エントロピーとエコロジー―「生命」と「生き方」を問う科学

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478870013

作品紹介・あらすじ

よみがえれ、水と土の惑星。原子力発電に代表される科学技術文明への根源的批判と、エコロジカルな循環回復のための提言。

感想・レビュー・書評

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  • ◇1章 エントロピーとは何か
    ◇2章 資源物理学の考え方
    ◇3章 生命とエントロピー
    ◇4章 生きている地球 エコロジーの基礎
    ◇5章 循環を破壊する石油文明
    ◇6章 科学技術の幻想 原子力発電
    ◇7章 人間を含めたこれからの自然
    ◇8章 価値観の転換のために
    ◇付章 エントロピーと原子力発電

  • 槌田敦の本は、読むとすごく分かりやすい。
    資源物理学入門は、大学で輪講したが、疑問点はたくさんあったものの、
    それらは細部の事項で、論旨にそれほどぶれはない。

    本書は、資源物理学入門以降の論点をていねいにまとめている。
    立場によっては、おかしいと思う点もあるかもしれないが、
    時代を代表する論説として読んでおいて損はないと思う。

    ISO14000の審査登録が、
    環境目標の設定そのものに対して、有効な判断基準を提起できていないのであれば、
    偏った考えであるかどうかを保留して、ひとつの理論を学んでおくことは、とても大切なことだと思われる。

  • エントロピーという熱力学の解説書でありながら、循環型社会を提言することにまで踏み入った珍しい一冊。エントロピーの概念は熱力学にとどまらず、情報理論や確率論までふくむ懐の広いもので、そこから生命や生き方を語ることもできる。物理理論から生まれる哲学はとても刺激的で、興奮を禁じえなかった。

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著者プロフィール

1933年東京生まれ。東京都立大学理学部化学科卒業。東京大学大学院物理課程D2修了後、同大助手を経て理化学研究所研究員。定年退職後、94年から名城大学経済学部教授。06年定年退職。05年4月から09年3月まで高千穂大学非常勤講師。
著書に『資源物理学入門』(NHKブックス)、『環境保護運動はどこが間違っているのか?』
(宝島社)、『Co2温暖化説は間違っている』『弱者のための「エントロピー経済学」入門』『「地球生態学」で暮らそう』(ほたる出版)など

「2011年 『原子力に未来はなかった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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