GMとともに

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レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (525ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478340226

作品紹介・あらすじ

ゼネラルモーターズ(GM)を世界最大の企業に育てたスローンが語るマネジメント哲学。経営書の最高傑作が待望の復刊。

感想・レビュー・書評

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  • GMを全米に広めた立役者。下請けの部品製造者の社長が合併でGMに入り、社長までになった。経歴はミシュランでタイヤ工場から経営の道を歩んだカルロス・ゴーンと似てますね。ドラッガーが「会社という概念」をまとめる事を許可した。T型フォードを破った。

    興味深かったのは、あのGMを始めとする米ビッグスリーと言われる自動車も黎明期はベンチャーのような企業だった事。馬車メーカーが手作りで富豪向けの高級車を作る所から始まり、デュポンの庇護の元吸収合併で大きくなる。それで、当初無定見に種々の自動車を作っていたが、製品ポリシーを決める事になる。

    それは、
    ・すべての価格セグメントに参入し、各価格帯の最上位に車種を投入して、やや背伸びしてでも優れた製品を手にしたいという買い手の心をつかむ。ワンランク上のセグメントからも、「品質の割に価格が安い」と感じた買い手を引き付ける。

    というものだった。今からすれば靴メーカーがこれからは複数のサイズを揃えますと誇らしげに述べているような、常識に過ぎない事と思えるかもしれない。
    しかし、当時は決して自明の内容ではなかった。フォードは二つのモデル、低価格・大量生産の<T型フォード>と高価格・少量生産の<リンカーン>のみで全市場の50%を押さえていた。ドッジ、ウィリス、マックスウェル(後のクライスラー)、ハドソン、スチュードベーカー、ナッシュ他並み居るメーカーが他のポリシーを土台に存在感を示し、さらなる躍進を期していたのだ。

  • 本書はマネジメントの教科書であり、自動車産業の歴史書でもある。ドラッカー氏の推薦もあり、前者に重きを置いて読んでみた。

    氏の言う通り、数多くのケースが詰まった良書であり、氏の作品に影響を与えた箇所も幾つかあった。だが、個人的には氏の作品の方が好きだ。

    そう感じたのは、具体から抽象を導く文章よりも、その逆の方が好きだからだと思う。また、ケースが自動車に限られており関心分野でないことも挙げられる。

    GMの成功理由を突き詰めて二つ挙げるとすると、事業部制と財務コントロールとなる。戦略を機能させるための組織の充実、もっと言えば本社と事業部のバランシング。現状をスピーディーに把握し、直ぐに対処するための財務機能。これを自社に合う形に発展させてきたところに成功があった。

    経営者になるためには、後者の素養が明らかに不足している。

  • GMの伝記。中身が深い感覚は受けるが、正直難しい。その時代に近い経営者なら感動も大きいだろうが、今の時代ではどう受け止めてよいか分からない。しかも、この分厚さを何度も読み返したいとは思わない。

  • 世界最大の自動車メーカーへとその地位を築き上げたGMのCEO、アルフレッド・P・スローン。なんとCEOに就任したのは1923年。90年前というのだからアメリカの自動車産業の歴史の長さには改めて驚きです。

    さて、内容については、自伝的なものではなく、自動車産業の歩みとともに得た自身の経験や考えをもとにして、経営を論理立てて述べようとした「経営の書」です。そう言った意味で、冒頭の寄稿文としてピーター・F・ドラッカー、出井伸之の両名があるのもうなずけます。(ちなみに僕が読んだのは2007年発行の第5刷)
    具体的には、組織(事業部制含む)、エンジニアリング、デザイン、流通・販売ネットワーク、財務、人事、(海外含む)事業拡大から企業ポリシーの考え方まで、おそらく一産業のすべての領域をカバーしていると言っても過言ではないボリューム(500ページ以上)で、当時の議事録や想い、反省などをベースにスローンの持論が展開されて行きます。

    しかも、それらの多くが、スローンが考案・実現したものであり2013年現在でも不変のまま継承されている概念です。
    代表的なものでは、自動車の年次モデルチェンジ(モデルイヤー)の導入でしょう。加えて、ブランド別の商品ラインナップの考え方(価格レンジを意識した品揃え、商品間の差別化など)、ディーラーのフランチャイズ経営、在庫管理なども今となっては自動車業界の常識(だがコントロールは難しい、、、)とも言える考え方ですが、これらすべてが(本書に書いてあることが正しければ)スローンによって考案されたものです。

