まともバカ―目は脳の出店 (だいわ文庫)

著者 : 養老孟司
  • 大和書房 (2006年9月1日発売)
3.39
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479300465

まともバカ―目は脳の出店 (だいわ文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 解剖学の第一人者による講演録。難しい領域の話をやさしく語ってくれている。

    人間の脳が「まとも」と「バカ」の境界をつくっている。

    「都市」は、人間の脳が外に表現されたもの。
    「自然」は、意識的に頭でコントロールすることはできない。「生老病死」も。
    現代人の都市生活は、生老病死をあたかもコントロール可能であるかのように錯覚し、見ないようにしている。
       ↓
    アンバランスさ
       ↓
    頭は、自分の思い通りになるネットの仮想空間で満足させ、身体は、田舎暮らしで不自由させることで、バランスがとれるのではないかという提案

  • 相変わらずブレない軸、悪く言えばマンネリ。でも真理ってマンネリなもんだと思うので、それは別にいい。前までと似たようなことが書かれてるんだろうなー、と思いつつもつい手にしてしまう俺は、養老じいちゃんの愛のある慧眼が大好きなんである。人工と自然、都市と田舎、現実と仮想などの関係性を「ああすればこうなる」原理で串刺しにして対立や歴史的な流れをシンプルに説明してくれている。養老じいちゃんの本はどれでもいいけど、一冊読んでると「現代とは何か」を考えるヒントになる。

  • 最近、脳とコンピュータを巡る描写が増えている。確かに分かりやすい。
    そこで人間の脳とコンピューターの違いと今後の脳の使い方が示唆される。
    脳が現代社会を創ってる。極論だけど、そうですよね。
    構造の認識の仕方の5つ。機械論、機能論、個体発生、歴史性との遭遇、情報。

    脳の話から社会学までぶっ飛んで、非常に共感できる部分の多い本でした。

  • 「現実」は現実か?・・・といった内容を解剖学の分野からの切り口で話しているので、これまた面白い

  • 講演、講義録。惟脳論の一般向け敷衍。自然=身体と人工=脳の二元論なのだが、脳は身体の一部であるし、人工は自然を容認しないしで、話はややこしくなる。身体による自己表現の話、「手入れ」の話はとても興味深い。「ああすればこうなる」の予定調和的大団円は人間には無縁。人生は所詮無意味なのだ。何がどうなるか判らない無意味性の中でこそ、生きる値打ち、面白みがある。

  • 養老孟司のバカシリーズ。
    内容はバカの壁とかぶる部分が多いですが、解剖学者である著者の哲学が、脳科学とともに展開されます。
    脳の構造や遺伝子の情報など科学的な内容と、言語や意識などの感覚的な内容が複雑に絡み合い、人間は物事を考えていることがわかります。しかし、現代の情報化社会の中では、いびつな考え方になっていて、まともが遠のいています。
    この本を読み、ゆっくりと考える時間をとって、自分を改めて振り返ってみるとよいかもしれません。

  • 「バカの壁」で、話してもわからないって言う選択肢を世に示した時から、養老フリークでしたが、これはバカの壁よりも面白かった。
    養老先生の昆虫好きなとこもいいです。

  • 大体、養老先生はどの本でも同じことを言っているのですが、この本は講演集のような形をとっているので、さらに同じことの繰り返し。しかし、それだからこそ養老先生が本当に言いたいことが繰り返しよく伝わってきます。

    「ああすればこうなる」の世界に僕らは生きていて、でも自然はそうはいかない。だから、「ああすればこうなる」ように、自然を作り変えていく。徹底的に潰しにかかる。死は自然の出来事だから、それも徹底的に潰しにかかる。だから、みんな病院で死ぬ。死んだら急いで燃やしてしまう。

    なるほど。養老先生のボヤキのように見えて、実はとても僕らの脳の中をぐちゃぐちゃにかきまぜてくれる中身です。

    養老先生に対しては好きな人嫌いな人の落差が激しいと思うけれど、この人の言っていることは今、とても大事なことだと思います。

    だって、子どもは自然だから。その自然を徹底的に都市が潰していくから。そうならないようにはどうするか。そういう示唆を与えてくれる一冊。

  • 今まで読んだ養老先生の本の中で一番好き!これは必須かもしれません。
    考える力、脳のこと、とても参考になります。

  • 養老先生の文体がとてもすきです

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