問題解決プロフェッショナル「思考と技術」

  • ダイヤモンド社
3.62
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本棚登録 : 2029
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478490228

作品紹介・あらすじ

問題解決の理論をチャートと事例を駆使してわかりやすく説明。あなたの市場価値を高めるための実践的教科書!本書は、問題解決のための2つの思考と2つの技術、そして1つのプロセスが紹介し、ビジネスの現場で使えるよう、問題解決のプロセスを体系化したものである。

感想・レビュー・書評

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  • きっかけ:チームの課題図書として。
    感想:企画の仕事ではかなり活用しやすい。企画以外の仕事であっても「解決したいテーマの設定」「事業全体の理解」さえできていれば活用できそうな感じ。(ただし、把握できる範囲が狭い仕事であればゼロ秒思考くらいにとどめたほうが実用的かも)

    p21
    もし今ビジネス上の課題をなにかしら抱えているとしたら、「この課題を解決するための具体策はある」という前提でゼロベースから考えてみてはいかがだろうか。もちろん、作業に使うエネルギーの量は比較にならないぐらい大きくなる。

    p20
    やはりだめですね、と引き下がることを減らすため
    →なんでゼロベースやるんだっけとなったら

    p24-27
    ゼロベース思考で成功した企業の例
    →ゼロベースって何だっけと思ったら
    →企業が成功できるためのポイント

    p36
    市場規模の推定を出している事例
    →スゴイ
    →世帯数とかは頭にないといけない

    p124,144
    ▽課題の設定(so what、ベンチマーク、3C)
    ▽解決策の仮説
    ▽解決策の検証・評価

    p161(図4-4,4-5も納得)
          市場、顧客 new
           ↑
          ← → 商品new
         △ ↓

    p162
    3C+1C
    旧勢力、旧商品では必須のフレームワーク
          顧客
        流通チャネル
       自社     競合(すべて洗い出すvs労力)


    p157 人に伝えるにはグラフのほうがわかりやすい
    ①瞬時にみただけで誰にでも内容を伝えやすい
    ②表よりも精度の高い状況把握ができ理解のスピードが速い
    ③視覚的にインパクトが強く記憶に残りやすい
    → 直近の仕事でもグラフにしたら自分も課題がわかりやすく、また上司にもすぐ理解してくれたケースがあり、威力を感じた。元データをそろえ、基本のデータ加工(ピポットテーブルやVLOOKUPなど)が頭に入ってさえいればあまり手間もかけずにグラフ化できそう。

  • 1.最近コンサルの友達と飲みに行ったところ、話が面白かったので、そんな業界の人達がどのように現実の課題と向き合っているのか知りたくて購入しました。

    2.この本は、問題解決するための手法を提示しています。思考、技術、プロセスの3つが大きな括りとなっており、思考では、ゼロベースと仮説の2つです。そして、技術では、MECEとロジックツリーです。最後に、ソリューションシステムです。
    この本で最も重要とする点は、「自分に合った枠組みを創り出す問題解決のスキルが重要」とする点です。つまり、自分自身でフレームワークを使いこなせるようにならなくてはいけません。そのため、失敗しても良いので、日頃から使い込んでいき、自分のやり方を確立していく必要があります。演習問題が含まれているので、本でやり方を見てから、演習を解いていくことを繰り返していくことが、1番効果的なこの本の使い方だと思います。

    3.個人的に心に残ったところは、「情報のパラドックス」です。情報量が多くなると、思考しなくなるということが人間の性質と述べており、自分を見つめ直すと当てはまるシーンが多かったです。ですので、自分の場合はあえて情報量(指標としたいもの)を制限し、その中で答えを見つける方式に切り替え、思考力を鍛えていきたいです。
    また、このシリーズは自分には難しいため、ちゃんと理解し、演習もスラスラ解けるようになるのは時間が必要だと思いました。

  • 問題解決フレームワークの名著と呼ばれるような本。

    メモ
    ・ゼロベース思考 自社目線から離れ顧客価値を考える
    ・仮説思考 結論、理由の仮説を作る。スピードを重視
    ・MECE もれなくだぶりなく
    ・ロジックツリー 広がりと深さを考える 
    ・ソリューションシステム
      課題の設定、解決策仮説、解決策検証評価、実施

    ・主要課題の背後のメカニズムを考察する。
    →分解して考えてみる
    ・解決策構築は個別策はコントロール可能なものか?総合解決策は全体の資源配分を考えているか

