株で富を築くバフェットの法則: 全米NO.1資産家の投資戦略

  • ダイヤモンド社
3.28
  • (5)
  • (1)
  • (29)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 132
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478630532

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 今まで、テクニカル分析のみ考えていたが、ファンダメンタル投資の重要性を教えてくれた。何回も読み直して、勉強したいと思った。

  • はじめのあたりはバフェットの会社についてばかり、なおかつ会社名が飛び交い過ぎて正直内容が入ってこない。同じ洋書のスティーブジョブス驚異のプレゼンはわかりやすくまとまっており、こちらが欲しい情報を実例をあげて分析・解析し説明していた。この本もそう期待していた分残念。少なくとも1章はそういう印象を受けた。証券会社に働いている、会社の買収を仕事にしていない趣味で株をしている一般の投資家には、1章は飛ばしても良いだろう。
    2章は一変して良かった。バフェットの投資哲学の影響を与えた2人の考えを述べている。グレアムさんは株価というものは変動するもので予測出来ないもであるが、ある程度分析すれば可能だと言っている。利益を得ようとせず、損しないように、安全でなおかつ不当に株価の低い株を探せ。フィッシャーさんは、株で利益を得る方法は数年間にわたって平均を超えて成長する可能性を持った企業、そのためには研究開発・販売システムが重要、また不況に打ち勝つためには利益率の高い企業、そのためには経費・生産管理がポイント。また経営陣の査定も重要であるとしている。数字と人的要素を考慮し、合理的結果を出したならそれが他人と違っていても正解などだ。
    3章は相場について。株の売買において市場の相場は関係ない。株価は本来あるべき価値よりも、むしろ投資家投機家の恐怖や期待といった心情によってうごく。しかし結局はその企業のファンダメンタルに元ずいた真価になる。
    4章は永久所有株について。経営者がしっかりしており、留保利益をどう活用するか、より合理的に投資できるかを判断。また経費削減につとめ利益率を上げる努力を当然のようにする企業。価格と価値は必ずしも同値ではない。むしろ全く違うもの。
    5.6章は特に読まんでもイイです。

    総括として、物事の根本について突き詰めて考えとうす事の重要さの再確認が出来た。それによって新たに見えてくるものがある。この本では投資と投機の違いなどについて事細かに検証されている。これは著マイケルサンデルの「これからの正義について」を読んで感じた事でもある。また投資をするという事は将来有望な企業を見つけ、頑張って下さいと言ってお金を渡す事である。費用対効果を考えて行動しようという気持ちにさせられた。こういう考えはなんとなく物理にも近い感じがする。自ずと有望企業のあり方や、スタンスについて述べなければならない。株をするしないは関係なく、民間企業で働く者には大変為になるのではないかと感じた。そして何かの道でずば抜けた人というのは、努力もさることながら、考え方が凄い。物事の分析、思考の連続。エジソンの「他人事よりも一つの事に長い時間携わってきただけです」という言葉がよくわかる。金持ちお父さん貧乏お父さんの影響でこの本を読みましたが、期待以上の内容でした。まさにこの本の価値を評価した場合、定価に対する将来のキャッシュフローを考えると、バフェットさんもこの本に投資するのではないでしょうか。

三原淳雄の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×