タイムウォーカー

著者 : 指南役 Shu-Thang Grafix

• ダイヤモンド社 (2005年9月29日発売)

感想・レビュー・書評

[pitagorasさんの感想 · 2012年3月25日]

なんといっても、企画がオモシロい。

未来から過去を見つめる。なんとなく、正解をしってて、回答を見てるような、そんな高みにのぼった時間旅行が楽しめる。

いろいろと気づきがある。例えば、こんな感じ。

・今、俵万智がそうなっているのと同じように、寺山修二って僕が生まれた時には生きてたんだ
・温水洋一って大人計画だったんだ
・田宮二郎（ってよく知らないけど）躁鬱病だったんだ
・1971年当時は、飛行機の深夜便があったんだ（騒音問題で74年秋に廃止）
・1987年当時はディスコを借り切り、卒業パーティ通称「ソツパ」を開くのがブームだったんだ
・夏目雅子ってずっと闘病してたわけじゃないんだ

よく歴史は「強者の歴史」みたいなコトをいうけど、ディテールが出てくるんで、現場に立ち会ってる感じがある。もっとも、後に有名になる人が残ってるんで、やっぱり「強者の歴史」ではあるんだけども。

あと、驚いたのが、自分の生年月日にタイムトラベルしてるってコト。偶然だけど凄すぎる！

[kuu☆さんの感想 · 2006年7月6日]

時間旅行代理店なる会社が過去旅行を１週間程度のツアーとして販売します。サブカル・ゴシップ的な事件と大きな事件が、実は数日違いだとかわかり、なかなかおもしろいです。ただ字が小さく、情報量が多いので大変疲れました。巻末では未来のことも予想していて、なかなか笑えます。ホイチョイの香りがします。

著者プロフィール

メディアプランナー。代表・草場滋。1995年「ソニー・アート・アーティスト・オーディション」入賞。1998年「フジテレビ・バラエティプランナー大賞」グランプリ。2001年より20年間、月刊誌「日経エンタテインメント！」（日経ＢＰ）にて『テレビ証券』を連載。2016年よりウェブサイト・チェリーにて『指南役のＴＶコンシェルジュ』を連載。ホイチョイ・プロダクションズのブレーンも務める。代表作にテレビ番組『逃走中』（フジテレビ）の企画原案、ドラマ『東京００７』（フジテレビ）の脚本、映画『バブルへＧＯ！』（馬場康夫監督）の原作協力など。著書に『タイムウォーカー～時間旅行代理店』（ダイヤモンド社）、『キミがこの本を買ったワケ』（扶桑社）、『空気のトリセツ』（ポプラ社）、『「考え方」の考え方』『テレビは余命７年』（大和書房）、『幻の1940年計画』（アスペクト）、『「朝ドラ」一人勝ちの法則』（光文社新書）など。

「2022年 『黄金の６年間 1978-1983 ～素晴らしきエンタメ青春時代～』 で使われていた紹介文から引用しています。」