デフォルト[債務不履行]

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478930694

感想・レビュー・書評

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  • 経済アナリストとして正確な経済分析をしてきた男の矜持を、日銀・財務省・銀行員の腐ったエリート共が踏みにじる。そのとき親友達がアナリストを弔うため立ち上がった。

    アイディアとか面白かったんだけど、最後のクラッカーされいれば万事OKという終わり方はいかがな者かと思う。
    とりあえずハッキングすれば万事成功・・・

  • 相場さんの初作。それだからか、ラストがハッピーエンドで意外でしたが、清々しく読み終えられました。たまにはこんな形もよいなと。全体的にフィクションながらそんな官僚や政治家は絶対いるだろうというノンフィクションな印象付けは他作品と同様で、本当に最後報われてよかったなと思えました。

  • 初読み。経済小説というのか。専門的な内容はなかなかに難しいけど、話は面白かった。

  • 不良債権問題の真実を暴いたエコノミストを死に追いやった日本銀行、財務省、金融庁、大手都市銀行のエリートに対して、エコノミストの友人たちが金融市場を舞台に復讐劇を繰り広げるストーリー。
    経済用語、金融市場用語はやや取っつきにくかったが、登場人物のキャラクターがたっていて、非常によみごたえがあった。

  • ○新潟県出身で、時事通信で記者をしていた相場氏の著作。
    ○日銀、財務省、政界、破綻目前の地銀といった、我が国の金融実務を構成する機関の闇を、仲間“復讐”を果たす新聞記者たちの計画~遂行と通して、明らかにするもの。テーマ設定はとても興味深い。
    ○個性的な登場人物や、臨場感あふれるリアルな描写に、どんどん引き込まれていく。スラスラと読むことができる。
    ○ストーリーについては、フィクション・ノンフィクションの内容が交えて書いてあることから、一部無理な展開も見受けられるが、総じておもしろくまとまっている。
    ○しかしながら、テクニカルな部分(特にIT関連)については、もう少し工夫しても良いのかと思う。“ハッカー”がキーマンとするようでは、“夢落ち”と同じくらい興ざめしてしまう。

  • 巨人を倒すには小刻みなジャブを打ちながら、機会をうかがいカウンターをあてる。本編でもこれを踏襲しているが、戸田の爆破騒ぎや現送の襲撃未遂はカウンターに繋がっているのか?ストリーをもう少し練ると更に面白いのだが。しかし、面白いぞ。

  • プロットが単純

  • 面白い本。読後もスッキリできるストーリー。金融も事は何も知らない私が読んでも引き込まれる。官僚って、日銀って、こんな感じなんだろうなと勝手に想像しながら読めた。出だしは暗い本かと思ったが、楽しい時間を過ごせました。

  • 痛快な復讐劇でした。後味すっきり。

  • 経営再建中の地方銀行の増資に関する疑惑に対して職業的には当然の素直な行動をとった
    新聞記者の宮島,証券会社のエコノミスト沢田,ファンドのオーナー府中は
    日銀,財務省,金融担当相らから圧力をかけられ,沢田は自殺に追い込まれる。
    宮島,府中と他の飲み仲間たちが,弔い合戦を挑む。

    すいすい読めるけれど,ちょっと都合がよすぎて,あまり盛り上がれない。
    ところどころで出てくる洋楽の描写も,音楽に疎い私にとっては,ちょっとうっとうしい。

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著者プロフィール

1967年、新潟県生まれ。専門学校卒業後、時事通信社へ。経済部記者を務める。2005年『デフォルト 債務不履行』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞しデビュー。『震える牛』がベストセラーに。『血の轍』『ガラパゴス(上・下)』『不発弾』『トップリーグ』他、映像化作品多数。主な著書に『ファンクション7』『偽金 フェイクマネー』『復讐の血』『共震』『アンダークラス』『Exit イグジット』『レッドネック』『マンモスの抜け殻』『覇王の轍』がある。

「2023年 『心眼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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