- 本 ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478630754
感想・レビュー・書評
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えらく遠回りをしてきたことについての反省。株の神様は「客観的」な確率論からなるコンピュータを使った投資手法を駆使していた訳ではなく、主観的に企業を読み込み投資していたことが分かった。
■バフェットの原則
企業に関する原則
・その事業は簡明でわかりやすいか
・安定した業績を続けているか
・長期的な明るい展望があるか
(コモディティ、フランチャイズ見極め)
経営に関する原則
・合理性を尊重する経営者であるか
余剰資金の分配は正しいか
・株主に対して公平で誠実か
・横並びの圧力に屈しないか
財務に関する原則
・一株あたり利益ではなく、株主資本利益率を重視する。
・オーナー収益(純利益+減価償却費ー今後の設備投資額ー今後の
必要な運転資金を計算する。
・売上利益率の高い企業を探す
・留保資産の1ドルについて、少なくとも1ドル分の割合で株価に反映していることを確認する。
マーケットに関する原則
・企業の真の価値を決定する
・企業の価値に対して大幅に割安な価格で買えるか
■フォーカス投資のゴールデン・ルール
・強力な経営者が率いる優れた企業に投資を集中せよ。
・自分が本当に理解できる数の企業に限定せよ。10社が適切。10社以上は問題が生じる。
・よいと思う企業の中でも、もっともよいと思う企業を厳選し、そこに投資の大部分を集中せよ。
・長期的に、短くても5年から10年で考えよ。
・様々な変動はつきものである。かまわず進め。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
バフェットの投資の方法について紹介した本。2001年。2008年のForbesお金持ちランキングで、世界的な株安にもかかわらず1位になった(ビルゲイツは3位)。わかりやすいビジネスを行い、優れた経営者を持ち、財務体質が健全で、将来的にも安定的である会社に投資するようだ。投資するまでの調査が非常に深く、一度投資したら最低でも20、30年は保有し、できれば永遠に持ち続けるのがよい、と説いている。デイトレードよりも確実に効率的ということも証明されているが、今日の株式市場でこの手法をやることは行動心理学の点で、難しいのか。