「個」を見つめるダイアローグ

  • ダイヤモンド社
3.35
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本棚登録 : 225
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478942260

作品紹介・あらすじ

作家・村上龍と世界のインターネットを知りつくしたIT界の伝導師・伊藤穰一の9カ月に及ぶ対話から見える「日本のカタチ」。

感想・レビュー・書評

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  • 村上龍が「洗練されているもの」に興味がないことがよくわかる

  • タイトルそのまま。十年前に行われた対談だけどそれがそのまま有効なのはどういうことだろう。ちゃんと暗くなるなら暗くなり、明るい展望をクラフトするしかない。きちんと経験し、考えている人同士の意義のある対談を聴かせてもらったかなという感じ。

  • スカイプはスタッフ数人の時から世界へ支社を作っていっていた

    伊藤穰一さん「どうすれば(世界の)みんながハッピーになるのか」を考えているかどうか

    日本は50年代、戦時下が一番世界とか関わってたんじゃないか

  • 穣一がいい。日本はみんな問題だ危機だといいながら遠いところをボンヤリみているようなところがある。旧パラダイムの米軍と対比してアルカイーダをこう論じる。曰く それぞれが決定権をもつ分散型のITを駆使したネットワーク組織。ミッションだけ共有してあとは勝手にやれと。 組織論としては確かにそうだろうなあと思う。

  • もう8年も前に発行された本なのに、今読んでもしっくり来る。
    何処を読んでも面白いけど、ヒップホップが流行った理由を分析した一節は特に面白かった。

  • 時間は経過してしまっていますが、お二人の確かな視点からの雑談(敢えて)は、今の瞬間もとても啓発されることが多いです。時間が経過している分、その視座の確かさを証明している部分もあります。
    伊藤譲一氏は、この後MITのメディアラボ所長に就任していますし、村上龍氏の時代への提言活動は小説のという形を大きく逸脱してその後も展開されている。カンブリア宮殿も大好きな番組の一つです。
    世界的視野で国を、時代を憂う。憂いているだけでなく、行動で示し続けている。ただ憧れることなく、自身のグローバルな視座を鍛えたい。

  • 価値観は自分で決めろ。
    その一言に尽きると思う。
    あとは、リスクを先延ばしにするのが人間というものだが、それは合理的でないということ。
    その通りであり、また、反省するところでもあった。

  • メディアの古い体質、老後の資産形成問題、原発内でのロボット活用、「コンテクスト」という考え方、世間を騒がせた「ステマ」、ソーシャルな社会の到来など、今、日本が直面している事について、2006年に出版されたこの本に結構書かれています。驚き!

  • 2010/10/18読了.
    ・日本全体が「決定権」と「責任」の所在を曖昧にしたまま
    ・何をしていいのか分からず過ごすということは,時間と資源を無駄に消費している
    ・二宮金次郎の話(600もの藩を立て直した).ヒューマニズムよりも経済合理性のセンスが優れていた.
    →人間は合理的なものなら受け入れる.
    ・情報化社会はトップダウン型ではなく,分散型ネットワークである.それゆえ,個人が決定権を持つ事が重要となる
    【感想】
    戦後復興後の高度経済成長を経験して,ある程度豊かになった日本において,豊かになった事で結果的にやるべき事を失った人が増えた(私を含め).情報化社会でますます世界と否が応にも繋がらざるをえない現代で,どう生きていくかということを改めて考えさせられた.

  • いろんな視点で日本を見なくては。

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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