頭のいい人は「短く」伝える (だいわ文庫)

著者 :
  • 大和書房
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本棚登録 : 582
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479303206

作品紹介・あらすじ

「感情を示せば伝わる」「時系列で話すとわかりやすい」「情報が多いほうが相手のため」「相手に質問を返されるようではダメ」-コミュニケーションについてのこんな誤解が、あなたの話をダラダラ長く、わかりにくくしている!話を整理するポイントは、「たった4行にまとめる」こと。仕事でプライベートでアドバンテージをキープできる、論理的にわかりやすく伝える技術が身につく本。

感想・レビュー・書評

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  • 主旨はわかりやすく、読みやすかった。

    200頁弱の本です。

    当然文章は、短ければ短いほどわかりやすいのが原則
     ・本題が何なのかさっぱりわからない
     ・何か長々と書いてあるのだが、言いたいことがよくわからない
     ・自分がいいたいことで、相手の知りたいことが何なのかがわかっていない。
     ・あらゆる情報を詰め込んでいて、伝えようとすればするほどまわりくどくなる。
    を著者の編み出した4部構成で改善しようが主旨です。

    頭の中を整理しよう⇒要約する
    何かを伝えるときの最小単位である、4行(=4部構成)をつかって要約しようが、キモです。

    4つの型があります。

    基本型    ①問題提起 ②意見提示 ③展開 ④結論  :何にでも使える万能な型
    結論先行型  ①結論 ②根拠1 ③根拠2 ④根拠3 :簡潔にまとめることができる 伝える内容がぶれない、イエスかノーをはっきりさせる
    根拠優先型  ①根拠1 ②根拠2 ③根拠3 ④結論  :不利な状況でこちらの希望を通したいとき有効 文書より会話に適している
    エピソード型 ①きっかけ ②ストーリ ③クライマックス ④まとめ :体験談、目撃談をおもしろく伝える

    1行が20~30文字、4行なので、全体で、80~100文字になる
    200文字を30秒で話すとわかりやすいので、4行全体では20秒弱で話すことができる

    ビジネスメールに使うのであれば、セルフチェックをしよう。誰もチェックしてくれないから

    ビジネス文書では、具体性と、客観性が重要なポイントになる

    文章が冗長になりそうであれば、見出しをつけて、箇条書きのようにまとめる

    具体例と抽象性が出てくる文書は、抽象性を説明するために、具体例を使っていると理解する。具体例のみに着目してはいけない

    話しベタな人は、「相手の話に引きずられている」か、「自分の頭の中で主旨がまとまっていない」

    目次は以下です。

    はじめに

    第1章 頭のいい人は「短く伝える」
     「伝え方」に無自覚なままでは損をする
     「短くまとめる」型を身につけ、論理的に伝える
     「書く」「話す」「読む」の連携で伝える力がアップする

    第2章 伝えるための究極形が「4行構成」
     頭のいい人とは、型を使える人のこと

    第3章 「4行で書く」ことで伝わる文章になる
     伝えたいことを決めて、適切な型を選べば書けたも同然
     「前置きが長い!」はこう解消する
     相手を喜ばせるメールも大幅時間短縮
     フォーマットがあるものは、個性発揮で差をつける

    第4章 発信力をアップさせる「4行で読む」テクニック
     読む力は伝える力を支える”縁の下の力持ち”
     一度読んだ文章なのに、なぜ頭に残っていないのか
     抽象化ファイルで頭に残す
     樋口流「斜め読み術」で効率よく読む
     難解な文章こそ「4行で読む」

    第5章 「4行で話す」コツをつかめば説得上手になれる
     短い話ほど、相手に伝わりやすい
     「4行」にまとめれば、常に自分の土俵で話を展開できる
     「お助けフレーズ」を利用して「説得」「丸め込み」
     手強い相手への切り札も「4行」+「お助けフレーズ」
     一人語りで注意したい「ネタ」の活かし方
     質問させるように「短く話す」のがいちばんいい

    第6章 今すぐ使える!失敗しない「伝え方」文例集

  • ちょっと4行で話せとうるさいなと感じた。
    たしかに、4行の構成で話したり考えたりするのは論理的視点から見てとても良いと感じたし、共感する点、実践してみようという点も多くあり参考になった。ただ、全部が全部を4行に当てはめて考えるのは難しいのではとも感じた。無理やり結びつけてる点もあるし、いかにこう自分の意見が正しいのかをネチネチと押し付けてる感があったので、そこはちょっとあれだなと感じた。
    それでも、自分の頭で整理し、話したいことをしっかり構成立ててから喋ることや話すことと聞くこと、書くこと、読むことは全て共通点がありどれも欠損して良いものではないということ、など、多々取り入れるべきとこがあるなと感じた。
    あとこれはビジネス向けの本かなとも感じた。少し読者の立場が社会人を焦点としてる感があり、噛み合わないなとも感じた。
    今後社会に出た時に使えそうなフレーズや考え方も載っていたからまた機会があれば数年後読んでみようかな。

  • 題名にひかれて借りた。
    「短く」伝えるという題名なのにわかりにくかったら本末転倒だけれど、もちろん? わかりやすく、話が長く、いつも出口が見えない愛すべき友人の顔が思い浮かんだ。

  • 著者はものすごく頭の良い方なのでしょう。話すときも聞くときも文章を読むときも四行のパターンに当てはめろとのことですが、読解の方はてんでダメでした。これからは考えながら文章を読んでみようと思います。

  • 「いわゆる起承転結も、私が言う4部構成に似ている。」
    思わず笑ってしまった。

    お偉い先生なのだろうが自慢話が多い割には内容が薄い。

  • 4行でまとめることで、言いたいことが明確になり相手に伝わる。また、4行で頭の中に整理されるため、情報として取り出しやすい。技術士論文だけだなく、日頃のメール、議事録要約に活用したい。

  • 書く、話す、読むは4行でまとめる。読む力、聞く力は同じ。書いていれば読めるようになる。4部構成の型を使えば、短くかつ明瞭に伝えることができる。仕事で使ってみようと思う。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 小論文とか出てきて、昔を思い出したわ。

  • 転職の面接対策のため、本書を含めて「伝え方」の本を手にしてみた。結果、本書は自分には合わなかった。

    本書では文章を4行に分解して伝える手法を紹介している。しかし基本形が結論先行型ではないいわゆるDESC法だったり、シーンによっては3行でも伝わる表現を無理矢理4行にして説明しているため分かりにくい。

    さらには例えばクラシック音楽も4部構成になっていることから「世の中は4行の積み重ねだ」といったように、著者の主観が強く残念だった。

    自分にはPREP法やSDS法も紹介されている書籍の方が合っていた。

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著者プロフィール

樋口 裕一(ヒグチ ユウイチ)
作家、小論文専門塾「白藍塾」塾長、多摩大学名誉教授
作家、小論文専門塾「白藍塾」主宰、多摩大学名誉教授
1951年大分県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。多摩大学名誉教授。小学生から社会人までを対象にした通信添削による作文・小論文の専門塾「白藍塾」塾長。
著書に250万部のベストセラーになった『頭がいい人、悪い人の話し方』(PHP新書)のほか、『小論文これだけ!』(東洋経済新報社)、『読むだけ小論文』(学研)、『ぶっつけ小論文』(文英堂)、『ホンモノの文章力』(集英社新書)、『人の心を動かす文章術』(草思社)、『音楽で人は輝く』(集英社新書)、『65歳 何もしない勇気』(幻冬舎)など多数。

「2022年 『小論文これだけ! 人文・文化・思想・芸術・歴史 深掘り編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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