ピ-タ-・リンチの株で勝つ: アマの知恵でプロを出し抜け

  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478630709

作品紹介・あらすじ

伝説のファンドマネジャーが語る株式投資の極意。

感想・レビュー・書評

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    マゼラン・ファンドのマネージャーだったピーター・リンチによる株式投資についての本。
    インデックス・ファンドに勝った男。

    個人投資家として、そして個別株に投資をする者にとって、勇気をもらえる本ではないだろうか。

    内容は少し古い部分もあるが、本質は変わらない。

    過去の具体例が盛りだくさんであり、素晴らしい投資成果を見ることが出来る。同時に、投資に向かう動機について、行動と思考も併せて教えてくれる。

    スマホを使い、ものの数秒で株の売買が可能で、あらゆる情報がネットを介して手に入る時代。
    情報は曖昧さを含んでいるにも関わらず、多数の投資家を巻き込んでいく。そして新鮮さだけで売買され、市場は瞬時に反応を見せては、引いてゆく。ほんの一日で大きな賭け事が行われている。これではいつか破産する。
    瞬時に手垢だらけになり、新鮮さを失った情報でも、本来の価値は光っている。そこに気付いている者は少ない。

    地道に目立たないお宝を探すこと。財務諸表をチェックし、ライバル会社がどこか調べ、ストーリーを描き、自分がその会社の株を買った時の理由を忘れないこと。

    数年に一度の暴落に感情を巻き込まれずに、理性的に大衆とは逆の道を行くこと。すなわち多くの投資家がピンチと感じる時、それをチャンスと捉える強靭な精神力を持つということだ。
    これは簡単ではない。すごく難しいことは投資家なら誰でも身をもって知っていることだろう。

    私はファンダメンタル分析によって動機付けされた投資を支持する。テクニカルを完全に否定はしないが、ほんのオマケ程度であてにはしない。

    繰り返し読むべき本。

    読了。 

  • 株式投資。個別株。
    ファンダメンタルズ分析と長期投資。
    かなり濃密なファンダメンタルズ分析のススメ。
    苦手な分野なのでなかなか難しかったが、著者の経験したエピソードが面白く、意外と読みやすかった。
    テクニカル分析派の自分としても、参考にしたいと思う内容ばかり。
    ファンダメンタルズ分析に限らず、投資家としての心構え、損小利大の考え方に関しても勉強になる。

  • 身の回りからヒントを得る。
    新しいものにはチャレンジしてみよう。

  • マゼランファンドを率いた伝説の投資家、ピーター・リンチが書いた株式投資の解説本。成長株、安定株など株式を6種類に分けてそれぞれの考え方を説明しているので、全体的に広く薄く書かれている印象。投資の初心者にはオススメ。

  • 心理学と歴史に学ぶ株式投資

    のらり、くらりと10年ほど株式投資をしていましたが、この度一念発起して真剣に勉強するため手に取りました。
    今まで、市場を機関投資家と個人投資家に分けて考えたことがなかったため、とても参考になりました。
    著者曰く、利益が大事で、既に利益が出始めてから買っても遅くないと書かれております。持株を改めて精査すると、利益の出ていない会社に博打のように掛けてしまっていることに気付かされました。
    二分間のストーリーは、売る時のタイミングを図る良いヒントになると思います。
    会社も人も成長性や外向性、誠実性と見るところは同じなんだなと感じました。
    米国株について書かれているので、日本株には当てはまらないことや、古い情報もある事を踏まえて読むと良いと思います。

  • 超メジャーな株取引の教科書のような本と言う認識だったけど自分にとっては初めて知る手法や考え方も紹介されており新鮮だった。
    ただ外国人特有の、比喩を交えたクソつまらなくて分かり難いジョークには辟易。
    原文で読むとまた印象が違ってくるのだろうか。

  • 株長期保有派のための
    正統的ガイドブック。

    株は長期で持てば
    その恩恵に預かれる。

    身近な気づきから
    株を持つ会社を決めよ。

    株価の上下に一喜一憂するな。

    ファンダメンタルズを中心とした
    長期株保有を目指す投資家のための
    正論で正統派の一冊だ。

    株を買うということは
    もちろんお金を儲けるということが
    第一義ではあるが
    その会社を応援するという
    側面は見逃してはならない。
    応援したい会社かどうか
    それを見極める視点を教えてくれる。

    テンバガー(10倍上がる株)を見つけるには
    まず株が次の6つのカテゴリーの
    どこに属するかを調べるべきだという。
    〇低成長株
    〇優良株
    〇急成長株
    〇市況関連株
    〇業績回復株
    〇資産株

    そして、その中で
    以下の条件を満たす株を買うべきだという。
    〇面白味のない、または馬鹿げている社名
    〇変わり映えのしない業容
    〇感心しない業種
    〇分離独立した会社
    〇機関投資家が保有せず、アナリストがフォローしない会社
    〇悪い噂の出ている会社
    〇気の滅入る会社
    〇無成長産業であること
    〇ニッチ産業であること
    〇買い続けなければならない商品
    〇テクノロジーを使う側であること
    〇インサイダーたちが買う株
    〇自社株買い戻し

    こうして会社を選んだら
    その会社を調べる。
    事実を知る。

    そして、ストーリーを描く。
    なぜその会社の株を持つのか
    それが明快であることが重要だ。

    もちろん
    PER
    機関投資家の持ち株比率
    インサイダーが買っているか
    今までの最高利益と、その理由、安定性
    財務の健全性
    流動資産比率
    はチェックしたい。

    こうして持ったなら
    一喜一憂せずに
    ストーリーが変わらない限り
    持ち続ける。

    デイトレードとまるで反対の
    正統的な株式投資の本だ。
    アマチュアリズムで
    勝負しようとするところが
    好感を持てる。

  • ピーター・リンチのイメージと言うとPEGレシオに代表されるような
    成長株、10倍株でしょうか?
    でも実際に読んでみるとそんな成長株もポートフォリオの中の
    ほんの一部なのだと言うのがわかる。
    例えば投資経験について一般の個人投資家が
    ピーター・リンチに勝るというのは所詮、無理な話であり
    この本のいたるところにちりばめられたアドバイスは
    実際の経験からの助言だから誰にでもとても参考になるのではないでしょうか?
    第15章の箇条書きされた「最終チェックリスト」は
    コピーして張り付けるなり
    初心者ならばノートに書き写すなりした方がいい。
    リンチの定性分析の極意がここにある。

  •  かの有名なマゼラン・ファンドのマネージャーを務めていたピーター・リンチの著書です。とりあえず、笑える。ユーモアたっぷりのおじさんです。
     しかも、リンチがどのようにして銘柄を選択したか、あるいは、リンチはどのような失敗を犯したのか、ってなことを気さくに分かりやすく説明してくれています。これも入門書としては良いと思います。

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