ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

制作 : 三本木 亮 
  • ダイヤモンド社
3.96
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本棚登録 : 6992
レビュー : 725
  • Amazon.co.jp ・本 (552ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478420409

作品紹介・あらすじ

主人公アレックス・ロゴは、ある機械メーカーの工場長。長引く採算悪化を理由に、突然、本社から工場閉鎖を告げられる。残された時間は、わずかに3か月。それまでに収益体制を改善しなければ、工場は閉鎖され、多くの人が職を失ってしまうことになる。半ば諦めかけていた彼だったが、学生時代の恩師ジョナに偶然再会したことをきっかけに、工場再建へ向けて意欲を燃やし始める。ジョナは、これまでの生産現場での常識を覆す考え方で、彼の工場が抱える諸問題を次々に科学的に解明していく。そのヒントをもとに工場の仲間たちとたゆまぬ努力を続け、超多忙な日々を過ごす彼だった。だが、あまりにも家庭を犠牲にしてきたため、妻であるジュリーは彼の前から姿を消してしまう。仕事ばかりか、別居、離婚という家庭崩壊の危機にもさらされたアレックスは…。

感想・レビュー・書評

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  • 事業が低迷していることから売却を検討されている工場を、家庭不和を抱えた工場長が物理学者の先生と一緒に工場の生産性を上げて売却から逃れようとするというサクセスストーリー

    小説を交えながら、工場の生産性向上についてわかりやすく理解を促してくれる。
    ボトルネック、スループットなど製造業を理解するに必要なキーワードを無理なく理解できるようになる。

    またボトルネックを理解すると、料理の作り方から会議まで段取り上手になれます。

    必読の価値あり。

  • # 書評☆3 ザ・ゴール | 小説仕立てでTOCを説明した異質な全米大ベストセラーのビジネス書

    ## 概要
    - 書名: ザ・ゴール
    - 副題: 企業の究極の目的とは何か
    - 著者: エリヤフ・ゴールドラット
    - 出版日: 2001-05-17
    - 読了日: 2019-08-19 Mon
    - 評価: ☆3
    - パーマリンク: https://senooken.jp/blog/2019/10/21/

    ## 評価
    いろんなところで引用されており,興味を持って読んだ。

    TOC (Theory of Constraint: 制約条件の理論) を著者の経験から説明したものとなっている。

    この本の特徴としては,一般的なビジネス書と異なり,中身が小説仕立てになっているところだ。解説などは一切なく,物語の中で著者の主張するTOCが説かれている。

    このようなタイプの本は初めて読んだため,かなり衝撃的だった。

    売上不振で閉鎖直前の工場長 (著者のクライアント) のアレックスが,著者に見立てた物理学者のジョナとの数回のやり取りを通じて,試行錯誤を繰り返しながら,工場の立て直すというサクセスストーリーとなっている。

    工場の目標を立て,ボトルネックを突き止め,従来のコスト管理の方法の見直し,代わりゆくボトルネックへの対応など,扱うものは工場だが現実世界の別の事象にも適用可能な理論が展開されていた。

    物語自体は,アレックスが工場長から所長に昇格して,部門全体の問題をどう解決するかというところで,中途半端なところで終了してしまっている。

    続編があるとのことで,気になるので続編も読みたいと思った。

    ただ,書籍自体は小説仕立てになっているため,エッセンスがわかりにくかった。おそらく他にTOCを取り扱った本があるので,エッセンスはそちらにあたる必要があるだろう。

    小説はあまり読まないのだが,けっこう面白くて読みふけってしまった。

    ## 結論
    全米で大ベストセラーとなっただけのことはある本だった。

    小説仕立てのビジネス書ということで,かなり異質な本書であったが,物語自体はサクセスストーリーで主人公の試行錯誤の仮定が細かく描写されており,思考経路が読めて面白かった。

    TOCの理論のとっかかりにはいいが,学ぶには内容が散らばっていて読みにくいので,他書をあたる必要がある。

    単純に続きが気になったので,続編も読みたいと思った。

  • 中小企業診断士で運営管理を学習して以来、ずっと読みたいと思ってた本。500ページ以上のなかなかの分厚さだが、TOCに関する基本的な考え方が具体例を交えて非常に分かりやすく書かれており、読み応えがあった。
    部分最適ではなく、全体最適の重要さが分かるし、工場の管理以外にもこの制約条件に合わせた考え方っていうのは役に立つと思う。

  • 生産管理の話に留まらず、マネジメントや、ほんの少しではあるけれど、組織論への示唆もあった。

    また、本書の説く科学的な思考プロセスには、コンサル本やMBA本が謳うロジカルシンキングには全く無い深みがあると思った。

  • 上司に薦められて読んだ本。工場の生産工程の問題をどう解決するかの思考プロセスについてかかれている。

    自己啓発本の類かと思ったら、中身は小説でストーリー展開も面白く、550ページを一気に読み終えた。



    工場所長のアレックスが、
    納期に間に合わないのが日常になっている、閉鎖目前の工場を建て直す話。

    偶然再開した物理学者の先生や、工場の仲間とともに、
    工場の生産プロセス改善に取り組み、無謀と思われていた3ヶ月で黒字回復を達成した。


    自分の工場で成果をあげた後アレックスは昇進し、
    他の工場でも同様に成果を上げるため、
    皆で、どうやって改善できたのかをじっくり分析しているシーンがあるもがよい。

