かなしみの名前 中原中也の言葉 (だいわ文庫) (だいわ文庫 D 9-3)
- 大和書房 (2006年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479300373
感想・レビュー・書評
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共に東京へ出てきた恋人・泰子が友人の小林秀雄に取られた後の、愛と憎悪にあふれた矛盾した心。
“せめて死の時には、あの女が私の上に胸を開いてくれるでしょうか。
その時は白粉をつけていてはいや、
その時は白粉をつけていてはいや。”
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あたしはふだん、詩集なんて全く読まないし、どこがおもしろいのか全然わからない。
中原中也も、以前、先輩に「中原中也を知らないなんて教養がない」と言われ、1冊くらい読んでみるかと思ってはいたものの、なかなか手が出せずにいたのです。
さて、それで2週間くらい前、斎藤孝が編集した中原中也の詩集(?)を見つけ、写真入りで、ふつーの詩集よりおもしろそうだし、きれいだし、途中途中に中原中也の人生みたいのが書かれてあって、これならまだ読めるかな、と。
で、あたしにとっては、それが正解。
というのも、詩は、それを書いた人の人生を知って読むのと、知らずにだらだら読むのとでは、だんぜん色が違う!
何かが書かれた背景を知るということは、やっぱり大切なことなんだなと改めて実感。 -
同じ日本語なのに、こうも違うのかと、愕然とします。
憧れてやまない、言葉の重み。 -
明治に生まれた中原中也。彼の言葉は現代に生きる僕らの悲しみをも飲み込み、ぼくらの心を捉える。
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明治に生まれた中原中也。彼の言葉は現代に生きる僕らの悲しみをも飲み込み、ぼくらの心を捉える。
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中原中也が読みやすい形で紹介されてます。
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美しすぎた、彼の理想と思想。美しすぎて、きっと居づらかったのではないかしらん。「汚れっちまった悲しみに・・・」意外な彼の素顔が見れたりする、斉藤さん編の詩集。
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写真と詩のコラボレーション。合間に入る白紙のページが絶妙の構成。詩だけ味わいたい人には不向きかと。
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写真との新鮮な組み合わせが普通に文章を読むより数倍頭に残る。とても素敵な本。