- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478372890
感想・レビュー・書評
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はるか昔に古本屋さんで購入したままになっていた。
微妙に必要かなと思い、旅先まで持ってきたのはよいがなかなか読み出せない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
リーダーシップ論の草分け的存在と聞く、ハーバード大学教授ジョン・P・コッターの書籍です。先日ご紹介した金井壽宏先生も大絶賛。コッターは企業内における様相を、変革と保守の2項対立的に捉えていることが本書からも伺えます。企業体と言うものにおいて、ある成功が組織に既得権益を与える傾向があり、これが組織の硬直化を呼ぶ。しかし、周辺状況が非常に速いペースで動く昨今、企業を自律的に変革させていかなければ、ビジネスのスピードに追いつかなくなる、故に改革することが大切である、よってもってリーダーシップが大切である、と言うのが大まかなストーリです。
変革に必要な意思が「リーダーシップ」であり、それを見守る事が「マネージメント」であるとし、リーダーとマネージャーの役割の違いを明確にしたことで知られますが、この件は社内研修などでも使われるほど一般的な概念として企業に定着しているようです。ただし、改革派によって保守派を無理矢理でも動かさねばならない、そのためには多少の無茶もやるんだ的な、少々鼻息荒い、処世術的ノウハウ文章も少なからず見受けられます。
私個人的には、この考え方の全てには賛成できないところがあります。そのような「強引さ」を進める人間にはある種の特権があるように読めるからです。どのようにして、組織内の人間の考え方の、どれが革新的でどれが保守的なのかを決めるのでしょう。一見すると保守的に見える発言が、実は内情的には極めて積極的な改革を前提とする場合さえあります。「革新」「保守」のような2項対立は、スローガンとしては目につきやすく、また同意も得られやすいため、コマーシャルとしては使いやすいのではないでしょうか。つまり、そのような2項対立は改革を単純化しすぎており、少々軽率のように見える、と言うのが私の所感です。
しかしながら、企業を支えるものが、従業員の「リーダーシップ」によって支えられるとし、それがマネージメントシップとは異なることを知らしめたことは、コッターの偉大な業績なのでしょう。また、終わりの方に書かれているジェネラルマネージャー(日本では部長・部門長)の行動分析も、一介の会社員である私には知らない世界だけに、とても興味深いものでした。 -
「上司をマネジメントする」の章は腹落ちできたな。
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CAP研修の基
リーダーシップとマネージメントの違い -
多くの部下は「上司というものは部下がどんな情報や助けを必要としているのか、魔術師のごとく見通し、与えてくれるものだ」と思っている。しかし、それを期待するのは非現実的だ。きわめて有能な者たちは、この事実を認識し、自分のキャリアと昇進には自らが責任を負っている。こうした有能な者たちは仕事に必要な情報や支援を得るためには、上司が与えてくれるのを待つのではなく、必ず自ら進んで得るという姿勢をとっている。
上司が何を求めているかを、明らかにするのは最終的には部下の責任であるといえる。有能な人材は何とかしてその情報を得ようとする。
上記は、「上司をマネジメントする」の章にあった言葉である。
早速、線を引いて、こちらにも引用した。忘れないように・・・。
また、企業変革の八段階についての説明も分かりやすかった
<企業変革の八段階>
1)緊急課題であるという認識の徹底
2)強力な推進チームの結成
3)ビジョンの策定
4)ビジョンの伝達
5)社員のビジョン実現へのサポート
6)短期的成果を上げるための計画策定・実行
7)改善成果の定着と更なる変革の実現
8)新しいアプローチを根付かせる
ずっと書棚に眠らせておいたことを後悔した。 -
あえてリーダーの必要性をお考えであれば読むのもいいかと
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論文をいくつか集めたものですので、一個一個が短くまとまっており読みやすいです。
リーダーとマネージャーの違いから始まって、変革を達成するリーダーシップについて、すっきり入ってくる気がしました。
残念なのは、変革を起こさねばならないことにどうやって気づくかに言及されていないように思えたところです。そこが最大の壁ではないのかなーと思います。
ところで、この本、部長から借りたのですが、6章の「有能なゼネラル・マネージャーの行動」は部長に似ているなあと思いました。本を読んで真似しているのか今度聞いてみたいと思います(笑) -
新任担当部長研修にて紹介