世界史拷問処刑博物館

  • ダイヤモンド社 (1997年9月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784478920237

みんなの感想まとめ

人間の残酷さと歴史の暗い側面を深く掘り下げた作品は、拷問や処刑の多様な方法を紹介し、その背後にある権力者たちの冷酷さを描いています。読者は、拷問処刑博物館での各種拷問方法を知ることで、感覚が麻痺してい...

感想・レビュー・書評

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  • 人はどこまでも残酷になれる。
    ある一定の地点を超えてしまうと、人が死んでいくのが面白くてたまらなくなるのだろう。

    第ニ章の拷問処刑博物館では、拷問の種類がわかる。
    生き埋めなんて生ぬるいんだな、とだんだん感覚が麻痺してくる。
    四つ裂きなどは有名な方法で、四肢を馬にくくりつけ、四方に走らせるというもの。
    でも、これだって、すぐに命は消える。不眠責め、象に踏ませる、駿河問い、蛇責め、死体責め…
    血が凍るとはこういうことを言うのだろうか。
    でも、それにしたってよくもまあ、これだけの方法を編み出したものだ。

    キリスト教に関係する絵画で、ある持ち物が、特定の人物を指すことがある。
    聖カテリナは有名で、彼女ののアトリビュートとして車輪が描かれるが、それは彼女が死んだ時に使われた拷問道具。
    それは知っていたけれど、自分が死んだ時に使われたものを永遠に描かれるなんて、と私は思うのだ。

    三章では、拷問処刑を愛した権力者たちとして、有名なネロ、ブラド・ツェペシ、エリザベート・バートリなどが登場する。
    呂太后や則天武后などは近年の研究で、残忍な面以外に光が当てられているが、果たして……。

    こうしてみてみると、時を経るごとに人類は穏やかになっていったように見える。
    けれども、本質的に残忍な面も持ち合わせていて、それは普段意識しなくても、やはり隠しきれない。
    誰もが、人ならずとも、壊したり、痛めつけたりすることのあの爽快感に覚えがあるはずだ(自分に向かない限り)。
    人間とは恐ろしい。
    しかし、悪であるからこそ、そうならないように、発現しないようにできるはずなのだ。
    そのために必要なのは、まずは己の中にあるサディズムを認識し、それを認めること。
    その上で、どうしたらその怪物を抑えられるかを絶えず模索し、己と、他人を教育していくしかない。
    将来はAIが人を抑えてくれるのか。
    変われるのか。
    でも、その時にはすでに人などいらないかもしれない。

  • 著者の本から引用されたものが多くて、桐生操の本を読んだことがあるならおすすめはしません。
    でも好き。

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著者プロフィール

パリ大学(ソルボンヌ大学)、リヨン大学にてフランス文学・歴史を専攻。帰国後、執筆活動を行う。人物評伝や歴史の知られざるエピソードを様々な形で紹介している。その作品には拷問や悪女を取り扱うものが多い。主な著作に『本当は恐ろしいグリム童話』『やんごとなき姫君』がある。『本当は恐ろしいグリム童話』はミリオンセラーとなった。

「2016年 『新釈・皇妃エリザベートとふたりの男たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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