明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命

制作 : Peter F. Drucker  上田 惇生 
  • ダイヤモンド社 (1999年3月1日発売)
3.80
  • (51)
  • (51)
  • (78)
  • (3)
  • (1)
  • 本棚登録 :736
  • レビュー :48
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478372630

作品紹介

ビジネスの前提が変わった!かつて例を見ない変化の時代にあって、組織とそこに働く人々に何が起こっているのか?時代の本質を見通すドラッカーの最新作。

明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  •  毎回思いますが、ドラッカーって凄いですね・・・。トップマネジメントからセルフマネジメントまで網羅できる所がすごい。でも、だからこそ、今まで自分は読んでは挫折を繰り返してたんだよなぁ。

    気になった文章

    ~世界情勢~
    p71. 「それにもかかわらず、今後数十年にわたって、保護主義の波が世界を覆うことになる。なぜならば、乱気流の時代における最初の反応は、外界の冷たい風から自らの庭を守るための壁づくりと相場が決まっているからである。」

    p73. 「しかるに、政治的な国境はなくならない。それどころか、EU、NAFTA 、南米のメルコスールなどの地域経済共同体の成立が、国境の意味を減ずることはとうてい考えられない。国境を超越することはさらにありえない。」

     2016年、英国の欧州連合離脱、米国のトランプ大統領当選を1999年の段階で見通しているかのよう。

    ~仕事~
    p94. 「今日、ソニーがリーダーとなっている家電製品のすべてが、テープ・レコーダーの成功から始まったといって過言ではない。しかし、テープ・レコーダーを発明したのはソニーではなかった。
     同社では、最初のテープ・レコーダーに新しいものを付け加えて次の製品を生み、その製品の成功にさらに何かを付け加えて、その次の製品を生んできた。一歩一歩は、それほど大きくはなかった。もちろん、すべての一歩が成功したわけではなかった。
     だが成功の追及においては、一つ一つの製品が大きなリスクを伴うことはない。成功しなくとも損害は小さくてすむ。こうして成功した一つ一つの製品の積み重ねが、ソニーを世界一の、しかもつねに成功を続けていく電子機器メーカーにした。」

     小さな一歩からチェンジ・リーダーへの道が拓ける。それにしても、あぁ、ソニー・・・。

    p163. 「さらに最後の仕上げとして、それらの動作に必要な道具をつくり直す。仕事を分解してみれば、何千年も行なわれてきた仕事でさえ、それまでの道具がまったく適当でないことが明らかになる。テイラーが最初に研究した鋳造所で、砂をすくう仕事に使われていたシャベルがそうだった。形も大きさも不適切であり、柄も不適切であった。同じことは、外科医のメスについてもいえた。」

     輝ける国鉄・JR150年の歴史の中で、戦前における蒸気機関車の投炭作業の改善は、まさにこれが当てはまります。ある機関助士が片手で投げ入れていた時、燃費が良いことが判明し、最終的には片手で投炭するのに最適な形状にスコップを変更したことがあります。当初において良好な結果を残したこの施策も、石炭の質の悪化や機関車の大型化、更には労働運動の激化により形骸化してしまいました。成功した施策こそ、常時見直しと再設計を必要とする教訓といえます。それにしても、この話、蒸気機関車ファンしか知らないのは、もったいなさすぎる。

    ~自己~
    p227. 「第二の方法は、パラレル・キャリア(第二の仕事)、すなわちもう一つの世界をもつことである。二〇年、二五年続け、うまくいっている仕事はそのまま続ける。週に四〇時間、五〇時間を割く。あるいは、あえてパートタイムとなったり、コンサルタント的な契約社員となる。しかしもう一つの世界をパラレル・キャリアとしてもつ。多くの場合、非営利組織で働く。週一〇時間といったところである。」

     期せずして、自分自身も月2回程度、地元の郷土資料館で解説ボランティアをしています。その方向へ導いてくれた母校と恩師に感謝です。ボランティアなんて、好きなことで社会に貢献するくらいに思えばよいと、私は思います。

  • 自分だって人の役に立てる、誰かに必要とさらる存在と思えば心の支えになるし、新しいチャレンジの自信になる。
    『第二の人生、パラレルキャリアとしての仕事をもつことは、社会において、敬意を払われ、成功の機会を持てるということである。』

  • 3

  • ●読むキッカケ
    ・なんとなくドラッガーの様な読み応えのある本を読みたくなったから
    ・未来予測系の話を読みたくなったから

    ●サマリー
    ・プロフェッショナル社会におけるセルフマネジメントの項目に、
    共感や学びを得ることが出来た。

    ●ネクストアクション

    ●メモ
    ・強みを知るためには、何かを始める際に、自分が発揮できる価値を書き留めておき、
    一定期間後に実際にどうだったかを検証することをオススメしている。
    仮説を立てて、その検証を行うことをすることが、
    0ベースで捉えるよりもいいものとして薦めているのだろう。

