完全独習 統計学入門

著者 :
  • ダイヤモンド社
3.89
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478820094

作品紹介・あらすじ

超基本を理解するだけで、マーケティング調査のデータ分析、金融商品のリスクとリターン、株・為替相場のボラティリティ、選挙の出口調査までわかる。

感想・レビュー・書評

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  • 〇目的
    マーケティングリサーチの会社に入社し、日常的にサンプルから母集団を推計するような環境にいるため、統計学の基礎を学びたいと考えたため。

    ◯感想
    数学から逃げてきた私に取って統計学を学ぶことは不安だったが、本書はそんな人向けに統計学の基礎を理解できる最低限の数式だけを用いて説明してくれる良書。

    それでも生粋の文系の私には難しい部分はあったが、何回か読むうちにスッと入ってきた。

    統計を投資のボラリティやシャープレシオ、サーフィンの波など身近な事象と絡めて説明してくれるたため抵抗感もなかった。

    本書を1冊目として統計学の本を読んでいくと内容が理解しやすいのでは。

    【継続する事・やること】
    ・統計の本についてあと1冊〜2冊ほど読む
    ・仕事上で出現する統計関連の不明点を都度解消する

    ◯メモ

  • 統計学の勉強を独学で始めようと思って読んだ1冊目。統計学が分かるようになったわけではありませんが、統計がやりたいことの雰囲気がなんとなく分かりました。

  • 大学時代にも、勤め人時代にも、「統計」は学んだり使ったりしてたけど、理解できてる気がしなかったら、基礎から学び直し。

    自分は、数学屋さんではないから、「その本質を理解して、実用できれば良い」と割り切るスタンス。

    部分から全体を推測する上で、標準偏差を重要視し、5%のはずすリスクを覚悟して「95%予言的中区間」を定めることで、かなり狭い区間の予言を可能にする。

    これをわかりやすいステップで、例題を交えて進めることで、かなりイメージがつくように思う。

    超基本ながらも、データにはバラツキがあり、それがプラスにもマイナスにもバラツキ、打ち消しあってゼロにならないように、二乗平均すると標準偏差になるというのは、入門者にとっての最初の重要な概念になる。

    平均値から標準偏差±1の範囲
    ⇨7割のデータが入る(月並みなデータ)

    平均値から標準偏差±2より離れる
    ⇨約5%しかない(特殊なデータ)

    標準正規分布の95%予言的中区間は、
    -1.96以上+1.96以下

    5%はずすリスクを許容することで、狭い予言が可能。

    仮設検定では、不等式(ここでは省略)が成立するなら、仮設は採択され、そうでなければ棄却される。

    統計的推定な目標は、母集団の中から出てきたいくつかのデータから、母集団全体についてなんらかの推測を行うことにある。

    スプーン一杯分だけ飲んでみて、それで大丈夫なら良しとしてるの同じ。(よくかき混ぜてあるならば)

    nが大きいほど、標本平均は、母平均μに近い数値をとる。

    演習問題は優しすぎて、慣れでなんとなくできてる気になってしまうが、、正直、「カイ二乗分布」が何かを説明しろと言われたら、まったくできないのが現在地だから、復習というか、他の本と合わせて何度でも学んでいくのが良さそう。



  • 2年ほど前に『やさしくわかる統計学のための数学』で勉強して、統計検定3級ならば受かるであろうところまで学んだのだが、2級の過去問がぜんぜん難しいのに絶望して最近までそれっきりだった。仕切り直しとして本書を読んでみた。『やさしくわかる統計学のための数学』より、こちらを先に読んでおくべきレベル感だったが、これはこれで2年前の復習には手ごろだった

    オリジナル概念の「95%予言的中区間」を区間推定の手間に持ってくる必要性がいまいち腹落ちしなかったが、概念的にはたぶん大事な区別なのだろうな

    あとは2級レベルまで挑戦してみるかどうかだなあ

  •  統計学というと、嫌な思い出しかない。
     高校数学で確率・統計の授業があったのだが、わけの分からない記号やら公式やらが出てくるばかりで意味が全然分からなかった。
     丁度うつ状態がひどい時期で、思考力が低下している状態で分かるはずなかった。
     本書は考え方の基礎のところからちゃんと説明してくれているので、これならイメージできる。
     高校の教科書にしろ参考書にしろ、説明が不足し過ぎていると思います。
     教科書は読んで分かるようにするべきです。
     本書こそを高校の統計学の教科書に採用すればいいと思います。
      http://sanshirou.seesaa.net/article/465189218.html

  • タイトルに違わず、よく書き込まれている良書と思う。把握しにくい統計学もこの本を通読してあれば、鬼に金棒という感じだ。あくまで、基礎知識ではあるが、あるとないとでは大違いと思う。

  • 確かにわかりやすい。数式をほぼ使わない。確率の話をしない。という内容にたがわず、統計に話を行っている。さすがに初級すぎるので改めて統計の教科書を読む必要があるが、それらの上級本を読む気にさせる一冊ではある。まぁ、一度読めば十分かな。

  • ▼福島大学附属図書館の貸出状況
    https://www.lib.fukushima-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/TB90181116

    統計学は、偏差値、投資信託などの金融商品のリスク・リターン評価、選挙時の出口調査など、至る所で活用されています。本書は難しい数式を使わず、とにかくわかりやすく丁寧な説明で、中学校の数学知識で分散や標準偏差、検定や区間推定までを学べます。また、本文中の例題や、章末の練習問題を解くことで、理解が深まります。なお、巻末に今後読み進めるべき参考図書を掲載し、個々の説明も的を射ており非常に参考になります。
     
    (推薦者:共生システム理工学類 董 彦文先生)

  • 入り口に立った

  • 一周目読了。苦手な分野だけど読みきることができました。これ以上ないほど易しく説明してくれているのが分かる。それでも理解できないところがある己に凹む。二周目読んでみようという気になる。良書です。

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著者プロフィール

小島 寛之(こじま ひろゆき)
1958年東京都生まれ。東京大学理学部数学科卒業。同大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。経済学博士。
現在、帝京大学経済学部経済学科教授。専攻は数理経済学、意志決定理論。
数学エッセイストとしても多方面で活躍しており、そのわかりやすい語り口には文系・理系の読者を問わず定評がある。
主な著書に『使える!経済学の考え方』『数学入門』(以上、ちくま新書)、『天才ガロアの発想力』『ナゾ解き算数事件ノート』『21世紀の新しい数学』『証明と論理に強くなる』『【完全版】天才ガロアの発想力』(以上、技術評論社 )、『無限を読みとく数学入門』(角川ソフィア文庫)、『数学的推論が世界を変える』(NHK出版新書)など多数。

「2021年 『素数ほどステキな数はない  ~素数定理のからくりからゼータ関数まで~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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