    その他にも、海外事業展開や非自動車分野への進出(収益源の多角化)の考え方などは、成熟産業だけでなく、現在のベンチャー企業にも参考になるのではないでしょうか。

    量・質ともに、まさしくこれは「経営の書」です。ただし、これらすべてを頭の中に叩き込むのは相当な労力を必要としそうですから、まずは最後の第24章にあるこのフレーズを覚えておこうと思います。
    「経営者の仕事とは、方程式をただ当てはめることではなく、その時々の課題に柔軟に対処して行くことである。融通のきかない規則を四角四面に当てはめて意思決定をしても、堅実な判断にはけっしてかなわない。(P.499)」

    一方で、先ほど述べたように、スローンが構築した自動車産業における様々なスキームは、この90年間変わっていない、とも言えるでしょう。世界恐慌が起きようが、IT革命が起きようが、グローバリゼーションが拡大しようが、根本的には何も変わっていないと思います。そういった意味で自動車産業を捉えると、これはいったいどんな意味を持つのでしょうか。パソコンや携帯電話などに代表されるような「破壊的イノベーション」の機会はないのでしょうか。

    たしかに、自動車は公的な面(道路など国家のインフラとの強い結びつきなど)と私的な面(自己表現、趣味など)を兼ね備えており、ちょうど飛行機と服飾の間のような位置づけの産業なのかもしれないと思ったりしています。どちらも飛行機は飛行機であり続けていますし、洋服は一定のサイクルで流行廃りがありますが、やはり洋服としての機能を超えていないと思います。
    自動車という商品そのものには、「破壊的イノベーション」は訪れない、という大胆な仮説は成り立つでしょうか?だとすると、航空会社間での競争環境の変化(例:サウスウェスト航空)やファストファッションの隆盛(ユニクロ、ZARAなど)といったように、ビジネスシモデルや流通網、商品企画といった、商品を取り巻く環境下での変化が想定できるでしょうか。
    いずれにしても他の産業でこれだけ環境が変化している中で自動車産業は未だ大きな変化を迎えていないというのはとても興味深いことだと思います。突拍子もないアイデアが突如現れたりするのでしょうか?有志を募ってディスカッションしてみたいですね。

  • ○この本を一言で表すと?
     GMと自動車業界の興隆と中興の祖アルフレッド・スローンの伝記


    ○考えたこと
    ・GMについて書いた本がなぜ経営書として有名な本になっているのか、読む前は不思議に思っていましたが、経営学の入門書に書かれているようなこと(事業部制、製品ポリシー、統合と分散、マーケティング手法、財務によるコントロール等)がほとんどGMから始まっていたということがわかって驚きました。

    ・当然の仕組みと思って特にそれ自体について考えることがなかった仕組みについて、それらがなかった時代にどう導入していったかを知ることで見直す機会になりました。

    ・GMという会社が設立から世界有数の企業になるまでの物語とその中で経営学の理論がどのように実践されていったかの事例という2つの側面を楽しめる本だなと思いました。

    ・ITTの中興の祖ハロルド・ジェニーンの「プロフェッショル・マネジャー」とコンセプトが似ているなと思いましたが、「プロフェッショナル・マネジャー」はマネジャー個人に焦点を当てているのに対し、「GMとともに」は企業自体に焦点を当てている違いがあるなと思いました。「GMとともに」が新訳になる前の翻訳者が「プロフェッショナル・マネジャー」の翻訳者でもあるというのは面白いなと思いました。

    ・ドラッカーの紹介文でドラッカーがGMの問題点を書いた「会社という概念」という著作がスローンにも誤っていると言われ、「GMとともに」がその反論として出版されたというドラッカーの自負、ドラッカーが「GMとともに」についてスローンに意見を出しても一切採用されなかったことが書かれていることと、スローンの序文でいろいろな協力者に触れているのにドラッカーについては書かれていないことの対応が面白いなと思いました。

    ・フォードがT型を発売した年とGMが設立された年が同じ1908年だということは初めて知りました。センス系経営者のデュラントの合併を多用した拡大戦略で一度会社を追われ、また復活するところはスティーブ・ジョブズと似ているなと思いました。復活時に資金提供先となったデュポンから才気走ったラスコブが派遣されてきて、二人でさらに拡大路線を突っ走る様子が面白かったです。(第1章 大いなる可能性―1)

