- Amazon.co.jp ・本 (391ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478371640
作品紹介・あらすじ
「大変化時代」の行動指針。いま、政治・経済・社会・企業などあらゆる分野で、常識を超える新しい変化が次々と起こっている。はたしてわれわれは、このような変化のなかで、何を、いつ、いかに行なうべきか。予測不能なビジネス界の見取り図を示す。企業、ビジネスマン必読の一冊。
感想・レビュー・書評
-
やっと、読み終えました。
ポスト資本主義時代のマネジメントが本書を流れる主題です。
ドラッカーの25の論文を4つのテーマにそって、本人により再編成し加筆修正されたものですので、1つ1つの章はそれほどボリュームはありません。
序章と終章では、ドラッカーとの対話の形で問題の提起と、ドラッカーによる方向性が与え、結論付けされていて、全体の一貫した流れを形成しています。
読み終わって、「マネジメント」や、「イノベーションと起業家精神」と同様、ポスト資本主義関連を扱った書のエッシェンシャル版の位置づけかとおもいました。
第1次世界大戦から現代までの社会、経済、金融、産業の歴史観、各国の動向と相互関係、多国籍企業の動向、等が、具体的な数値と、ドラッカーの独自の視点から、場合分け、ブレークダウンされて案内をされています。
各部の構成展開は控えましたが、以下の目次となっています。
序章 ポスト資本主義社会におけるエグエクテイブ
Ⅰ部 マネジメント
Ⅱ部 情報型組織
Ⅲ部 経済
Ⅳ部 社会
終章 ポスト資本主義社会におけるマネジメント詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本書は1991~1995年に執筆されたドラッカーの論説をテーマ別に編纂したものである。「マネジメント」、「情報型組織」、「経済」、「社会」の4部からなるが、特に印象に残ったのは「経済」である。執筆されてから20年近く経つにも関わらず、というよりも20年経ってようやく自分のようなものでも氏の指摘していたことが見え始めてきた。
・第16章「グローバル経済と環太平洋地域」(1993年)
・第17章「中国の成長市場」(1993年)
・第19章「ドル安と日本経済」(1994年)
これらの章で述べられている当時のドラッカーの認識は現在進行形で起きている事象を理解するうえで参考になるだろう。例えば、ドラッカーは当時のドル安政策を失敗と認識しており、円安こそがアメリカの国益にかなうとしている。アベノミクスにより為替市場は円安向けて大きく動き出したが、これがアメリカ、日本、世界にどう影響するかを注視していきたい。 -
初ドラッカー。
著名人であり、友人が「もしドラ」が出る前から絶賛し、おすすめしてくれていた人物。
この本が95年発売ということもあり、内容が古くて参考にならないんじゃないかと心配したが、私が読む限りでは心配は杞憂のものでした(ドラッカーが「やるべき!」と述べ、既に企業等で実行されている内容はありましたが)。
内容としては、本書の前半部分に「なるほど」と同意できる箇所が多かったです。
逆に後半部分では(疲れ、飽きてきたのかもしれないけど)内容を理解しないまま読み進めてしまった箇所が多かったです。
また、本書は古本屋さんで購入したものなのだが、以前に読んだ人が内容の一部にマーカーを引いたり、新聞の切り抜きを本に挟んでいた。
マーカーが引かれている箇所は「前の人」と「私」都の考えを比較したり、共感しつつ読むことができ、楽しむことが出来ました。
新聞の切り抜きはドラッカーが本書で「こうしたほうがいい!」と述べている内容が実際に行われた事が書いてあるものであった。
これは、書いてあることが「本の中の理想」などではなく、実際に実行されることだということがわかり、楽しむこともできたし、本書を読み進めるスピードが上がりました♪ -
目次
1部 マネジメント(事業の定義
不確実性時代のプランニング ほか)
2部 情報型組織(組織社会の到来
チームの三つの類型 ほか)
3部 経済(経済のグローバル化と貿易問題
アメリカ経済におけるパワー・シフト ほか)
4部 社会(社会転換の世紀
非営利組織から学ぶこと ほか) -
情報は集めるものではなく、使うもの。
その他、経営者の判断に参考となるチップスあり。
再読要だが、今じゃないね。