ジョブズの哲学 ~カリスマが最後に残した40の教え~ (だいわ文庫)
- 大和書房 (2012年2月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479303718
感想・レビュー・書評
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20210718読了
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「自分で働くよりも、優秀な仲間を見つける方が大きな仕事ができる」
「僕たちは誰もがこの地上で過ごせる時間に限りがあります。本当に大事なことを、本当に一生懸命できる機会は2つか3つくらいしかない」
若くして亡くなったジョブズのことを考えると、本当に説得力のある言葉 -
内容
ジョブズは、自らアップルを創業し会社を大きくするが、
経営を混乱に陥れたとし追放されてしまう。
そこで、ネクスト社をつくり奮闘、アップルに再び戻り、Ipod、Iphoneをつくりだします。本書は、これらの間に起きた出来事に対し、ジョブズの取った行動などをもとに彼はどんな思考の持ち主であったかを読み取り、その哲学ともいえる確固たる考え方、行動から学び、私たちの生活に生かそうとるものである。
本書は、6章わかれており。リーダー術、突破術、交渉術、目標達成術、自己成長術、権力掌握術となっています。
感想
本書を読み、私が印象に残ったのは、ジョブズの先見の目と、自身や状況を把握する力。そして、仕事に対する情熱です。ジョブズは、「自分が行く先は、パックが向かってくるところであり、パックがあったことではない」という言葉を座右の銘としています。これは、パックがあった場所を後から追いかけても得点はできない。ということで、その言葉どおり、ユーザーが求めているもののさきをいく商品を生み出しています。こういったことができるのは、自分の持てるものを様々な角度で見ることができ重要なものを見極めること、そしてそれらに対する情熱があるからなせることです。こういった今あるもの掌握し、そこから、先を見据えた物事の考え方をすることは大切であり、学ぶべき点だと感じました。
こうった考えを真にできていれば、ジョブズのような決断力や行動力を身に着けることが、できるのではと感じました。 -
講師が、講師室の片付けで、避難場所として私に貸し出されたので(1/6)読みました(笑)
前回、名録集を読んだので、あまり感化することはありませんでした。
Appleがデザインにこだわっている。というのは知っていましたが、Appleが電池交換出来ないようになっているのも、切れ目が嫌だという理由とはしりませんでした。
その分、長持ちするので気にはなりませんし、元々そういうものだと思っていたら、本書のなかにも、“次第に周りがそういうものだと思い出した”とあり、してやられました(笑)
この本のタイトルは哲学とありますが、全然哲学ではなく、ジョブズの生き様。という内容でした。 -
20130615(土)
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この哲学(考え方)は実践すべきだ。
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2011年10月5日に亡くなったスティーブ・ジョブズに関する、数多い書物の一つ。本書では、スティーブ・ジョブズの仕事に対する姿勢(哲学?)を示しています。
読んでみると、著者の解釈もあるのだと思いますが、『なるほどな』と思うことが多く記されています。一つものすごく“凄い!”と思ったのが、スティーブ・ジョブズの交渉術。策謀と言うとあまり印象が良くないかもしれませんが、はっきり言って、策謀そのもの。日本人は、交渉事に弱いと言われますが、スティーブ・ジョブズの交渉術には学ぶことが多いと思いました。 -
ジョブズの言動から40程度の教訓にまとめ、それぞれにジョブズのエピソードを披露。ジョブズオンリーって訳でもなく、例えば秋元康だったり松下幸之助だったりのエピソードも出て来る。どこかの書評に『寝る前に読んだらワクワクして眠れなくなった』というのがあったが、それ程でもなかった。ジョブスって誰よ?くらいは説明できるようになったかな。
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自宅の小さなガレージから出発し、世界一の企業を築いたスティーブ・ジョブズ。彼が最後に残した教えとは?こうして彼についての本を読んでいると、少なくとも10年は早かったのではないかと悔やまれてなりません。
竹内一正氏の書くジョブズ氏の事はどれもはずれがないです。この本は実家のガレージから後に世界最大の時価総額を誇る企業を作り上げた彼の『哲学』をプレゼン、アイデア、交渉、仕事術…の6章40項目にわたって記したものです。
「まずは単純に考える。そしてその発想を最後まで貫く」
「ネーミングの極意は、シンプル、わかりやすい、覚えやすい」
「『完全に新しいもの』はあり得ない。既存のアイデアを組み合わせろ」
「今日が『人生最後の日』だったら、あなたはそんなことをするか?」
「『説明』するな。リアリティを感じさせろ」
「『ユーザーが求めているもの』をつくるから売れない」
「圧倒的に不利な立場でも『武器』がひとつあれば突破できる」
ざっと例を挙げても自分の心の中にガツーンと響いてくるようなフレーズが満載で、ここ2.3年は彼の影響下にずいぶんとあったなということを再認識させられるものでした。個人的にはここに書かれていることはすでに知っているのですが、『知るは易し、行なうは難し』で一つ一つのことを実行に移していくとなるとさまざまなプレッシャーや周囲との軋轢ややっかみ。その他もろもろのことと戦いながら重要な決断を下していく。ということが自分のことはもちろんのこと、いかに難儀なことか。
『リスクをとる』というアグレッシブさが時と場合によっては取り返しのつかない失敗を生む。そんな『内なる敵』ともいえる恐怖といかに戦って数々のイノベーションをなしうることができたのか?それを知るきっかけにはいい本だと思いますし、これを読んだ後で彼がスタンフォード大学で行った『伝説のスピーチ』をまた改めて聞くと、その理解も深まるのではないかと思っています。