問題解決プロフェッショナル「思考と技術」

  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478490228

感想・レビュー・書評

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  • 1.最近コンサルの友達と飲みに行ったところ、話が面白かったので、そんな業界の人達がどのように現実の課題と向き合っているのか知りたくて購入しました。

    2.この本は、問題解決するための手法を提示しています。思考、技術、プロセスの3つが大きな括りとなっており、思考では、ゼロベースと仮説の2つです。そして、技術では、MECEとロジックツリーです。最後に、ソリューションシステムです。
    この本で最も重要とする点は、「自分に合った枠組みを創り出す問題解決のスキルが重要」とする点です。つまり、自分自身でフレームワークを使いこなせるようにならなくてはいけません。そのため、失敗しても良いので、日頃から使い込んでいき、自分のやり方を確立していく必要があります。演習問題が含まれているので、本でやり方を見てから、演習を解いていくことを繰り返していくことが、1番効果的なこの本の使い方だと思います。

    3.個人的に心に残ったところは、「情報のパラドックス」です。情報量が多くなると、思考しなくなるということが人間の性質と述べており、自分を見つめ直すと当てはまるシーンが多かったです。ですので、自分の場合はあえて情報量(指標としたいもの)を制限し、その中で答えを見つける方式に切り替え、思考力を鍛えていきたいです。
    また、このシリーズは自分には難しいため、ちゃんと理解し、演習もスラスラ解けるようになるのは時間が必要だと思いました。

  • えーっと、走り読みしちゃったので何ともですが・・・、ひとつだけ思ったのは、この本に書いてあることを「文字通り」やろうとするのはたぶん間違いだということ。奥にあるものを理解したうえで使いこなさないとね。

  • 基本が書いてある。26年前に出された本だか基本は変わっていないんだなと感じた。
    もう少し事例があってもいいなとは思った。

  • ブックオフ売却

  • 最初の教科書である。
    この本から様々な今日の派生本が出ているとわかった。
    ただ、内容は紹介程度であり、それぞれの考え方はもっと学ぶ必要性があると感じた。
    入門書というには難しい…

    内容
    「ゼロベース思考」「仮説思考」「MECE(ミッシー)」「ロジックツリー」など、 2つの思考、2つの技術、1つのプロセスを通じて、ビジネスの現場で問題解決を実践する方法を体系化。問題解決の基本的考え方はここにある。旧版のシンプルで明快な問題解決理論はそのままに、企業事例や演習課題を刷新。

  • 勉強の本です。
    また改めて読み直したい。

  • 前半でベーシックな問題解決の思考法・技術を解説し、後半でそれらを用いた実際のケースを紹介している。
    前半の基本事項の解説は分かりやすくはあるが目新しさも無い、といったところか。後半の(あるいは前半の所々に挟まっている)事例は具体性が高く、大いに理解の助けになった。
    全体的に「刺さる」所はあまりなかったこともあり、星3つの評価。

  • 実戦必要

  • ロジカルシンキングと同類
    1冊は読んだらよい

  • ゼロから思考を組み立てるハウツー本

    目次
    <blockquote>第1章 思考編(ゼロベース思考、仮説思考)
    第2章 技術編(MECE、ロジックツリー)
    第3章 プロセス編(課題を設定する
    解決策の仮設を立てる
    解決策を検証・評価する
    「ソリューション・システム」シートを使う)
    第4章 実践編「ソリューション・システム」活用の現場(事業課題を設定する
    「ソリューション・システム」で新商品の導入を図る
    解決策を実行する)
    </blockquote>
    問題をどう作り、それをどう検証し、どう解決するかという一連の流れを追っている。

    まずゼロベース思考で何も無いところから問題を作り出す。
    そして、仮説思考を行い、それに対しての仮の答えを導く。

    そこからMECEフレームワーク、ロジックツリーフレームワークで詳細を細分化し、構造を確立する。
    これら一連の流れを著者はソリューション・システムと言っている。

    ・ゼロベース思考
     ・自分の狭い枠の中で否定に走らない
     ・顧客にとっての価値を考える。

    まず大事なのは相手の立場になること。そしてまず問題を見つけようとする際の、既成概念に嵌らないようにする事だ。

    ・仮説思考
     ・アクションに結びつく結論を常に持つ
     ・結論に導く背後の理由やメカニズムを考える
     ・「ベスト」を考えるよりも「ベター」を実行する

