考える力をつけるための「読む」技術―情報の解読と解釈

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 80
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478490303

作品紹介・あらすじ

読めなければ、「考える技術」は身につかない。知的活動を支える理解力・解釈力を鍛える本。

感想・レビュー・書評

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  • 読むこととは何らかの事柄に意味を与える行為だと言うことができる。そこからすると情報豊かにするには3つのやり方がある。
    1つはデータの量を増大させたり質を高めたりすることによりデータそのものを豊かにする。
    2つ目はデータを多角的に捉え多様に見つけることによりより豊かな情報として読む。つまり読むことにより同じデータからでもより情報得ることが可能である。この点が非常に重要である。
    3つめはこの2つの方法を組み合わせることである。ABS 21ページ


    本文のキーワードを太線にするなどの配慮をしていない場合は図があるとそれが強調したいことだと考えられる。また作者がどういう立場で図を描いたかわかる。作者がなぜこういった地の文に行のような図をつけたのかその意図を推測することが非常に重要となるABS 37ページ


    図や表が整然としたものとなるには情報を削り落とすことが必要である。すなわち図表の情報は多くの情報が削られて後に残されたものである。多くの情報を入れれば入れるほど図表は見にくくなる図表と地の文の関係には3つのパターンがある
    1図や表があるために地の文がなくなる
    2図や表を文章で解説する
    3図表と文章の両方によって議論を豊かにあるいはわかりやすくしようとしている46ページABS


    グラフを読み解く際にはY軸の数値に着目して作者の意図を掴むことが重要ABS 55ページ


    統計資料の内容確認する
    1何を対象としているのか
    2どのような方法によってデータが集められたか
    3どういう質問がどのような仕方でなされたか
    4いつどこで調査が行われた
    特に3が重要である 例。失業者と言うキーワード同じ歳の統計調査で数が全く変化する質問の仕方が違うことによってこうした数の変化が生じているABS 63ページ


    新聞記事は多くが記者が書いたものとは限らない1ニュースリリース:企業等での新製品発表などニュースを広報担当者が作って各新聞通信社に配るもの
    2:通信社の配信ニュース ABS 91ページ


    新聞を読むときの注意点
    1何を重要として取り上げるか
    2それをどの欄で取り上げるか
    3それをどの程度どのくらいの分量で扱うか
    4内容をどのように取り上げるか 賛成か反対か
    5どんな表現を使うか例。生産量は2トンであった、生産量は2トンを突破、生産量は2トンを達成成ABS 97から98ページ

    専門分野の本を読むまるっきり知らない分野に入っていく時は大学生向けの教科書を読む大学学部レベルの基礎知識と常識さらに専門用語を身に付けることができるから筆者は放送大学のテキストを使っているらしいABS 115ページから116


    年表を読む
    年表に示された歴史的出来事はストーリーの断片として関係づけられ配置されている。年表を通じて他人の歴史観によって構成されたストーリーを読んでいる。逆に言えば最初にある歴史家に基づいた的なストーリーがなければ歴史的事件を整合的に選び出すことができない。何を選び何をつけるかそれを決めるのがストーリーとしての編集と言うことになるABS 188ページ


    当時の年表を見ればそこで取り上げられている歴史的事象の扱いが、現在の感覚とだいぶ違うものであることがわかるだろう。188ページ

  • おすすめ資料 第83回読む力、学ぶ力(2009.2.20)
     
    日本においては「読み書き算盤」ができる人がほとんどです。
    「読み書き算盤」とは少し古い表現ですが、「リテラシー」と言い換え、基本的な読み書き能力のことを指すことがあります。
    コンピュータの普及に伴い、学生や社会人に求められるリテラシーは変容してきました。

    本書では、リテラシーの中でも特に「読む」力に焦点をあてています。
    情報は多様な姿で私たちの前に現れます。
    本書に現れる情報は、図表、統計、新聞、専門分野の本、百科事典、年表、ウェブサイト、学問と理論の8つの形をとっています。
    コンピュータの登場で膨大な量の情報を集積し、計算処理し、発信することができるようになった現代、それらの情報を適切に読み解く能力を磨かなければ、情報の洪水の中で溺れてしまいかねません。
    もっと恐ろしいのは、コンピュータによって情報の処理だけでなく入手も簡単になったために、よく吟味せずに目の前の情報を正しいものとして流用してしまったり、唯一の正解として信じ込んでしまうことです。

    それぞれの情報には「読み方」があります。
    図表や統計、年表なら、データ選択や配列の陰に作成者の意図が隠れています。
    新聞も、客観的な事実のみを述べているとは限りません。
    ある分野の基本事項を抑えるには、まず百科事典に当たるのが早道ですが、事典ごとに編集方針があり、特徴を踏まえて読むのが賢い利用法です。
    さらにある専門分野について深く知ろうとするなら、大学学部レベルの学習者を想定して書かれた教科書にあたると、次のステップへ進みやすくなります。
    ウェブサイトの情報を利用する際には、その情報の鮮度(いつ公開されたデータか)と出典の確かさ(サイト運営者は誰か)に注意して読む必要があります。

    こうした読み方の「技術」を指南してくれるのが本書です。
    読む技術が身につくと、自然と書くこと、考えることにも発展していくケースも例としてあがっています。
    自分ではできると思っていた「読み書き算盤」、実は穴だらけかもしれません。
    より高度な「リテラシー」を目指して、読む技術をブラッシュアップしましょう。

  • 深く読むためのレクチャー本。大学の初期に読んでおけば効果的な感じがする。学生向け図書であり、筆者のユニークな思考も面白みがある内容。

  • 資料本。
    考える技術って、考えさせる技術ではなさそう。
    私は寧ろ、考え過ぎる人だと思われるので、私自身には不要で、物事を考えない人にいかに考えさせるかを知りたかったよ。

  • 「読む」という行為について、深く考えたことはありますか?

    誰かが何らかの意図をもって何かを記したものを「読む」。

    情報が溢れる昨今、改めて「読む」ことの大切さを認識できる本です。

    読むことがさらに楽しくなる一冊。

  • さまざまな文章の読み方が書かれていた。
    内容は良くわからなかった。

  • どんなに知的な仕事をしていても、自分の読解力や文章作成力、コミュニケーション力には不安を抱くこともあるのではないか?

    本書では、さまざまなリテラシーが必要とされる中で、極めて重要なことを示唆してくれる。

    知的活動の3つの探求力
    フィールドワーク力(人との対話による現地現場の探求)
    ライブラリーワーク力(検索力)
    ラボタリワーク力(思考実験シミュレーションなど限定条件下における探求力)

  • 情報、専門書、年表、Web、学問、理論書などを読むときの心得が書かれている。
    新書、文庫を片っ端から読めば教養は相当養われると考える。
    勉強になる。

  • お、100冊め。研究会の参考図書。読みやすいし分かり易い。

  • より確からしい知を求めるための本。社会調査法の指導書。web、新聞など様々なリファレンスの中における、『読む』醍醐味を教えてくれる。

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