    読み手も一緒に振り返ることができた。




    また、アレックスには家族がいて、ストーリーの中に多く登場する。

    特に奥さんのジュリーは、
    アレックスが毎日非効率に働いていた時は、一緒に過ごせないことに不満を抱いて、家出をしたり、
    疲れて帰ってきたアレックスの前で拗ねて見せたりした。(読んでいて若干イラっとした)

    しかし、ストーリーの終盤になると、アレックスの工場がうまく回り始め、ジュリーとの時間を取ることができ、夫婦関係も改善している。
    ジュリーと向き合って話すことにより、ジュリーがよきアドバイザーということも判明する。

    工場の生産プロセスを改善することは、夫婦仲の改善にもつながるのかもしれない。




    そして、この本はストーリーだけでなく、本を取り巻く背景も面白い。


    著者は経済学者ではなく、物理学者。
    工場を経営している友人から相談を受けたのをきっかけに、生産スケジューリングソフトを開発販売するようになり、
    高価な生産スケジューリングソフトを買えない人のために、本書を出版したら、
    ソフトの売り上げが落ちてしまったらしい。


    訳者は元証券マン。米国へMBA留学した際に本書と出会い、日本語版が無いことを知り、自ら翻訳したという。


    日本語に15年近く訳されていなかった理由は、
    著者が、「日本人が本書を読んだら日本の工場の力が強くなり経済摩擦が起きてしまう」と懸念したそう。
    (もう訳されたということは、日本の力が落ちてきたのかもしれない)



    分厚い本だが、見た目に反して読みやすく、問題に取り組むための思考プロセスに重点を置いているため、
    生産業以外の業種にもためになる、そんな本。

    「ザゴール2」も読みたい。

  • ・部分最適ではなく全体最適が重要
    ・目的は利益を増やすことでありコストを減らすことではない
    ・人も機械も、常に稼働しているのが正しいわけではない
    …言葉で聞くとそうだよな、と思うことでも、目の前の仕事に一生懸命になればなるほど、気がつけばこの罠にはまっていることがあるのかもしれない。
    小説を読んでいるうちに、「TOC理論(制約理論)」が学べるようになっているこの本は、生産現場で働いている人以外にも多くのことを教えてくれる。
    500ページ以上あるのでもっと読むのに苦労するかと思ったけど、サイコロのゲームと、ハイキングでの列になって歩く話はめちゃくちゃ分かりやすくてその辺りから一気に読み終えることができた。

    一つ一つのプロセスではなく、全体のフローを見ること、ボトルネックに注目すること、忘れずに仕事に取り組みたい。

  • シリーズで読み返してみた。著者の発想の革新性は初めてシリーズを手に取って読み耽った頃から15年経った今でも全く色褪せない。本書を再読して改めて気づくのは如何に我々がコストワールドに慣れ親しんでいるのかと言うことである。自分が勤めている会社のみならず多くの会社は未だに評価の基準はこのコストワールドの基準に則して作られており、経営されているのが実状である。本書が卓越しているのは、会社の目標を利益の最大化の一点に絞り、縮小均衡以外の場合は、スループット(市場での売り上げ=消費者への売り上げ)を最大化することが肝要であり、そのために何を優先的に為すべきかを示している。コストワールドの発想では生まれてこない気付きが満載である。本書を生産管理の指南書としてバッファマネジメントに精を出すことも大切であるが、著者が最も言いたかったことは世の中で当たり前とされていることに縛られず、本質に向き会って考えることの重要性ではなかろうか。TOC理論はその道具であると思うがいかがであろうか。

  • ちょっと前のビジネスバイブル。スムーズな工場経営をするには、考え方を根本的に変えなければならない。人生もね。


     人はやはり手をつないで生きていくことが大事なのである。手をつなぐスキルの低下が問題である。


     基本的には小説としてストーリー仕立てで、順に読めば理解できる簡単設計の本だが…
     経済の用語というか、特殊な用語が頻発するので読むのには資質が必要かも。社会人じゃない人には非日常的過ぎてつまらなくなるかも。

     他にも続編みたいなのがいっぱいあって、読みたいけれど疲れそうだから嫌気が差している。

  • 様々な問題が発生している状況で、個々をそれぞれ解決しても、もぐらたたき的に次から次へと問題が湧き上がってくるだけだ。本当に実現したいこと、すなわち真のゴールを再定義することで全体を俯瞰して捉え、ゴールの妨げとなっている根本問題を探し、それに焦点を当てて解決していく。他の問題は根本問題との関連性に従って、根本問題に影響を与える部分を見直せば良い。
    このように、物事の表層にとらわれず本質に切り込んでいくアプローチこそが、本書の説くTOC(制約条件の理論)の真髄である。本書のモチーフである工場の収益改善だけでなく、様々な問題解決に普遍的に使える理論である。
    言われてみれば至極当然のように感じられるこのルールは、物語風に書かれた本書を読み進めるうちに、引きこまれ、洗脳され、主人公たちと一緒になって悩み、考え、問題解決をしようと現状を疑い、本質を求める自分がいることに気づかされる。読後は自分の問題に当てはめようと動き出すであろう。まさに名著である。

  • 本書が伝えている全体最適化という考えは、日本人にはあまり馴染みのない思想である。日本人は全てをキッチリ行い、積み上げていったときに全体としての効果が最大化すると考えるが、本書が説いているのは一部の効率を下げることにより全体としての効果が最大化するという、部分最適とは逆の論理である、

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