なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方

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  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478600535

感想・レビュー・書評

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  • 藤沢数希著「なぜ投資のプロはサルに負けるのか?」ダイヤモンド社(20006)

    *JRAはその馬にいくらかけられているかを見てからオッズを決める≪後出しじゃんけん≫方式であるため彼らは絶対に損をすることはありません。しかも丁半博打のテラ銭が実質5%なのに、その5倍の25%も強欲にもっていっているというのが現在のJRAです。
    *一方で宝くじの還元率は、無慈悲なJRAが開催する競馬より断然悪くて40-50%です。つまり、宝くじを買う方からすれば期待値ではかけた金額の半分も戻ってこないのです。
    *生命保険では、保険会社がひとの死ぬ確率を過去のデータなどから統計的に推定して、保険会社のもうけを引いたあとに、運悪く脂肪した人に一定の保険金が支払われるようになっています。よって、生命保険の商品としての良し悪しといのは、いくらのお金を集めて、そのうち保険金としていくら支払われる見込みなのか、つまり還元率がわかれば判断できます。この数字さえわかれば保険会社がどれだけ保険加入者からぶんどっているかが一目瞭然だからです。ところが、生命保険のパンフレットには、商品の良し悪しを一目で判断できるこの還元率がどこにも記載されていません。むしろ最大の努力で隠しています。真だときに保険が支払われる死亡保険のように単純な仕組みでは、毎月の保険料と脂肪した場合の保険金を保険会社各社の商品別に比較すれば、どこの会社がどれだけふんだくっているか一目瞭然になります。しかし、それでは商売ができないので、保険会社は複雑な商品設計にして簡単には他社の商品とは比較出来ないように工夫をしています。保険商品の設計では、加入者が不利な取引をしていることに気付かせないようにどうデザインするかが勝負、そんな世界が従来の一般的な生命保険業界です。
    *市場原理を18世紀のアダムスミスは『神の見えざる手』と表現しました。人々が自らの利益のために自由な市場の中で競争すれば、結果的に社会全体が豊かになっていくという考え方の正しさは、今も全く変わっていません。市場原理は、全員に競争をしいる弱肉強食的な面もありますが、結果的にはひとにとって持っても優しい仕組みです。なぜならば市場元気のもとでの競争というのは『他者に必要なものを提供して、どれだけ他者を幸せにできるか』という競争だからです。
    *市場インデックスどおりのパフォーマンスをあげるにはインデックスとそっくりに証券を保有するインデックスファンドという金融商品を購入すれば誰でも簡単にできます。現代ポートフォリオ理論によれば最も効率的な投資法というのは、インデックスファンドをなるべく安い手数料と運用報酬で購入してあとは何もしないで寝ればいいということだったのです。理由は1つに、市場はかなり効率的、2つにインデックスファンドの手数料や信託報酬などのコストはアクティブファンドに比べて安い。3つに買って後はほおっておけばよいので自分の時間をつかわずにすむ。
    *ファイナンスの教授はいつも学生に次のような質問をされることを極度に恐れているのです。『先生はそんなに金融や経済の「ことを良く知っているのにどうしてお金持ちでないのですか?」 お金の専門家が実は貧乏というのは、ナンパセミナーの講師が実際には小心者で女の子に声をかける事ができないようなものだからです。効率的市場仮説が正しいとするならば自分たち学者よりはるかにお金持ちになったウォール街のトレーダーは決して自分達よりより頭がよかったのではなく、たまたま運が良かったからにほかならないのです。

  • 難解な金融やファイナンス、投資の話を平易でわかりやすい言葉で、端的に説明できる筆者の文章力はさすがだと感じた。

  • 投資というキーワードに対してまず読むことをオススメする本。

    個人のレベルでは投資に対する姿勢、もう少し大きなくくりで言えば金融業界周辺のお金の流れ方を学べる。
    日本で普通に学校で過ごしてきてもこういうお金に関する知識は誰も教えてくれないのが現実だと思うので、基礎の部分を理解するためにはとてもいい本だと思う。
    この本に書かれている内容が自分の身体の一部になるまで定期的に読み返して、自分が取ってるお金に関する行動が果たして良いことなのかどうか、を振り返るといいのでは。