    ・スローンがハイアットという部品メーカーの経営者になり、そのハイアットがGMに買収される形でGMの経営陣に加わったこと、デュラントの暴走とデュラント自身の借金の焦げ付きが原因でついにデュラントが退陣することになったことなど、舞台裏がいろいろ書かれていて面白かったです。(第2章 大いなる可能性―2)

    ・事業部制はデュポンが最初に始めたという話が経営学の本でよく載っていますが、GMで始めてそれを経営参画していたデュポンの人が自社に持ち帰ったということは初めて知りました。スローンが自分の経験をもとに事業部制を考え出したというのは、自分の経験からこういった仕組みを考えられるという現代にも通じる能力を持っていたのだなと感心させられました。(第3章 事業部制の誕生)
     
    ・各事業部がバラバラに製品を作っていて、事業部同士で顧客を取り合うような状態から製品ポリシーを定めて棲み分けを決めたこと、フォードがほぼ独占している低価格帯も攻めることを決めたというのは、今だと当たり前のようなことですが、それなりに大きくなった企業にこういったことを導入したのはすごいなと思いました。(第4章 製品ポリシーの構築)

    ・才能があってすでに認められた技術者であるケッタリング率いる研究チームと事業部の対立、それにより進まなかった銅冷式エンジンの導入とそのために生産が止まっていたことによる損失など、今でもありそうな事例が詳しく書かれていて当事者のイライラも伝わってくるような気がしました。(第5章 失われた二年半―銅冷式エンジンの教訓)

    ・デュラントの後を継いだピエール・デュポンの功績を称えるためにこの4ページの章を設けたのは自分を後任に指名した義理を感じていた面もあるのかなと思いました。(第6章 繁栄の礎)

    ・社長の権限の強化、銅冷式エンジンの教訓から設置した技術委員会と拡大する市場に対応するための全社セールス委員会の設置など、状況に応じた統合と分散の統合面の組織戦略的対応のいい事例だなと思いました。(第7章 総力の結集―自動車ブームを迎えて)

    ・今では形式がかなり確立されている財務という分野がほとんど確立されていない状態の不安定さと、そこに確立するための大変さがよく伝わってきました。放任状態から、予算の遵守、運転資金の本社への一元化、部品在庫・ディーラー在庫の把握による生産のコントロール、事業部ごとの財務状況の把握、標準生産量の設定など、現代ではないことがあり得ないようなコントロールがどういった理由で導入されているかとその重要性がよく伝わってきました。(第8章 財務コントロールの強化)

    ・単一製品を大量生産するフォード1強時代から市場のニーズが変わっていったことはいろいろな本で書かれていますが、その多様化が求められる時代にどういう意思でGMの経営陣が対応していったかがわかってよかったです。(第9章 自動車市場の変貌)

    ・戦略の立案と実行を分離するという現代の大企業では当然のようなことを、どういった考えで行っていったかがわかってよかったです。ポリシーグループが方針を立案し、各事業部が詳細を練って実行するという長期的な視点を見据えつつ実行できる体制を他の企業が対応できていないうちに築けたのはかなりの強みになったのだろうなと思いました。(第10章 方針の立案)

    ・1908~1929年の長期拡大期、1930~1945年の大恐慌と第二次世界大戦、第三期の戦後の再拡大期という大きく環境が変わってきた中でそれぞれの状況で適切に対処し、成長してきた歴史が書かれていました。(第11章 財務面での成長)

    ・燃料の改良、トランスミッションの発展とAT車の開発、タイヤとサスペンションの改善、新塗料の開発など、現代の自動車以前から現代の自動車に繋がる技術の進歩の歴史を知ることができてよかったです。(第12章 自動車の進化)

    ・二年前から新モデルの開発を進めるプロセスを毎年行う年次モデルチェンジは今ではどこでもやっていると思いますが、それを始めようと考えて実践したことがすごいなと思いました。(第13章 年次モデルチェンジ)

    ・研究からそれを製品化するまでの技術スタッフの関わり方やGMの彼らに対する扱いについて書かれていました。(第14章 技術スタッフ)

    ・技術者が幅を利かせて他の者の意見が通らないような状況から、スタイリングの重要性に着目してアート・アンド・カラー部門を設立し、デザイナーの責任者のハーリー・アールをバイス・プレジデントに任命するなどの動きでスタイリング重視の企業に変革したことはすごいなと思いました。今の日本企業でも技術偏重でデザイン部門が弱く、製品自体が弱くなった企業の話を聞きますが、そういった状況とは大違いだなと思いました。(第15章 スタイリング)

