かなしみの名前 中原中也の言葉 (だいわ文庫) (だいわ文庫 D 9-3)

  • 大和書房
3.50
  • (9)
  • (7)
  • (28)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 97
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479300373

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み

  • 共に東京へ出てきた恋人・泰子が友人の小林秀雄に取られた後の、愛と憎悪にあふれた矛盾した心。

    “せめて死の時には、あの女が私の上に胸を開いてくれるでしょうか。
    その時は白粉をつけていてはいや、
    その時は白粉をつけていてはいや。”

  • あたしはふだん、詩集なんて全く読まないし、どこがおもしろいのか全然わからない。

    中原中也も、以前、先輩に「中原中也を知らないなんて教養がない」と言われ、1冊くらい読んでみるかと思ってはいたものの、なかなか手が出せずにいたのです。

    さて、それで2週間くらい前、斎藤孝が編集した中原中也の詩集(?)を見つけ、写真入りで、ふつーの詩集よりおもしろそうだし、きれいだし、途中途中に中原中也の人生みたいのが書かれてあって、これならまだ読めるかな、と。

    で、あたしにとっては、それが正解。
    というのも、詩は、それを書いた人の人生を知って読むのと、知らずにだらだら読むのとでは、だんぜん色が違う!

    何かが書かれた背景を知るということは、やっぱり大切なことなんだなと改めて実感。

  • 同じ日本語なのに、こうも違うのかと、愕然とします。
    憧れてやまない、言葉の重み。

  • 明治に生まれた中原中也。彼の言葉は現代に生きる僕らの悲しみをも飲み込み、ぼくらの心を捉える。

  • 明治に生まれた中原中也。彼の言葉は現代に生きる僕らの悲しみをも飲み込み、ぼくらの心を捉える。

  • 中原中也が読みやすい形で紹介されてます。

  • 美しすぎた、彼の理想と思想。美しすぎて、きっと居づらかったのではないかしらん。「汚れっちまった悲しみに・・・」意外な彼の素顔が見れたりする、斉藤さん編の詩集。

  • 写真と詩のコラボレーション。合間に入る白紙のページが絶妙の構成。詩だけ味わいたい人には不向きかと。

  • 写真との新鮮な組み合わせが普通に文章を読むより数倍頭に残る。とても素敵な本。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

山口県生まれ。東京外語専修科修了。若くして詩才を顕わし、15歳で友人との共同歌集『末黒野』を出す。1925(大正14)年上京、小林秀雄、永井龍男、河上徹太郎、大岡昇平らと交遊し、1934(昭和9)年に第一詩集『山羊の歌』を自費出版する。1933年の結婚後、長男文也を2歳で失ってから心身が衰弱し、1937年、鎌倉で急逝。小林秀雄に託されていた詩稿が、翌年に『在りし日の歌』として出版された。

「2024年 『女声合唱とピアノのための 盲目の秋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中原中也の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三島由紀夫
村上 春樹
三島由紀夫
リリー・フランキ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×