紺極まる (だいわ文庫)

著者 :
  • 大和書房
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本棚登録 : 406
レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479302650

感想・レビュー・書評

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  • 「あめふらし」を読んだときはその世界観を理解するのに苦労した。やっぱりこれくらいさらっと読めたほうが面白いし、言葉の選び方とかそれぞれの想いを深く味わえると思う。これ、まさか「紺碧」「紺一点」の続きだとは思わずに買って、で真木の印象がらっと変わってしまった。浦里と来島の関係も好きなんだけど、今作は学校の描写が強いせいか現実的でよかったなあ。不器用な真木がいとしい……。長野作品は主人公を出し抜いて「嘘だよ」とからかう人物が頻出して、やりすぎだろう…と思う作品もあるけれど(でも主人公があっさり許しちゃって、い、いいのか!となったり)、真木は恋愛感情で動いているところがいい。いじらしい~

  • 「紺碧」「紺一点」の続き  
    切ない  
    真木の周りには鈍感な人ばかりなのか  

    自分が望めば浦里は受け入れてくれる、だから駄目なんだ  
    大切に思うからこそ、手を出せない、想いを伝えられない  
    こういう切なさは好きです、哀しいですが  
    浦里の鈍感さ、もうここまで来たら罪ですよ……  

    そして食べ物描写がおいしそう  

  • 帯タイトルは、

    「本当に
     欲しいのは、
     決して
     希んでは
     いけないもの――」

    離婚して、新しい住まいに向かうとそこには見知らぬ少年が。
    予備校講師の川野は、詐欺に遭ったのか。
    そこから不思議な二人の共同生活が始まる。

    読んでいて、
    なんだか少し哀しくて
    すごくすごくドキドキした。

    字体もレイアウトも、
    ひらがなも、会話文に括弧を使わない文体も、
    作品全体の雰囲気にあっていて良かったです。

    「・・・・・・おれ、いちばん好きな人間とまだキスをしたことがないんです。だから、今はふざけたくない。」

    「もうこの歳になるとさ、そんなに純粋じゃないんだ。独りにすべてを捧げたりしない。
     ・・・・・・なおさらだよ。おとなといっしょにされたくない。」

    「・・・・・・真木、ごめん。もう二度と云わないから、
     きょうだけ云わせて。
     なんだよ、
     ・・・・・・真木とキスがしたい。」

    おとなもこどもも
    不安で不安で
    危うくて
    それでも欲しくて。

    それなのに、ドキドキしてしまう。
    休みの日にゆっくり読みたい本。
    長野さん、はまっちゃいそうです。笑

  • うーん・・・
    長野さんらしい感じの作品ですね・・・
    会話文の書き方が印象的です。

    とりあえず、真木に頑張れ!といってしまいたくなります・・・
    浦里気づいてあげて・・・

  • 読むたびに、真木と川野先生と浦里の印象が変わる。

    最初は真木・浦里派だったので川野先生が邪魔だと思って、
    二回目は川野先生に肩入れしてしまって真木にイライラして、
    三回目は浦里の真意が気にかかり、
    四回目でようやく、真木に振り回された川野先生が切なくて、浦里に伝えられない真木がもどかしくて、浦里と真木の行く先が明るいのではないかと思えました。

    兄カップルともども、ものすごく続編が読みたい作品のひとつです。

  •  やってしまった。衝動買いの後の衝動読み。本当は積ん読のストックにしとくつもりだったのに。ついつい読んでしまいました。
     長野まゆみさんの作品を読むのは2冊目。前に読んだ少年アリスとは大分趣が違うかなぁ、と思います。少年アリスよりこっちの方が好きだ。話しに漂う空気感じが好みでした。言葉の使い方も若干独特で、色に例えるとクリアブルーな感じかなぁ。
     語り手は、妻と離婚したばかりで詐欺に合い、家が無くなった予備校講師。そして浪人生となし崩し的に部屋をシェアしはじめて、色々あります、という感じ。はしょりすぎです。凄く良い感じの物語なのに、こうして書くと適当過ぎる…。あらすじを上手く書くのも練習が必要ですな。

  • うわあああああ真木いいいいい!!!!
    真木「鳩のすみか」の時から好きすぎる亨よりも真木だっただからうれしいいいいい(><)
    そして川野も好きだった。
    真木あまりにも川野に対してツンデレすぎて真木兄の云うことが最初意味わからんかったww しかし!!!
    亨をつらぬいた真木がやっぱり素晴らしいとおもいました。
    料理の話でごまかしてないで、ってどんだけ萌えなんですか。
    そしてどうなるんですか。
    亨が、真木に対して明らかに気持ち進化してるのもあんまりにもドキドキしてやばいです。だって天然ものですよなのに欲望が垣間見れるんですよあの亨さんから!!!!
    ほんとにもおおお!!!!
    「此の花咲く哉」があの終わりかたなのでこのシリーズは続くとおもっていいですかまゆみさままゆみさま!!!
    川野と真木も好ましい川野と真木兄も好ましい真木と亨もやっぱいい。このシリーズは全部好ましいという奇跡です。

  • 萌え。物凄く川野と真木をくっつけたくなったけど川野よく堪えたよ。「鳩の栖」を再読して更に堪能したくなった。

  • 鳩の栖では来島さん(義兄)←浦里くん(義弟)感を持っていたが、紺極まるでは家族愛って感じでなんだか微笑ましい。そして、真木くんがんばれ(二度目)

  • 「鳩の栖」からのスピンオフ(?)作品。何か思い入れがあったのかしら。
    美しきBLと言った感じ。とても楽しめました。料理の上手い男は現実だと何かと口うるさくて嫌だけど、物語の中に出てくる分には、とてもいい。

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの まゆみ)
1959年東京生まれの小説家。女子美術大学卒業。1988年『少年アリス』で文藝賞を受賞。2015年、『冥途あり』で泉鏡花文学賞、野間文芸賞を受賞する。『新世界』『となりの姉妹』『箪笥のなか』『よろづ春夏冬中』『メルカトル』『カルトローレ』『45°』『ささみみささめ』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『左近の桜』シリーズなど著書多数。

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