    仮説思考は徹底的に問題を考え抜く。しかしながら時間をかけずに「ベター」でとめておくことが必要だ。そうすれば、問題に対しての解の構造ができる。
    大事なのは、結論を出してしまうこと。答えの方向が見えなければ解を構築しようにも、方向が見えないからだ。そのために仮の答えが必要なのだ。

    その際、構造を作るためには最低次の二つのフレームワークが使える。
    ・MECE
    ・ロジックツリー

    MECEは可能な限り漏れなくダブり無く、概念を出すこと。意外と難しい。
    その概念を出してこれたら、ロジックツリーで構造化する。
    ロジックツリーでは根の項目から、葉の項目へ、問題に対する解をくっつけていく。
    大きな問題を細分化し、徹底的に問題を解き明かすためのフレームワーク。

    そしてできた答えをプレゼンすればいい。これで合理的な解のできあがりだ。

  • 論理的思考力について記載されたベーシックな本。
    MECE、ロジックツリー、仮説思考、ゼロベース思考が基本。
    今ではよく言われるようになったこれらの単語だが、これらを1990年代に書籍化して公開した功績は計り知れない。

  • 問題発見プロフェッショナルとセットの本。

    思考編では、「ゼロベース思考」、「仮説思考」、「MECE」、「ロジックツリー」

    プロセス編では、「課題設定」、「解決策の仮設」、「仮設の検証・評価」
    が実践編では応用例が紹介されている。

    ゼロベース思考のポイントは、自分の狭い枠の中で否定に走らない、顧客にとっての価値を考えることが重要である。

    仮説思考のポイントは、下記の3点。
    アクションに結びつく結論を常に持つ(結論の仮設)
    結論に導く背後の理由やメカニズムを考える(理由の仮説)
    「ベスト」を考えるよりベター」を実行する(スピード重視)
    特に、「SO WHAT(だから何なの)?」を常に意識することは大切である。

    MECEのポイントは、モレによって的を外してないか?ダブりによって効率を阻害してないか?<MECE>でとらえ、最後に優先順位をつけているか?を確認することである。

    プロセス編では、解決策の検証・評価があるが、これはハード・ソフト面から判断する方法が記されている。

    ハード面は、期待成果・投入資源・リスク・展開スピード
    ソフト面は、企業スタイル・理念との整合性、トップのコミットメント、リーダーシップのある実務レベルの推進者の有無

    とあり、参考になります。
    全体を通して、SO WHAT(だから何?)を常に問い続ける重要性を説いてあり、この姿勢は大切だなと感じた本でした。

  • 本書にもかいてあるが、わかることと実行できること、さらには、結果がうまくいくことには、それぞれ大きな溝があるという事。まさに、ロジックツリー,MECEなどのフレームワーク類については、言っている事はよくわかるが、これらをうまくつかって成果を出すことは難しいと思う。また、本書の内容については、比較的わかりやすい表現、たとえの記載があり、入門編としてはよいかもしれない。ただし、既に発刊から時間がたち、一昔前感は否めない。

  • フレームワークの教科書的に使えそうな本。
    ただ、書かれているケースは自分の業務には直接的には活かせなさそうだったので、星少なめ。

  • 就職活動中にコンサル対策として読んだ本。仮説思考やロジックツリーが非常に具体的に記載されているため、手始めに読む本として適していると思う。

    ■仮説思考 p.29
    ・アクションに結びつく結論を常に持つ
    ・結論に導く背後の理由やメカニズムを考える
    ・ベストを考えるよりもベターを実行する

    ■解決策の評価 p.132
    ・期待効果:解決策のもたらす効果を売上、利益、成長性の視点から評価
    ・投入資源:ヒト・モノ・カネの投入資源の量とそれぞれに関する企業の制約条件から評価
    ・リスク:市場や競合関係(差別化要因)の急変による変動や失敗のリスクを評価
    ・展開スピード:上記の3要素すべてに関係するが、いずれにしても成功の結果を早く出すための早期立ち上げのスピードの評価
    ・企業スタイル、理念との整合性
    ・トップのコミットメントの確認
    ・リーダーシップのある実務レベルの推進者の有無

  • 仕事を?インプット⇒?付加価値⇒?アウトプットに分けると、
    この本は?の方法を示す本。

    1:問題解決には、現状→目標の認識がまず必要。

    目標

    現状

    2:その乖離が問題となりそこに問題解決が必要
    目標
    ↑問題
    現状

    3:問題解決の方法を示すのがこの本
    目標
    ↑問題MECE/ピラミッド構造で分解→ボトルネック←ここにどう対処するのか。
    現状

    あと個人的には時間軸を付け足す必要があると思う。
    目標A→目標A'

