競争の戦略

  • ダイヤモンド社
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レビュー : 96
  • Amazon.co.jp ・本 (500ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478371527

作品紹介・あらすじ

企業の再発進は定評あるポーター戦略論から初版刊行後10年、経営戦略論の古典として、本書の地位はますます揺るぎないものとなった。今回の増刷を機に、省略していた原注。参考文献を付し、内容の一層の充実をはかった。

感想・レビュー・書評

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  • 年末年始こそ、重厚な古典に挑戦すべきと、戦略論の古典にチャレンジ。これがいざ読み始めてみると、思ったより読みやすく、一気に読了してしまった。

    その業界の魅力度を測るために業界構造を分析する「5つの力」という本書の中核となるコンセプトは今更語るまでもないが、いざ原典にあたって感じたのは、業界構造に影響を与える様々な力学に関する網羅性の高さと、その背後にある経済学的なロジックの説明度の高さである。それ故、刊行から35年以上経過した現代においても、多少の事例の古さはあれど、そのベースとなる理論の力は一切古びていないと感じる。

    そして、これを読むと確かにポーターは優れた経営学者であると同時に、優れた経済学者である(もちろん学位は経済学博士である)ということを再認識させられた。やはり古典は面白い、そして読むべき。

  • ・toppointで読む
    ・競争者分析が重要
    ・競合が反応しない分野を狙ったり、自己矛盾させたりすること

  • 500p弱あり、2回の流し読みでは完全に理解できていないが、競争戦略の原理ついて網羅的に書かれており、今後も読み直したい。企業事例・世界情勢が80年代の視点なため、現在の状況に置き換えて理解する必要があるが、逆に当時の将来予測を確かめるように読むことも面白い。

    Ⅰ. 競争戦略のための分析技法
    1 業界の構造分析法
    ・参入障壁としての規模の経済性の限界
     ・大規模&低コストメリットも、差別化・新テクノロジーとは矛盾する
     ・既存の生産設備が新テクノロジー適応の障害に
    ・同業者間の敵対関係も、業界の成熟化、新規参入に伴い変化する
    ・労働力も供給業者。労働組合の程度、供給増が可能かで労働力の強さがきまる
    2 競争の基本戦略
    ・5つの競争要因(供給業者、買い手、新規参入業者、代替品、競争業者)に対する3つの基本戦略(コストリーダーシップ、差別化、集中)
    ・3つの基本戦略どれを選んでも第一の目標として総力投入すべき
    3 競争業者分析のフレームワーク
    ・競争業者の4つの診断的要素(将来の目標、現在の戦略、仮説、能力)
    ・競争業者情報収集システムによるデータ収集が必要
    4 マーケット・シグナル
    ・ハッタリを目的とする予告もある
    ・反トラスト訴訟(独占禁止法)は競争相手の攻撃を遅らせたいというシグナル
    5 競争行動
    ・企業が競争優位に立つために行う3つの約束
     ・断固継続の約束
     ・競争相手の攻撃への反撃の約束
     ・静観の約束
    8 業界の進展・変化
    ・政府の政策変化 e.g.証券取引手数料

    Ⅱ. 業界環境のタイプ別競争戦略
    9 多数乱戦業界の競争戦略
    ・業界内の企業が近視眼的で現状に甘んじている
    ・圧倒的支配を目指す落とし穴;多数乱戦の経済的原因を無視してシェアを伸ばしても能率が下がる
    10 先端業界の競争戦略
    ・金融界の信用が確立されていない;例外は高度技術産業や時代の要請に応える企業
    ・業界を発展させるには競争相手とも持ちつ持たれつの関係になる。競争相手に参入を進めるのが望ましいことさえある。
    11 成熟期へ移行する業界の競争戦略
    ・成熟期にシェア拡大を狙う投資は全くのムダ金
    ・目先の利益を求めるあまり、シェアを安易に諦めすぎる(マーケティング、R&D、必要投資を見合わす)
    ・移行期で組織が最も必要とするものが変わると、トップ経営者に求められる手腕もまた変わる
    13 グローバル業界の競争戦略
    ・新しい大市場が徐々に現れる;アメリカの独占から、中国、ロシア、インドへ。

    Ⅲ. 戦略デシジョンのタイプ
    14 垂直統合の戦略的分析
    ・独立2者間で契約を結べばある程度の統合経済性が入手できる。
    ・垂直統合の落とし穴は、他社取引の利得を無視しわざわざ統合に乗り出して、そのコストやリスクに苦しめられること

