ひきこもれ―ひとりの時間をもつということ (だいわ文庫)

著者 : 吉本隆明
  • 大和書房 (2006年12月10日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479300663

作品紹介・あらすじ

「一人でこもって誰とも顔を合わせずに長い時間を過ごす。『分断されない、ひとまとまりの時間』をもつことが必要なのだとぼくは思います。一人でこもって過ごす時間こそが『価値』を生むからです」「『孤独』ということを、どこまで自分の中に呑み込んで、つきつめていけるか。その上で、どこまで風通しよく生きていけるか。それを目指していこう」"思想界の巨人"が普段着のことばで語る、もうひとつの社会とのかかわり方。

ひきこもれ―ひとりの時間をもつということ (だいわ文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ビレバンでジャケ買いしました。
    吉本さんは糸井さんの読み物でたまに出てきて気になっていた方でしたが、すとんと理解しやすい言葉で話してくださる方だなあ、と思いました。
    人間関係が嫌になっていた訳ではないけれど、新しい人と出会ったり、久しぶりの子と遊んでもらったり若干飽和状態であったので、今の時期に読んで良かったな、と思います。
    吉本ばななさんのお父さんだってことに驚いて、でも妙に納得でした。

  • 何か自分の身を立てるようなことを身につけるためにはまとまった、地味な時間が必要というのは、その通りだと心から思う。地道で孤独かもしれない、自分自身の時間をもつことの大切さに気づいたのは随分大人になってからだったので、子どもの時にこんな本を読みたかった。

  • とても読みやすいです

    自爆テロのくだりにはハッとさせられました

  • 引きこもることをマイナスに捉えずに前向きに生きるための処方箋。
    引きこもりの高齢化や孤独死に晒されている現在、これらの処方箋だけでは対応しきれない問題が多い。

    本著では、教師が生徒と向き合うことに否定的だが、向き合わない結果として保護者からのクレームやいじめや自殺などの問題に繋がる。
    引きこもることを逃げることでない、孤独と向き合う大切なことと捉えているのは良い。
    ただ、時代が変わり、吉本氏の論だけでは補えない部分が多く出てきているのも事実。

    ・行政、NPO、医療関係者など専門家を交えた支援体制の強化(本人の意思を確認すること)
    ・農福連携のように社会復帰へ段階をつけるための施設や環境の整備などソフトやハード面での支援を充実させることと本人の自主性をどのように高めていくかが鍵だと思う。

    また、引きこもっている人の意思を汲まずに行動する、強制することがかえって本人を傷つける結果になる。専門性の高い人でも対応は困難だと感じる。

  • ひきこもりがち気質の自分には、こういう考え方でもいいんだ!という安堵が得られる内容でした。非常に共感できる内容が多かったです。

    自分なりの社会との付き合い方を考えるきっかけになりました。

  • 筆者は、ひきこもることは自分との対話の時間であり、これなしには自分自身の価値を作り出すことができない、と肯定的に「ひきこもり」を評価している。 個の力を信じ、むりやり何かをさせるのではなく自分で考えさせるということを基本に置いている。

    ひきこもった状態は、たしかに自分の時間かもしれませんが、これが「自分を深める対話の時間」になるのかどうかはその人しだいではないかと思う。社会に出ることで自分と対話できる人もいるでしょう。

    わたしは、この本は、ひきこもりの人たちにとって大きな力になるものだと思いますし、たまたま社会に出て生活している人たちにとっても振り返って自分を見つめなおすことの大事さを認識できる本ではないかと思います。

  • 時間をこまぎれにしたら何者にもなれないよといったような吉本さんご自身から言葉が突き刺さる。
    デジタルな時間をチラチラ見ながら生きる自分のこせこせした生活態度に優しく語りかけられているようだった。
    経験は真っ白にはできず、自分で引き受けないといかんのやなぁ。。

  • 自分にとっては、とても心が軽くなる内容のお話でした。

  • ひきこもるのは悪いことじゃない。人付き合いが苦手な人は、無理に他人に合わせて軽く生きていくよりも、引きこもって自分の時間をしっかりと持つべきと説く。無理にひきこもった人を社会に出そうとしたり、ひきこもった人たちだけを集めて社会を作ろうとするのは逆効果。引きこもって内面が醸成された人は、いつかそのうちその人なりの方法で社会と関われるようになる。

    一人の時間を持つことの大切さを説く著者の意見には大いに共感します。その場限りの安心を得るために、無理な人付き合いで、貴重な自分の時間を埋めることはないと思いますし。会社勤めをしていると、なかなかそうはいかないのが難しいところではありますが、そういう気持ちは持っていたい。

  • まとまった時間を持つこと。
    こんなご時勢では、何よりも贅沢なことかもしれない。
    が、しかし。
    ひきこもって、その時間をもつことが出来るなら
    そんな自由が許されるのであれば、大いにひきこもるべし。
    若いときだからこそ、出来ること。
    そんな若者を見守ることができる
    大人がもっともっと増えたなら
    世の中は、もっと穏やかでおおらかな空気に満ち溢れるはず。
    社交的であることが何よりの是とされる風潮を
    息苦しいと感じるせいか「おおいに、ひきこもれ!」と
    喝破されると、胸の閊えが取れたようでした。
    思春期に読みたかったなぁ。

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