    現状B→衰退B'

  • 紹介されているのはMECE、ゼロベース思考、ロジックツリー等の他の本でも書いてある内容が中心でした。

    が、、、これが書かれた時期が1997年。。。この時期だとまだコンサルティングの思考的な本はあまりなかったので、当時の人にとってはとても有益な本だったのでは?と思います。

    仮説を立てて問題に取り組んでいくことの重要性を分かりやすく書いているのが印象的でした。

    この手の代表的な本はとりあえずブックオフで100円で見つけたら買って読んでみることをおすすめします!

  • ゼロベース、ロジックツリー、MECE、仮説思考などマーケティングの考え方の基礎を教えてくれるもの。実際自分の会社・立場であるならばどうなのかを考えながら読まなければ意味がないと思った

  • 解決に向けて、思考をどのようなプロセスで進めて行くのかが書かれている本。事業計画や、簡単な企画書作成にも使えることだと思った。やはり、大事なのは素直にノウハウを実践して検証すること。ショットガン•アプローチを身につけていこうと思った。

  • 比較的初心者向きの思考系テキスト。たまにはこういう本を読み返すのもいい。

  • コンサルって本。
    今では当たり前に聞くゼロベースとか仮説思考とか。今見直すとまたおもしろい。

  • いわゆる外資系コンサルの分析メソッドがコンパクトにまとめられている。事例も豊富でイメージしやすい。ただ、そのぶん理論的な話は若干少ない印象で、バーバラ・ミントの「考える技術・書く技術」のような徹底したシステマティックさはない。ミントを読んでしまうと物足りないが、ロジカルシンキングの最初の一歩としてはちょうどいいと思う。

    (初めてのつもりで読んだのだけど、事例も含めてどうも見覚えがある。どうやら過去に読んだことがある洋なんですが、いったいいつどこで読んだのか全然思い出せません)

    【メモ】
    ゼロベース思考:狭い枠の中で否定的にならない、顧客の価値を考える
    仮説思考:アクションに結びつく結論、結論に導く理由やメカニズム、スピード重視
    MECE:モレなし、ダブリなし、最終的な優先順位
    ロジックツリー:モレ・ダブリチェック、原因・解決策の具体化、因果関係の明示
    ソリューションシステム:課題設定、解決策の仮説、解決策の検証評価、解決策の実施(いずれも総合レベルと個別レベル)

  • ロジカル本=この本 という印象があったため、読んでみた。
    が、
    筆者が言っている、「わかる」から「実行できる」にまで移せるかどうか不明。
    今まで全く論理的に問題を解決しよう!と考えたことない人が読むと新たな発見があると思う。

    結局 MECEってどうやるの? となる気がするけど・・・・

  • ・「ゼロベース」
    ・仮説思考で出した結論に対してSO WHAT?を繰り返す.
    ・思考と情報のパラドックス.
    ・原因追求のロジックツリー.なぜ?を追求していく.具体的な原因に落とし込んでいく.
    ・解決策具体化のロジックツリー.だからどうする?を追求していく.具体的な解決策に落とし込んでいく.
    ・「現象」から「課題」を設定する能力.

  • コンサルタントによる問題解決の理論について書かれた本。ゼロベース思考法や仮説思考等、当たり前のように感じるが、基本中の基本で、その重要性と使い方を改めて教えられた。

    事例が多いので比較的入っていきやすい。

    問題解決の方法としてはどんな業界、職種にも当てはまるものだと思う。

  • もう10年以上にわたり有名な本著。
    ここで書かれた知識がさらに体系化され、今日に至っているような気がする。

    いま読んでも十分参考になる本です。

  • ・ゼロベース思考のポイントは、顧客にとっての価値を考えること
    ・仮説思考のポイントは、アクションにつながる結論・理由を考えること
    ・問題解決のステップは、①課題の設定、②解決仮説の洗出し、③解決仮説の評価(インパクト(いつから、どれだけの期間、どんな効果)、実現性(ヒト・モノ・カネ、リスク))

  • ●未読

  • 【思考編】
    ・ゼロベース思考
    ・仮説思考

    【技術編】
    ・MECE
    ・ロジックツリー

  • 難しかったw

著者プロフィール

(さいとう よしのり)東京学芸大学教職大学院(大学院教育学研究科)教育実践創成講座教授。


「2021年 『道徳教育論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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