    ・作ったら後はディーラーに任せるという体制からディーラーという顧客に接するものを重要視して体制を変えていったスローンの着眼点はすごいなと思いました。ディーラー向けの経営手法を開発して研修を実施すること、ディーラーの経営状況や在庫状況なども把握して対応すること、ディーラーとしての才覚はあっても資金がない者に融資すること、ディーラーの意見を吸い上げるための仕組みを作ることなど、こういった自社だけでなく利害関係者も視野に入れた戦略を立案して実行できたというのはスローンが卓越した経営者だったことを示していると思いました。(第16章 流通問題とディーラー制度)

    ・自動車自体にも自動車を買う顧客にも信用がなく、銀行が融資を渋っていた状態でGMがGMACを設立して消費者金融制度を展開したというのは妥当な手段だなと思いました。(第17章 GMAC)

    ・GMが戦前のドイツ進出というかなりリスクのある事業展開をしていたというのは面白いなと思いました。それだけドイツがまた大戦を引き起こすとは考えられていなかったのかもしれないなと思いました。GMが買収したオペルがナチスに接収され、戦後に西ドイツに取り上げられそうになるところをなんとか確保できたという話は、戦前・戦後でないとあり得ない珍しい事例だなと思いました。(第18章 海外事業)

    ・蒸気機関車がメインでディーゼル機関車に注目もされていない状況で、GMがディーゼルエンジンの開発に注力し、蒸気に対する優位性を証明して機関車業界を革新したというのはすごい話だなと思いました。(第19章 多角化:非自動車分野への進出)

    ・GMが家電事業に進出し、それなりに成果を出したという話は面白いなと思いました。フリジデアーという名前をどこかで聞いたことがあるなと思いましたが、「7つの習慣」でフランクリン・コヴィーの奥さんがフリジデア社の冷蔵庫に固執し、コヴィーが指摘すると奥さんが感情的になってしまうというエピソードで語られていました。奥さんの父親がフリジデア社にお世話になったということとそのことを奥さんが子どもの頃から何度も語っていたことが原因であったという話でした。(第19章 多角化:非自動車分野への進出)

    ・航空業界への進出は、エンジンという共通点があるのでそれほど不思議ではないと思いますが、経営陣を派遣して航空業界の経営スタイルに影響を与えていたというのは初めて知りました。(第19章 多角化:非自動車分野への進出)

    ・GMが軍事産業にも関わっているというのは戦車などの共通点があるので不思議には思っていませんでしたが、銃などの他の分野にわたっても関わっていたということは初めて知りました。また、初めて取り扱う分野の製品についても素早く対応できる経営体制がすでにあり、低コストで兵器を提供できていたというのはアメリカの戦争継続能力を高める大きな一因になっていたのかなと思いました。(第20章 国防への貢献)

    ・スローンは真珠湾攻撃前から戦時体制への切り替えを検討していたようですが、当時はルーズベルト大統領の参戦しないという表明がまだ生きていた頃だと思います。スローンは政府との繋がりなどで予め戦争したいという意思を知っていたのかなと思いました。(第20章 国防への貢献)

    ・戦時生産から平時生産への切り替えも予め考えていたこと、戦後需要が拡大することに注目していたことは、スローンの先見力を表しているなと思いました。(第20章 国防への貢献)

    ・福利厚生について法律などで強制される前から対応し、昇給などの対応についても労働組合側も納得できるような形で持っていったというのはそれだけでもすごい対応力だなと思いました。そんなスローンたち経営陣も嫌気がさすほど強圧的な組合の活動(1937年の座り込みなど)もすごいなと思いました。(第21章 人事・労務)

    ・ボーナスや株式取得でモチベーションを上げる仕組みがエージェンシー問題(会社の所有者である株主と雇われる経営者の利益相反問題)の解決に役立つというわかりやすい事例だなと思いました。(第22章 報奨制度)

    ・「組織は戦略に従う」と提唱したアルフレッド・チャンドラーが序文でGMの協力者とされていたと書かれていましたが、まさに戦略によって組織を都度再構成してきた歴史が書かれていたなと思いました。(第23章 経営とは何か)