    ・強みと同じくらい、人には得意不得意な仕事の仕方が在るらしい。
    ドキュメンテーションが得意不得意、人とやるのが得意不得意とか色々。
    恐らく、それを踏まえて無理に自分を変えようとする努力よりも、
    しっかり自分の特性を見極めて、最大価値が発揮されるスタイルを確立する努力を薦めているのだろう。

    ・強みと価値観がコンフリクトを起こした際に、優位にすべきは価値観らしい。
    まあ好きこそものの上手なれ理論かなあと捉える。

    ・どこでいかに貢献するのか、に答えられる状態で無くてはならない。その際に、
     ー難しいものであること
     ー可能なものであること
     ー意味のあるものであること
     ー出来るだけ数字で表せるものであること
    という、基本的な目標設定の条件を満たしたものを設定するようにすること

    ・価値を出す上で、関係者をしっかりと捉えることの重要性を指摘している。
    特に、部下としての在り方として、上司が成果を上げられるように振る舞うことを指摘しているのが、斬新。
    そういう風に信頼関係を醸成することを、組織に働くものの義務として位置づけている。

  • 責任を持つがゆえに、自由となる。

    「組織の中の誰よりも詳しいこそ、知識労働者の知識労働者たるゆえんである。」や「知識労働者たるものは、自らの貢献は何でならなければならないかを自ら考えることができなければならない。」など、知識労働者としての心構えがあります。

    知識労働者はブルーカラーとは違って、生産性という尺度を採用しにくい観点があります。それは、ブルーカラーはリードタイム等で視覚的に生産性を計測できるのに対して、知識労働者は「効率的に考える」ことを視覚的に捉えることが難しいからです。外見では熟考しているように見えても、本当に仕事のことを考えているかどうかは本人にしかわからないからです。それは、自らの行動は自らが責任をとらなければならないことを意味しています。

    本書で紹介されていた「仕事を個々の動作に分解する。それらの時間に要する時間を記録する。無駄な動作を探す。不可欠なものとして残った動作を短い時間で簡単に行えるようにする。それらの一新された動作を組み立てなおす。」というテイラー手法を使ってみようと思います。それは、ある企業が「毎月一回、廃業を目的とする会議を開いている」ように、定期的に自らの行動を見直し、アップデートすることの重要性を物語っています。

    まだまだ無駄な行動はあるはずです。特許の明細書を作成する上で、機械的にできることは何でしょうか。「目的は一般的に広く書く。それも2,3行に収める。」、「最良の形態では、始めに一般論を述べておく。その際にクレームに使用する言葉の定義はここで書いておく。それから実施例を書く。」、「手段はクレームのコピペでよい。」、「産業上の利用分野は原則書かない。」などなど。これでもだいぶ効率化するのではないでしょうか。

    知識労働者にとっての生命線は「情報」です。「供に働くものや部下に対し、提供すべき情報は何か。それは、いかなる形で提供すべきか。いつまでに提供すべきか。」、「自分が必要とすべき情報は何か。それは、誰からか。いかなる形でか。いつまでにか。」、「情報の目的は知識ではない。正しい行動である。」とあるように、玉石混交の情報を選別できたものが今の時代の勝者と言えるでしょう。

    今は情報を吸収することに専念してます。詰め込みでも構いません。情報のストックがなければ、何が必要で何が必要でないか判断することが難しいと思うからです。膨大な情報を吸収した先にひらめきや直感が生まれると思っています。

  • 問題の提起。この問題は、今も未来もあり、常に考えないといけない問題の数々である。

  • 上司は、専門性を持った部下に、方向性を示さなくてはいけない

    非顧客が、顧客以上に重要

    変化はコントロールできない。できることは、その先頭にたつことだけである。

  • (電子版発行なし。2013年8月18日時点)

    ダイアモンド社|ドラッカー|デジタル書籍
    http://www.diamond.co.jp/mt/mt-estraier.cgi?blog_id=1&target=19&limit=15&include_blogs=6&query=%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC&offset=1

  • MANAGEMENT CHALLENGES FOR THE 21ST CENTURY ― http://book.diamond.co.jp/cgi-bin/d3olp114cg?isbn=4-478-37263-2

  • 今後の社会での生き方の提示をしてくれる本。

全48件中 1 - 10件を表示

P.F.ドラッカーの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
スペンサー ジョ...
デール カーネギ...
エリヤフ・ゴール...
ジェームス W....
有効な右矢印 無効な右矢印

明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命に関連するまとめ

明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命はこんな本です

明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命を本棚に登録しているひと

ツイートする