- Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478502464
感想・レビュー・書評
-
ポストモダン・マーケティング―「顧客志向」は捨ててしまえ!
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
従来のモダン・マーケティングは「顧客志向を突き詰めるが故に、賢い顧客の要求はエスカレートし続け、企業は永遠に顧客に翻弄されざるを得ない」ーそうした現状を打破するために、「顧客への製品の供給を制限し、大風呂敷を広げ、限定や秘密のオーラで包み込み、圧倒的なエンターテイメントを供給する」という必要性を説いた異色のマーケティング本。
内容の面白さもありながら、本書の特徴はビジネス書とは思えないくらいのブラックユーモアに溢れたその語り口と、上述の新たな手法-本書ではトリック・限定・増幅・秘密・エンターテイメントの5項目から成り、総称してマーケティーズと呼称される-の題材は、普通の企業だけではなく、アーティスト(マドンナ)、小説(ハリーポッター)、現代美術(デミアン・ハースト)まで幅広い点で、圧倒的な異色度を誇っている。
マーケティング論で言えば、かなりの応用編なので、ベースとなるモダン・マーケティングの理論をある程度押さえて上で読むと、マーケティングの視野は広がると思う。本当にこの手法を利用する企業がどれだけいるかは別として。 -
ハリーポッターの事例が興味深かった。でもこの方法論は長期的な企業の存続より、短期的な売り上げ効果や、ブランディングには役に立ちそうです。
-
楽しいマーケティングの本です。コトラーを理解してから読むのがお薦めです!
-
p41
1.顧客は多くの場合、自分たちが何を欲しているのかしらない。2. 顧客が常に正しいわけではない。
p220
TEASE : Trickery, Exclusivity, Amplification, Secrecy, Entertainiment -
【分類番号】12-17
【保管場所】本社工場 -
行き過ぎた顧客主義はいかがな物かと言う本。まとまっていないので他のマーケティングの本に比べ、わかりずらい印象を受ける。筆者の言い分も一理あるのではないのでかと思った。
-
顧客志向に背を向ける考え方もひとつありですね。
最初のほうで、
「誰もが例外なく顧客第一主義を主張し顧客を甘やかすことでは
一致団結している世界で、競合優位をどうやって達成すること
ができるでしょうか。そしてもっと重要なことは、それをどう
やって維持することができるのでしょうか?」
とぶちあげ、
「今のマーケティングは顧客志向になりすぎていて、あまりに
消費者に近づきすぎて、まるで監視しているかのようです。」
と問題提起。そして、従来の顧客志向型のマーケティングと
一線を画す手法について、さまざまな事例を用いて解説。
ベネトンやリーバイスの広告手法、ハリーポッターシリーズの
販促展開、マドンナをCEOに見立てたマーケティング戦略など、
分厚くて眠たくなるときがあってもいろいろと参考になる一冊。
うちの業界では使いづらいとも思いつつ、今の顧客志向を
考えるには十分。
ほかの業界の方には、かなり役に立つんじゃないかな。
-
【読む目的】
顧客志向を捨てるマーケティングとは何か?
【読んだ感想】
ひたすら顧客に合わせるだけの顧客第一主義ではダメだということを学びました。
見出しを読んでいるだけでは概要を把握することが出来ず分かりにくい本です。マーケティングを学ぶ場合の最初の本としては向きません。