  • 言わずと知れた経営戦略論の古典。めちゃくちゃ内容が濃く、古典といえど(本版は1995年なので25年前)、現代にも大いに有用な内容ばかりで大変勉強になった。定性的な内容ではあるものの、それぞれのケースにおいて事例を紹介しつつ説得的な理論を展開しており、最初から最後まで一読の価値のある本だと思った。
    経営学系の古典は初めて読んだが(厳密にいうと、コトラーの本は途中まで読んだ)、こんなにも面白いものかと痛感した。これを機に今後も他の経営学系の古典、あるいは名著を読んでいきたい。
    蛇足だが、昨今のビジネス書はこういうのに比べると圧倒的に内容が薄っぺらいなぁと思わざるを得ず、なんとも複雑な心境にもなった。。

  • 【書評】背景:今年の自分が学ぶテーマは経営論とのことで、勧められて読んだ本。
    無知識の状態で読むにはかなりヘビーだったため拾い読み。

    企業の競争要因は主に5つ。
    1.新規参入
    2.既存競争業者の間の敵対関係の強さ
    3.代替製品からの圧力
    4.買い手の交渉力
    5.売り手の交渉力
    そのために重要な要素はコスト/差別化。
    市場が傾き始めると価格競争に走ってしまうため、一定事前にブランディングによる業界内での地位の確立が必要。

    自分はもっと基礎を学ぶ必要があると感じました。

  • 80年代に初版が書かれて重版してきているけれども、全体的に「古典」感がすごい。
    物を作れば売れた時代の話。
    「経済の歴史」を学ぶ人と、団塊世代の古き良き時代を回想したい人向け。

    ビジネス書として読むにあたって、情報産業中心となった現代においては、これを読んだからといって新しい何かは生まれない。(温故知新、、あるかな)
    それどころか、そもそも「競争」が前提だから、技術や情報を守らないといけない、みたいなことが書いてあって、知財戦略は別としてこれを今の企業(とくにスタートアップやユニコーンと呼ばれるような)でやるのは危険だと思う。

    まさにタイトル通りブルーオーシャン戦略の真逆でした。

  • 企業が採用するべき戦略として3つを挙げている
    1.コストリーダー
    2.差別化
    3.集中

    事例は流石に古いものの(チェーンソー業界とか)、理論は全く古びていない。今も昔も企業が生き残るためには、競争環境を分析し、自社の資源を把握し、最適な戦略を決定・実行することに尽きるのだと教えてくれる。

    何度も読み返したい本です。

  • 企業のポジショニングについて書かれています。リソース的考え(アウトソーシング等)については書かれていません。

    1.この本を一言で表すと?
    ・他社や業界の分析、予測をする方法体系

    2.よかった点を3〜5つ
    ・5つの競争要因(p18)
    →競争環境を分析するひな形としてわかりやすい。あくまでも分析方法。
    ・3つの基本戦略(p56)
     →たったの3つ。よくまとめられている。
    ・成熟期へ移行する業界の競争戦略(p311)
     →うちの会社があてはまるので興味を持てた。うちの経営者は本書をよんでない?

    2.参考にならなかった所(つっこみ所)
    ・大企業にしか適用できない理論ではないのか?
    ・業界の分析に主眼を置いているが、自社内の分析は必要ないのか
    ・戦略ばかり考えていると、「お客様や社会への貢献」ということを忘れてしまわないだろうか
    ・環境分析は「5つの競争要因」だけでいいのだろうか

    3.実践してみようとおもうこと
    ・経営者ではない自分にとってどのように戦略をいかすのか。次のように置き換える。
     ◆新規参入業者→新入社員、中途採用者 ◆供給業者→協力会社の人々 ◆買い手→会社の得意先 ◆競争業者→社内の同僚、部下、上司 ◆代替品→アウトソーシング先、機械化、自動化

    4.みんなで議論したいこと
    ・上記つっこみ所に対するみなさんの意見

    5.全体の感想
    ・戦略としては、「低コストは当たり前、差別化が重要」という風に感じました。
    ・図が少なく量も多く大変読みにくい。1回しか読めなかったが本書の価値を十分理解できたかよくわからないのが正直なところです。

  • 自由競争社会における基本書。企業としての競争という視点で読むこともさることながら、個人の競争力という視点で読むのも面白いと思った。冒頭で著者自身が警告しているとおり、この本は斜め読みで理解できるほど底の浅い本ではない。繰り返し、噛み砕き、味わうだけの価値のある本と思う。

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