原稿用紙10枚を書く力 (だいわ文庫)

著者 :
  • 大和書房
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本棚登録 : 809
レビュー : 81
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479300731

感想・レビュー・書評

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  • “十枚書ける人は、長い文章を書く基礎的な力”を持っているとして、「量から質」の文章トレーニングを勧めている。感想文、構成、文体についてなど書かれているが、構成が上手く、内容が理解しやすい。

  • 10枚書く力とは
    心と頭と身体が三位一体となった
    究極の人間力である。

    10枚書けてはじめて、文章を書けると著者は認定する。
    その力を身につけるためのノウハウ本である。

    印象深かったのは次の3点だ。

    一つ目は「起承転結の転から発想すること」
    これは言いかえれば、驚きであり、感動である。
    心に響く文章とは
    こうした驚きを核に据えた文章なのである。
    ゆめゆめ文頭から書き始めてはならない。
    胸に刻もう。

    二つ目は「意味の含有率を高めること」
    ちょっとわかりにくい表現であるが
    頭でイメージしたものを文章に落としていく
    と考えたらどうだろうか。
    それがビジュアルなら、ずっといいと思う。
    絵を思い浮かべて、それを文章でスケッチしていく。
    これを胸に刻もう。

    三つ目は「文章に身体性を盛り込むこと」
    これはその人らしい個性と言ったらいいのだろうか。
    著者は立ち位置にこだわっていた。
    一人称か、三人称か。
    一人称であれば、例えば同じ物事を見ても
    人によって感じ方が違うだろう。
    例えば社内で化粧する女子高生。
    40~50代の女性なら眉をひそめるかもしれない。
    同年代の女子高生は、どんなコスメを使っているのかが気になる。
    その本人になってみれば、実は彼氏を別れた涙を隠そうとする
    化粧なのかもしれない。
    立ち位置で物の見え方は大きく変わる。
    そこをどう見るかが、個性であり
    その人が生きてきた人生が問われるのだ。

    さまざまな書く力を高めるノウハウは書かれているが
    書く力の奥底には、
    心と頭と身体を全身全霊でこめるための
    人間力、自らの生き様が
    問われていると感じた。

  • 罪と罰を読んでみようかと思った

    • ミツさん
      それわかります!
      それわかります!
      2011/10/12
  • 書く力について知りたくて読書。

    まずは質よりも量をこなす。とりあえず書き出して、書きためておくことが大切だと感じる。

    読み手を想定して書いてみる。

    自分の文体はまだまだまったく確立していないので、本書を再読して磨いていきたいと思う。原稿用紙10枚書くためには訓練が必要と認識。

    文章の整合性を取ることがここ数年の課題である。今後はさらに質の高い文章を目指し、分かりやすく、伝わりやすい文書をアウトプットする前提で読書をしていきたいと思う。

    マインドマツプで基本構成を考え、書き出す。それから文章を書き始めるのは有効的な方法かもしれない。

    起承転結ではなく、転起承結が必要。

    読書時間:約45分

  • 古書店。

  • 目次
       まえがき
    プロローグ 書くことはスポーツだ
     なぜ十枚書く力が大切か
     「量から質」が文章上達の近道
     あらゆる手段を使って十枚書こう
     書く推進力になる引用
     「3つの法則」は文章構築のカギ
     起承転結の「転」から文章は考える
     「起承転結」で読むトレーニング
     書けるようになると、読書力がアップする
     アレンジの束がオリジナリティだ
     書けるようになると次の世界が見えてくる
    第1章 書くことは考える力を鍛える
     1 書く前に考える
      「書く」ことは構築することだ
      書き言葉は時間を超えて残る
      「話し言葉」と「書き言葉」の違い
      パソコンで「書く」力をつける
      書けば書くほどアイディアが生まれる
     2 思考力を鍛える
      書くことで脳は鍛えられる
      意味の含有率を高めよう
      書き言葉で話す
      書く力をつける読書
      考え抜く力をどうつけるか
     3 書くことは価値の創造だ
      新しく意味を生み出す行為
      価値を下げる文章は書かない
      「新たな気づき」があるか
      書くことで人とつながる
    第2章 書く力とは構築力である
     1 「引用力」をつける
      書くための読書術
      読み込む力は、書くことを前提にすると上がる
      「こなす読書」をめざす
      制限時間の中で読む
      問題意識を持って読む
      「引用」の技を学ぶ
      テキストを読み手と共有するメリット
      おもしろいと感じたことをグループ分けする
      引用のポイントを外さないコツ
      引用から文章を組み立てる
      「気づき」がおもしろさを生む
     2 「レジュメ力」をつける
      キーワードを拾い、メモをつくる
      構想に役立つメモのつくり方
      性格の違う三つのキーコンセプトをつくる
      キーコンセプトは切り口になる
      レジュメは文章の設計図
      長い文章を書くトレーニング
     3 文章は「3の法則」で構築する
      キーワードからキーフレーズへ
      関連のない三つのキーコンセプトをつなぐ
      三つのキーコンセプトを図化する
      暗黙知を呼び覚ます
      章、節、項目を見極める
      私の論文トレーニング
      読書感想文で三つのポイントを選ぶ練習 
    トレーニングメニュー 映画の活用
     映画を分解してみよう
     何に自分が反応するか
     自分の関心を掘り下げる
    第3章 「文体」を身につける
     1 文体が文章に生命力を与える
      主観的なことを書く
      文体は構築力の上に築かれる
      生命力は文体ににじみ出る
      生命力と構築力
      音読すると文章の生命力がわかる
      対自分の文章と対他人の文章の違い
     2 文体は立ち位置で決まる
      文章の身体性とは何か
      自分の立ち位置を意識する
      自分のポジションを決める
     3 オリジナルな文章を書く
      立つ位置で構築の仕方が変わる
      書きやすい立ち位置を見つける
      主観と客観のバランスをとる
      取捨選択することで頭を高速回転させる
      アレンジ次第で文体は変わる
      触発されてオリジナリティが生まれる
    トレーニングメニュー 日記の活用
     自分のことを話したいパワー
     自分の中の内圧を高める
     自己肯定力が湧いてくる
    あとがき
    参考文献

