- Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478930526
感想・レビュー・書評
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豪華客船で働く父さんと一緒にいたいため、ぼくとふたごの弟のクライヴは父さんの乗る船に密航することにしたのだった。
シアラーの書くおバカな(誉め言葉)少年たちは実に愛おしいのです。お調子者でちゃらんぽらんで短絡的。でも明るく前向きで機転が利いてめげないのです。
ぼくとクライヴのふたりも、しょっちゅう相手をけなして言い合いしてけんかするけれど、コンビプレーで困難を乗り越えるのです。まあ大抵は行き当たりばったりなのですけれど。
5分早く生まれたため兄としての重責を負わされていると思っているぼくは、弟のクライヴのことをけちょんけちょんに語ります。しかしふたりの行動を見るに、結局は似た者同士のふたごなんですよね。クライヴの方がのびのびと行動しているだけで。それこそがぼく曰く「弟の特権」なのかも知れませんが。しかしそんなぼくも何か起こるたびに「クライヴのせい」と責任を押し付けているので、結局どっちもどっちなのですが。
豪華客船での旅の楽しさ。密航が見付かるのかもしれないという緊張感と、それを切り抜ける大胆なアイデアの爽快感。そして起こる事件。げらげらと笑いながら読み進めていると、不意に現れる父子の情愛描写。あー面白かった!と満足満腹な一冊です。
蛇足として。主人公で語り手の「ぼく」の名前が一切出て来ないので、もしや何か仕掛けがあるのでは!?と思ってしまうのはミステリ好きの悪いクセですかね。
そしてクライヴはぼくのことを「そっち」と言うのですね。これがふたりの距離感を巧く表わしているなと思うのです。名前を出さないとしても「兄ちゃん」でも「お前」でもなく「そっち」。これは原文では「you」なのでしょうか。これは日本語ならではの表現なのかも。だとすると翻訳の妙というやつですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アレックス・シアラーの本が好きなので読んでみました
とても読みやすかったです☆
夏に読みたくなるさわやかな一冊♪-
「チョコレート・アンダーグラウンド」しか読んだコトがありませんが、気になる作家です。次は「スノードーム」を読もうかな?と思ってます。。。「チョコレート・アンダーグラウンド」しか読んだコトがありませんが、気になる作家です。次は「スノードーム」を読もうかな?と思ってます。。。2012/04/13
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双子の兄弟の冒険話。お父さんと離れたくない…その一心で豪華客船へ。双子の勇気と兄が弟を貶す文章が最高に面白い!!
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シアラーの作品は大好きですが、これが一番好きかも。
豪華客船で働く父親のそばにいたくて、密航するふたご。
バレないように大人をだしぬき(欺く、というようなタチの悪いのじゃないのがいい)ちゃっかり豪華客船ライフを満喫しちゃう。
でも、そういう冒険に事件はつきもの。
どうなるふたご!父親にバレてしまうのか?
とまあ、子どもが喜ぶ要素がぎっちり。
でも大人が読んだってわくわくするし、家族愛にほろりとするし。
読めば元気になれること間違いなし!
画像は本の帯がないけど、帯こみでおしゃれな装丁ですよー -
ドキドキ!
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アレックス・シアラーの本は、どの本も話のなかに引きずりこまれます。とくにシアラーの本は、家族愛や勇敢にたちむかうことなど、メッセージがいっぱいつまっています。
この「海のはてまで連れてって」も双子の兄弟が密航という、最初からびっくりな展開。あっという間に読み終わってしまいました。
兄弟とともに冒険して、ドキドキしたり、思いっきり笑って感動できました。 -
高校時代にアレックス・シアラーの本にはまって
何冊か読んだっきりだった
アレックス・シアラーが描く子どもは
いつも自然な等身大の子どもって感じで
愛らしいから好き。
大好きなお父さんの乗る旅客船に乗り込む
冒険的な物語で、大満足な一冊。 -
二人の兄弟が豪華客船に勝手に乗り込んで
旅をしてしまう話。
ドキドキしながら読んだ。