので、何事も熱心で一途な性格が災いした。

      登場する経営者たちは、豊かな遊びとしての教養を身につけた人物が多い。江戸文学研究家、茶人、古銭通など、その内容は実に様々。「生き方そのものが企業文化であった」先人たちの足跡をたどるのは興味深い。


    (日経ビジネス 2004/05/17 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)



    出版社/著者からの内容紹介
    明治期に輩出した個性的な起業家たち。現在の経営者には見られないその魅力を知の巨人・山口昌男が描く。
    激変期である明治時代には、バイタリティと遊び心に溢れる経営者が数多く登場した。しかし、時代の流れの中で、そうした魅力ある経営者の姿は忘れられてきた。本書は、新たな視点で歴史の掘り起こしを試みる山口昌男が、彼らの実像に迫った力作評論。テロリストから筋金入りのコレクターまで、明治の実業家は実に面白い!


    内容(「BOOK」データベースより)
    テロリストがいた、コレクターがいた。明治・大正の経営史を掘り起こすとユニークな経営者たちの貌が見えてくる。
    内容(「MARC」データベースより)
    テロリストがいた、コレクターがいた。明治・大正の経営史を掘り起こすと、ユニークな経営者たちの貌が見えてくる。型破りな生き方をした実業家たちを紹介する。『週刊ダイヤモンド』に連載されたものを単行本化。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    山口 昌男
    文化人類学者。1931(昭和6)年北海道網走生まれ。1955(昭和30)年東京大学文学部国史学科卒業。1960(昭和35)年東京都立大学大学院社会人類学修士課程修了。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授、同研究所所長、静岡県立大学大学院国際関係学研究科教授、札幌大学文化学部学部長、同大学学長を歴任。パリ大学ナンテール分校客員教授、メキシコ大学院大学客員教授など海外教授歴も多い。道化・トリックスターの分析や「中心と周縁」理論などを通じてさまざまな知の分野に刺激を与え続けてきた。近代日本の敗者たちに着目した労作『「敗者」の精神史』(岩波書店)では第23回大仏次郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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著者プロフィール

1931年生まれ。東京外国語大学名誉教授。2013年没。

「2018年 『仮面の道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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