  • 0/3

  • これはためになる。

  • 拾った。廊下に落ちてた。ご自由にお持ちください、の箱に入っていた。

    齋藤孝が読みやすいのは、抽象的な言葉を並べるんじゃなくって、具体的でノウハウが伝授されやすい感じだからだと思う。雰囲気としては勝間和代が受容されるのに似てるよね。あと和田秀樹とかにもなんか似てる。メディアを上手に使いこなすノウハウにも長けているし。でも齋藤さんは悪い人じゃない感じはするよね。なんとなくだけど。反面、彼の齋藤メソッドは、後世に伝わり残るだろうかっていう点では疑問を感じる。

    K先生の近くにると齋藤孝はなんとなく話題に上ることがあるから気にはなるけど、どちらかと言えば齋藤が学生時代に対立した中田基昭のほうに関心がある。

    齋藤孝、本出しすぎではないか?と思うけど、齋藤孝を受容したい人がそれだけいるってことなのだろうか。わたしは中学のときに「声に出して読みたい日本語」をお金ない中、意を決して買ってしまい、かつ幾度も読み直したものだけど、それはひとえに、金八先生の影響でした。妹たちも、声に出して読んでいました。今でも、じゅげむじゅげむとか唱えようと思えば唱えれる。声に出して読みたい日本語を、齋藤の美奈子さんのほうは老人のボケ防止本みたいに批判してたっけか。

    齋藤孝の全ての本に共通して言えることだと思うけども、書いてることが、すごく明快だよね。しかも、この本は「原稿用紙10枚を書く力」で、必ずしも文章を書けない人を対象にしているわけじゃないってところがおもろい。たぶん文章を本当に書けない人は、書く必要がない人だと思うんだよね。この本を手に取る人は、多少書けるからこそ、原稿用紙10枚書く力ってのに魅かれるんじゃないだろうか。そういう意味では、齋藤メソッドを継承したい教育関係従事者のほかに、リタイアしてヒマをもてあまして、自伝を自費出版したい、ハッピーリタイアメント層なんかが手にとるのかもしれん。

    でも1回本書いとけば、ちょこっと内容変えて、つけたして、っていうのを繰り返して、いくらでも本出せるんだね。齋藤メソッドとか名前つけてさ。だって、この本の内容、前に齋藤さんの著書のどっかで読んだの多いし。三色ボールペンとか。色まで指示されて従う読者がどれほどいるんだろうな。

  • 読みやすい。
    文章に苦手意識を持つ方の入門に良い。


    技巧や分析に関しては読みやすく書かれている程度で類書とほとんど差は無い。

    とは言え個人的には、書くに至るまでの心境や不安についての話に共感した。あの心理状態や行動・プレッシャーはその立場になってみないと本当に分からないものだろう。著者自身、かつては書くことをためらう人だったらしく、同じようなタイプ(かくいう自分もためらう・笑)にとっては心強い本だと思う。

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著者プロフィール

齋藤 孝(さいとう たかし)
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。学者、作家、文化人の役割で多くのメディアに登場している。
2001年『身体感覚を取り戻す』で第14回新潮学芸賞を受賞。2001年発行の『声に出して読みたい日本語』は250万部を超えるヒットとなり、第56回毎日出版文化賞特別賞を受賞。
その他、『語彙力こそが教養である』など多くの著書があり、発行部数は1000万部を超える。『こども孫子の兵法』など監修作のヒットも多い。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。

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