    ・チャートやグラフで経営を考える癖をつける

  • 必要に迫られ再読
    読んだからすぐ実践できるわけではないが類書に比べて必要十分感がすごい名著

  • 仮設思考・ロジックツリーなど
    考え方とフレームワークを体系的にインプットできる。

    ちまたの
    フレームワークの紹介本よりも
    内容が掘り下げられており、具体的。

    大量のフレームワークを知るよるも
    まずはこの本で扱っている思考法を
    しっかりと身につけるのが一番。

  • 実に参考になります。特に、何が何でも仮説を立てて実行する。走りながら考える。40-60ルール(40考えて60を得る)を念頭に走り続ける。

    そしてゼロベース思考が大事。

    実行に向けて、ロジックツリーとMECE。フレッシュローテーション。

  • えーっと、走り読みしちゃったので何ともですが・・・、ひとつだけ思ったのは、この本に書いてあることを「文字通り」やろうとするのはたぶん間違いだということ。奥にあるものを理解したうえで使いこなさないとね。

  • ここ数日、ロジカル・シンキングに関するビジネス書を読み漁っている。これまで読んだ中では一番、読み易く、理解し易い。

    思考方法と技術、プロセスの3柱で、ゼロベース思考、仮説思考、MECE、ロジックツリー、ソリューション・システムを詳しく解説。具体的な事例や演習問題もあり、理解し易い構成になっている。

    1998年が第1刷で、手元にある2009年版は第33刷というから、長年にわたり読み継がれてきた良書であることが解る。

    知識を得たので、実践により自分のモノにせねば。

  • ■学んだこと
    思考編
    ・ゼロベース思考
    ① 既成の枠を取り外し、自分の狭い視野の中で、否定に走らない。
    ② 成功するためには「この課題を解決するために具体策はある」という前提を持つ。
    ③ 顧客にとっての価値を考える。成功者は開発者、生産者であると同時に非常に考え抜いたユーザーでもある。
    ・仮説思考
    ① アクションにすぐ結び付けられるように、常にその時点で結論を持つ。
    ② 「ベスト」よりも「ベター」を意識して実行する。走りながら試行錯誤を行い、最終的にベストに近づける。(情報収集に力を入れすぎない。)
    ③ 結論から考えればその背景を必然的に考えるので、解明する中で軌道修正をしていけば良い。
    技術編
    ・MECE
    ① 無駄な時間や手間を省くため、モレによって的を外していないか。ダブりによって効率を阻害していないかをチェックする。
    ② MECEで課題を捉え、最後に優先順位をつける。あくまでも、MECEは手段であって、目的ではない。
    ③ フレームワークの活用(ex,3C,4P,事業ポートフォリオ)
    ・ロジックツリー
    ① 因果関係を明らかにし、本質的な原因を追及する。
    ② すぐにアクションに結びつくような具体的な解決策に落とし込める。
    ③ 各レベルをできるだけMECEにし、ツリーの右側に行くにつれて具体的な原因や解決策になっているツリーを作成する。
    ④ フレームワークの活用(ex,ユーザリティ分析  現象と原因を因果関係に整理する。根本的な原因が改善されないと無駄が起きる。)
    プロセス編
    ・ビジネスにおいて重要なことは「わかること」を「できること」に移行させること。それには人の「ヤル気」が不可欠である。
    ・課題の適切な設定
    ① 問題認識が曖昧だと、見落とす所が出て、失敗、または後悔する事態になる。
    ② 比較を用いて主要課題を設定し、個別課題の設定で背後のメカニズムを考察する。
    ・解決策の仮説を立てる
    ① 個別課題を具体的に出していれば、アイデアが出ないということがない。
    ② 総合解決策は個別解決策を経営資源からチェックし、整合性をとること。
    ・解決策を検証・評価する
    ① 個別解決策はファクト・ベースで作成する。それによって、総合解決策の評価を行う。

  • 結果的に、一年がかりで読んで、自分なりにノートにまとめるのに更に1ヶ月くらいかかりました。
    現時点で、長いおつき合いの一冊です。
    そこまでしても読みたくて、理解したかった本です。

    これは使えるノウハウです。
    ゼロベース思考、仮説思考、MECE、ロジックツリー、コーザリティ分析、ソリューション・システムなど、学び直すのに役立ちました。

    ゼロベース思考で、相手にとっての価値をとことん考え、
    仮説思考で、アクションに結びつく結論を常に持つ。
    コーザリティ分析で、因果関係を考え抜く。

    週明けから、業務で活用してみます。

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著者プロフィール

(さいとう よしのり)東京学芸大学教職大学院(大学院教育学研究科)教育実践創成講座教授。


「2021年 『道徳教育論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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