- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478930441
作品紹介・あらすじ
1987年、バブル前夜-。大洋銀行企画本部調査役の山本泰世は、準大手ゼネコン東和建設への出向を命ぜられる。有力政治家・竹山正登と緊密な関係にあり、成長著しい同社は、社長・和田征一郎のワンマン企業として知られていた。出向後、社長室に所属した山本は、和田のブレーンとして厚い信頼を得る。しかし、その一方で彼が目にしたのは、ゼネコンならではのダーティな面であった…。政官との癒着、消えぬ談合体質、闇社会との関わり-日本の総労働人口の10%を抱える建設産業。その暗部に迫った問題作。
感想・レビュー・書評
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うーむ、勉強にはなるが、たんたんと会話が中心で話が進む。可もなく不可もなくって感じかな。
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前回「鉄の骨」を読んで,ゼネコン業界に興味が出てきたので本書を手に取ってみた。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file5/naiyou6402.html
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竹下元首相関係が良く出てくる、いかにこの内閣がゼネコン
と密着してたか。 -
普段、ニュースをあまりチェックしないし、政治のこともよくわからないので、この小説のモデル企業や当時の政権について調べながらの読書でした。
外から見るとスマートに生きてるように見える、所謂エリートって、本音と建前が渦巻き、お金とか立場とか、なんとも生きにくそうな世界。私が身を置く世界は、なんと呑気なんだろう、と思ってしまいました。(私が何も見えていないだけか。)それでも、あぁ毎日大変だ、イライラする、と思っていたけど…。
実際の出来事をフィクションとして描いていることと、それを内部の人間の目線で書いてくれることから、からくりが理解できて面白い。小説をきっかけに、現実の政治経済に興味を持つことができますね。 -
大洋銀行から東和建設に出向した山本は,社長の和田に気に入られる。
やっぱりこの手の経済小説は,どうも登場人物の企業幹部たちが
まったく仕事していないように見えてしまって,好きになれない。
ただ偉い人同士でおしゃべりしてるだけ?
現実もそうなのか?