    ざっとキーワードを抜き出してみるだけで下記のような内容が書かれている。
    クレジットカードの金融的な意味
    生命保険の意味
    ローンで家を買うということ
    リスクとリターンの意味するところ
    競馬・宝くじの残酷な現実
    株式・債券・投資信託の仕組み
    金利の考え方
    市場原理の意味するところ
    現代ポートフォリオ理論

    「ファイナンシャル・インテリジェンス」という言葉を用いているけれど、誰でも直面する問題に対し、どのような知識を持っている必要があるか、その考え方もわかりやすい言葉で説明してくれる。まぁ少しだけ皮肉が入っていたりする部分があるので、そういうところに鼻に触る人もいるだろうけど笑

    個人的にはアクティブ型投信とインデックス型投信で、市場の効率性を維持するためには例えコストが高くてもアクティブ型投信も必要である、という部分。まだまだインデックス型投信は少数派だけどメジャーになり、やがて支配的になったらなったでアクティブ型投信の方が有利になる場合もあると述べていたところは参考になった。

    様々なことに対するメリット・デメリットをきちんと裏付け込みで述べてくれているので、疑わしい部分は少ない。
    それでも言及しきれてない部分にまだまだ重要なことがあったりするだろうとは思うけど、この本を出発点として徐々に知識を深めていけばいいと思う。

  • 投資家になるための入門書。藤沢さんの本は解説が丁寧かつ深い。

  • 売却済

  • 株式は売り手と買い手がいて売買が成立します。
    ということは片側は「高い」と判断している時、もう片側は「安い」と判断していることになります。
    そして、それぞれ自分の判断が「正しい」と信じております。

    ではなぜ、自分の判断‘だけ’正しいと思うのか?

    それは多くの人々がもつ「オーバー・コンフィデンス・バイアス」と呼ばれる「自分は平均的な人々より少しだけ有能だ」という思い込みの心理作用に因るものだそうです。
    人は知らず知らずのうちに自分の考えを正当化する情報‘のみ’に目を向け、否定的な、自身にとって不利な情報は見て見ぬふりをしてしまう傾向があります。
    これを繰り返すと自身の有能感がどんどん高まっていってしまいます・・・・

    あー耳が痛い!


    本書の結論として、同一期間において個人のパフォーマンスが日経平均のパフォーマンスを大きく乖離することはない。
    (少数銘柄で乖離する場合のリスクとリターンは同じ)
    よって、(買うんだったら)日経平均に連動したインデックスファンドを買うべし。

    ここで重要なのは「日経平均が上がってれば、別にどの銘柄を買っていてもだいたいが上がってる」ということで、逆もまた然り。
    自分‘だけ’が儲かるってのは滅多にないといことです。
    トホホ。


    ちなみ本日の上場TPX 781円

  • 金融の基礎的なことにも触れてて勉強にもなる。

  • 投資について考えを深めることが出来た。
    インデックスファンドに投資をしていきたい。

  • 投資はするなという本

  • 個人的には橘玲氏の「お金持ちになれる黄金の羽の拾い方」以来のヒット。かぶる部分もあるけど、正解が同じなのだから仕方ない事なのかもしれない。ソフトな読み口の中に少しの毒を含み、テンポよく読み終えた。

    投資はしないほうがいい、と論じつつ読み終えた後にはすっかり前向きに投資を考えさせているあたりが恐ろしいw

    良い本だと思う。

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著者プロフィール

金融日記管理人。恋愛工学メルマガ発行。

「2017年 『ぼくは愛を証明しようと思う。(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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