- Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478750070
感想・レビュー・書評
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アイデアの基本は「ずらす」「つなげる」
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空欄を埋めよでアイデアは噴出する。
○○ボックス。
アイデアは、y=f(x)。まず、fを見つけるコツをつかむこと。ずらす、つなげる。
x=エンピツ、f=消しゴムy=消しゴム付きエンピツ。
身体経験を中心にとらえて発想する。上達に必要なのは、「型」を身体感覚として蓄積すること。
経験の「暗黙知」を「形式知」化させる。
5や10を見ただけでは分からないものでも、1000以上を見れば感覚として内在化される。
fを捉えること=時代における共通認識を見つけること。 -
【読む目的】
仕事に役立てるための独創性のあるアイデアをたくさん出す方法を知りたい
【読んだ感想】
アイデアを出すための基本的な考え方、具体的な発想法がたくさん書いてあるので、とても参考になります。
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具体例を示して、さまざまな商品やサービスのアイディアを説明しており、とても面白い本です。
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大ベストセラー『声に出して読みたい日本語』以来、ハイペースで著書を出しつづけている齋藤孝が出した「アイデア本」。
「どうせやっつけ仕事だろう」とタカをくくって読んだのだが、意外にもなかなかの良書であった。
アイデア本の多くが過去の類書のパクリで成り立っているのに対し、本書は著者の独創による指摘が多く、その一点だけでも貴重だ。
思わず膝を打つ記述も多い。たとえば――。
《一般に「アイデア」というと、独創性が重要と思われがちだ。しかし、それが発案者個人の感覚だけに頼ったものになると、唯我独尊に陥りやすい。いいアイデアを生むためには、まず平均的な感覚を意識し、その延長線上で考えるというプロセスが重要なのである。》
言われてみればそのとおりだ。独創的すぎる発想から生まれた商品や作品は大衆の感覚から遊離してしまい、けっきょく売れないだろう。
また、第1章で説明される“凡人でもアイデアを生むことのできる公式”「y=f(x)」も、目からウロコだ。
「x」は既存のヒット商品・ヒット作。その本質「f」がなんであるかが見抜ければ、「f」の要素(スタイル)を他分野に移し変えることによって、独創性に欠ける凡人にもアイデア(y)を生むことができる、というのである。
たとえば、「カラオケボックス」の「f」は「ボックススタイル」にあり、他分野にボックススタイルを応用できる隙間を探し出すことでアイデアが生まれる、と著者は言う。
そして、応用例として、すでに実用化されているという「シネマボックス」(客がDVDを持ち込んで大画面・大音量で観られるボックス)などを挙げる。
これは、ジェームズ・W・ヤングの「アイデアを生む5段階の公式」に匹敵するものではないか。
ただ、後半はたんなる“ヒット商品開発物語”になってしまっていて、退屈。1、2章だけ読めば十分。 -
アイデアの出し方。y=f(x)のfの部分を考えること。
fをどのように定義できるかでアイデアはいくらでも出る。 -
アイディアについて知りたくて読書。
必ずしも無から創造する必要はなく、既存ものを発展、応用させることで新しいものを生み出すことができること。
基本は「ずらす」「つなげる」としている。
世阿弥の『風姿花伝』現在では剣道の言葉して使われることも多い守破離はまさにそれに近いものを表しているように思う。
確かに世の中でヒットする商品はあれば便利だなというもので、まったく新しいものでない。
自分では意識しない習慣のことを「暗黙知」と呼ぶそうだ。その暗黙知を認識、言語化することを「形式知」。それを再び暗黙知へ変換することがヒット商品を生み出すためのポイントだと述べている。
メモ魔となり、1ヶ月、3ヶ月、半年後に見直して、「ずらす」「つなげる」ことができないか考えてみること。今の生活の中での現実的な方法だと思う。
読書時間:約35分 -
声に出して読みたい日本語の先生が商品開発のヒントについて書いたもの。