    ・スローンが引退した後の経営陣もGMをうまく経営してきたことが書かれていました。GMの組織は状況によって変えていくべきものであって完成されたものではないとも書かれていました。GMが9.11事件の後も生産量を落とさないなどの方針を採って収益を落とし、提携などの策も採らないような硬直ぶりをみせ、ついには経営破綻に至ったことをスローンが知ればどう思うだろうかと思いました。(第24章 変化と進歩)


    ○参考にならなかった所、または突っ込みどころ
    ・日本語がおかしいところ、数字の間違い(万と億の違いや、文脈からしておかしい数字等)などが散見されました。

    ・何年に何が起こったのか、各章でバラバラにでてくるので、起こったことや実績をまとめた年表が欲しいなと思いました。

    ・自動車産業の草創期に設立した会社が大企業になっていく過程を経験した経営者、管理者がまだ残っている時代の話で終わっているので、そうでない停滞した産業においてはこの本に書かれているような取り組みはそのままできるわけではなさそうだと思いました。

    ・第Ⅰ部がGMの歴史と概要、第Ⅱ部が各論となっているとイントロダクションで書かれていましたが、ところどころ混じっていて構成はそれほど練られていないのかなと思いました。スローンが亡くなる3年前に出版された経緯を考えると、出版社側も構成について強く言えなかったのかもしれないなと想像しました。

  • 言わずと知れた世界最大の自動車メーカー。
    ドラッカー氏との関係も深く、一度読みたいと思っていた本。
    500頁にわたる壮大なストーリー。
     

    大きく二つのことを学びました。

    1つは経営者に必要な普遍的な資質。
    情熱、リスクテイクの勇気、時代の変化を人に先んじて捉えること。
    百年経っても変わらない企業家精神。

    もう一つはマネジメントの成り立ち。
    恐らく世界ではじめて分権制を取り入れた大企業。
    GMがチャンスをものにし、成長してきた一番の理由はマネジメントに
    ありだと感じました。
    経営陣の直感も大切にしながら、意思決定・事業をプロセス化していく。
    それぞれのエグゼクティブの得意なことを生かした人材配置。
    規模ではなく強みに目を向けた買収策。

    とにかくマネジメントのエッセンスが実践を通して描かれています。
    自動車産業の黎明と発展、冷蔵庫や航空機への進出、戦時体制など
    純粋な読み物としても興味深いものでした。

  • 実家滞在中に読んでいた。
    なかなかお高い本でございましたがその分、幅広く深い一冊だった。

    ①ビジネス書を読んだ三十路リーマン的視点

    ・仕事上の人間とは親しくならない。(逆もしかり)
    ・意見をぶつけないと、相互の組織の理解は出来ない。
    ・事業部制と本社のどちらが権限をもって、動くべきかは、経営層が見極めるべき。

    等々、現所属組織において、変動の最中にあるので、いろいろ気付きがあった。

    言いたいこと言っていくかーね。


    ②中小企業診断士二次試験受験生的視点

    正直、書かれている内容は本試験の事例文や、日経ビジネスに出てきそうな内容であった。(弊社にも思い当たる節が)

    過日受けた、某受験校の講義でも、トラブルシューティングのように考えればいいんです、大概の問題はそれで解決できる(回答が書ける)とのこと。

    診断や支援について、自分なりの型を持つことの重要性を認識。お勉強の方向性変えないとね。

    将棋や囲碁にも定石があるしね。

    でも、トラブルシューティングにはまらない問題の時こそ、診断士とかコンサルタント真価が問われそうだけどね(苦笑)

    あと、第1章~24章それぞれ、試験のⅠ~Ⅳ事例に参考になると思うので、どの章がどの事例の参考になるかは、合格者の方がやってください!(笑)

  • 「人間」が介在する組織を動かす原理原則は今も昔も変わらない。

  • 537.09/25
    新宿2階
    ※詳細はOPACを検索してください。詳細検索画面でISBNでの検索も可能です。

    巨大企業GM(General Motors Corporation=ゼネラルモータース・アメリカの自動車ビックスリーのひとつ)を率いた歴史的リーダー、アルフレッド・P・スローンによる1963年に刊行された著作が復刊。ビル・ゲイツが「No.1の経営書」と言ったとか。ドラッカーの序文も掲載されている。

  • 「意思決定は事実をもとに下すべきだ」
    GMという会社がいかに綿密に考えられた組織として事業を行っていたかがよくわかる。そしてその組織のトップがトップとしての役割を果すことが大事だということが。

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